月別アーカイブ: 2015年2月

19年度食品リサイクル 外食産業50% 政府が目標値案

19年度食品リサイクル 外食産業50% 政府が目標値案

農林水産省と環境省は2月19日、食品リサイクル法に関する有識者の会合を開き、2019年度を目標年度とする食品廃棄物の「再生利用等実施率」の目標値案を示した。食品関連事業者のリサイクル推進に向け、製造業は95%、小売業は55%、外食産業は50%とそれぞれ従来目標値より10%高く設定。卸売業は従来と同じ70%とした。ただ、外食産業の関係者は「分別が難しい」として、新しい目標値案に慎重な姿勢をみせた。

USJ 14年度の入場者数 開業直後の1102万9000人突破

USJ 14年度の入場者数 開業直後の1102万9000人突破

テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ、大阪市此花区)の2014年度の入場者数が2月20日午前、過去最高を更新した。これまでの最高は開業直後の2001年度のの1102万9000人。14年7月に開業した映画「ハリー・ポッター」の世界を再現したエリアが人気を集め、月間入場者数は同月から7カ月連続で過去最高を更新。今年度は最終的に1200万人超えを見込む。記録更新の瞬間、園内では花火が上がり、人気キャラクターのエルモやスヌーピーが登場してお祝いムードを盛り上げた。

100年ぶりに知恩院・御影堂の棟上げ 19年春完成

100年ぶりに知恩院・御影堂の棟上げ 19年春完成

京都市東山区の浄土宗総本山・知恩院で2月20日、約100年ぶりの大規模修理が進む国宝・御影堂の上棟式があった。伊藤唯眞門跡が導師を務め、装束を着た工事関係者が木槌で棟木を打って無事の完成を祈った。御影堂は知恩院の中心建築で、間口45㍍、奥行き35㍍、高さ28.5㍍。江戸時代初期の火災で焼失後、1639年に三代将軍・徳川家光が再建した。今回は1910年以来の大規模修理で、これまでに約8万5000枚の屋根瓦をすべて下ろし、骨組みのゆがみを補修するなどの作業が進められている。2016年には瓦を葺き始め、19年春に完成する予定。

おいしいコメ14年産は最多の42銘柄 3銘柄が初の特A

おいしいコメ 14年産は最多の42銘柄 3銘柄が初の特A

日本穀物検定協会(東京都中央区)は2月19日、「おいしいコメ」を判定する2014年産米の食味ランキングを発表した。東京都と大阪府、沖縄県を除く全国の133銘柄を対象に評価。最上級の「特A」は13年産よりも4銘柄多い42銘柄と過去最多だった。新潟県魚沼地区のコシヒカリは1989年産以来のトップ評価を全国で唯一維持した。愛媛県がヒノヒカリで初めて特A評価を得たほか、岐阜県飛騨地区のコシヒカリと島根県の「つや姫」も初めて特Aとなった。

大阪で全国の農産・加工食品集め「アグリフードEXPO」

大阪で全国の農産・加工食品集め「アグリフードEXPO」

日本政策金融公庫は2月19、20の両日、大阪で全国各地の農産品や加工食品を集めた関西最大級の商談会「アグリフードEXPO」を開いた。8回目の今年は約480社・団体が出展した。生産者の販路拡大を後押しするのが狙いで、日本貿易振興機構(ジェトロ)が海外の仕入れ業者に紹介して、輸出につなげることも目指している。会場には鳥取県若桜町のイチゴや青森県のリンゴ、群馬県のこんにゃく、鹿児島県の焼酎など約1500種類の商品がずらりと並んでいた。

大阪地区百貨店1月売上高2.2%増と7カ月連続のプラス

大阪地区百貨店1月売上高2.2%増と7カ月連続のプラス

日本百貨店協会が2月19日発表した大阪地区の百貨店売上高は、前年同月比2.2%増の686億円と7カ月連続プラスだった。伸び率は東京地区の0.7%を上回り、全国で最大。福袋などの初売りが盛況で、外国人観光客の来店が増えた。商品別では、外国人に人気が高い化粧品が15.4%増。高額商品の美術・宝飾・貴金属も16.7%増だった

神戸地区は2.4%減の143億円。京都地区はJR京都伊勢丹が計算方法を変更した影響もあり、13.2%減の210億円だった。なお、1月の全国百貨店売上高は既存店ベースで2.8%減となり10カ月連続で前年を下回った。東京と大阪はプラスとなったが、主要10都市以外の地方では5.5%減となり、大都市と地方の差が大きく開いた。

イオンがミャンマーの大学生対象に奨学金制度開始

イオンがミャンマーの大学生対象に奨学金制度開始

イオングループの主要企業で構成するイオンワンパーセントクラブは、今年度からミャンマーで奨学金制度「イオン・スカラシップ」を開始する。同国伊最大都市ヤンゴンのヤンゴン経済大学とヤンゴン外国語大学で2月19日、奨学金の授与対象となった計40人の学生に認定証を授与した。ヤンゴン外国語大学が、海外の奨学金を導入するのは初めてという。

イオンがミャンマーで始める奨学金制度では2年生から奨学金の支給を開始し、成績上位者に対して3年生進級後に奨学金を増額。4年生進級時には、成績トップ者に対して支給額をさらに増やす。イオン・スカラシップはアジア地域の大学生と大学院生を対象に2006年に始まり、これまで7カ国34校で計3841人の学生に奨学金を支給している。

近畿2カ月ぶり貿易赤字 LNGの輸入増加響く

近畿2カ月ぶり貿易赤字  LNGの輸入増加響く

大阪税関が2月19日発表した近畿2府4県の1月の貿易概況によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支(速報値)は756億円の赤字だった赤字は2カ月ぶり。発電などに使う液化天然ガス(LNG)の輸入増加が響いた。輸入額は前年同月比10.9%源の1兆3803億円。原油などは価格下落の影響で輸入額が大幅に減少したが、パプアニューギニアやナイジェリアからのLNGは増加した。輸出額が19.9%増の1兆3047億円で、中国やシンガポール向けスマートフォン向けメモリーや、中国向け液晶部品が1月として過去最高を更新した。

機械企業 制御技術駆使 陸上の魚養殖システム事業に参入

機械企業 制御技術駆使 陸上の魚養殖システム事業に参入

機械関連メーカーが相次いで魚養殖システムの事業化に乗り出す。シンフォニアテクノロジー、JFEエンジニアリングはプラントや社会インフラ機器開発で培った高度な制御技術を活用、閉鎖型・循環式陸上養殖システムを開発した。水槽の水を濾過システムで浄化し、繰り返し利用する養殖方式。したがって、魚の養殖事業とはいえ、用地は海洋に近い場所でなくても、町中でも山間部でも構わないわけだ。

ヤンマーは独自の陸上二枚貝種苗生産技術を活用したアサリやカキの養殖支援事業を展開しているほか、フジキン(大阪市北区、東京都千代田区)がチョウザメの完全養殖を手掛ける。キッツ(千葉市美浜区)も16年度をめどに魚介類の陸上養殖事業に参入する。

輸入の白身魚の卸値 軒並み上昇 銀ダラ4割高

輸入の白身魚の卸値 軒並み上昇  銀ダラ4割高

銀ダラやメロ、カラスガレイなど輸入の白身魚が過去最高値を付けている。銀ダラの国内卸値は1㌔当たり2000円程度と前年同期比4割高。為替の円安に加え、近年はアジア各国の引き合いが強い。他の魚も前年同期比3~4割高い。メロは1㌔当たり3500円程度で、高級料亭しか手が出せない価格となった。カラスガレイは1㌔当たり900~950円となっている。