19年度食品リサイクル 外食産業50% 政府が目標値案
農林水産省と環境省は2月19日、食品リサイクル法に関する有識者の会合を開き、2019年度を目標年度とする食品廃棄物の「再生利用等実施率」の目標値案を示した。食品関連事業者のリサイクル推進に向け、製造業は95%、小売業は55%、外食産業は50%とそれぞれ従来目標値より10%高く設定。卸売業は従来と同じ70%とした。ただ、外食産業の関係者は「分別が難しい」として、新しい目標値案に慎重な姿勢をみせた。
大阪地区百貨店1月売上高2.2%増と7カ月連続のプラス
日本百貨店協会が2月19日発表した大阪地区の百貨店売上高は、前年同月比2.2%増の686億円と7カ月連続プラスだった。伸び率は東京地区の0.7%を上回り、全国で最大。福袋などの初売りが盛況で、外国人観光客の来店が増えた。商品別では、外国人に人気が高い化粧品が15.4%増。高額商品の美術・宝飾・貴金属も16.7%増だった
神戸地区は2.4%減の143億円。京都地区はJR京都伊勢丹が計算方法を変更した影響もあり、13.2%減の210億円だった。なお、1月の全国百貨店売上高は既存店ベースで2.8%減となり10カ月連続で前年を下回った。東京と大阪はプラスとなったが、主要10都市以外の地方では5.5%減となり、大都市と地方の差が大きく開いた。
イオンがミャンマーの大学生対象に奨学金制度開始
イオングループの主要企業で構成するイオンワンパーセントクラブは、今年度からミャンマーで奨学金制度「イオン・スカラシップ」を開始する。同国伊最大都市ヤンゴンのヤンゴン経済大学とヤンゴン外国語大学で2月19日、奨学金の授与対象となった計40人の学生に認定証を授与した。ヤンゴン外国語大学が、海外の奨学金を導入するのは初めてという。
イオンがミャンマーで始める奨学金制度では2年生から奨学金の支給を開始し、成績上位者に対して3年生進級後に奨学金を増額。4年生進級時には、成績トップ者に対して支給額をさらに増やす。イオン・スカラシップはアジア地域の大学生と大学院生を対象に2006年に始まり、これまで7カ国34校で計3841人の学生に奨学金を支給している。
機械企業 制御技術駆使 陸上の魚養殖システム事業に参入
機械関連メーカーが相次いで魚養殖システムの事業化に乗り出す。シンフォニアテクノロジー、JFEエンジニアリングはプラントや社会インフラ機器開発で培った高度な制御技術を活用、閉鎖型・循環式陸上養殖システムを開発した。水槽の水を濾過システムで浄化し、繰り返し利用する養殖方式。したがって、魚の養殖事業とはいえ、用地は海洋に近い場所でなくても、町中でも山間部でも構わないわけだ。
ヤンマーは独自の陸上二枚貝種苗生産技術を活用したアサリやカキの養殖支援事業を展開しているほか、フジキン(大阪市北区、東京都千代田区)がチョウザメの完全養殖を手掛ける。キッツ(千葉市美浜区)も16年度をめどに魚介類の陸上養殖事業に参入する。