月別アーカイブ: 2015年3月

JR西日本「エキマルシェ新大阪」3/4オープン

JR西日本「エキマルシェ新大阪」3/4オープン

JR西日本は3月2日、新大阪駅在来線構内に4日オープンする駅ナカ商業施設「エキマルシェ新大阪」を報道陣に公開した。江崎グリコ、サントリーなど地元企業直営のアンテナショップや、大阪名物のたこ焼き、串カツの老舗など26店が並び、新たな観光スポットしてにぎわいそうだ。

目玉はここでしか替えない限定商品。日清食品が運営する「チキラーハウス」チキンラーメン味のソフトクリーム(378円)を提供。菓子メーカーのユーハイムはリンゴやなると金時を使った洋風たい焼き「なにわ鯛焼きパイ」(各248円)を販売する。日本茶の老舗、宇治園はクリームパンで有名な八天堂と共同開発した抹茶味と、ほうじ茶味の「くりーむパン」(各250円)を売り出す。サントリーは米バーボン「ジムビーム」の直営バーを出店する。江崎グリコは調理場を併設し、プリッツを応用した揚げたて菓子「プリッタ」を限定販売する。

店舗面積は2200平方㍍と、JR西日本管内の駅ナカ商業施設で最大規模。2016年春には全36店に拡大し、年間70億円の売り上げを目指す。

道頓堀のくいだおれビル 香港の投資ファンドが買収

道頓堀のくいだおれビル 香港の投資ファンドが買収

香港の投資ファンド、ダイナスティ・ホールディング・インターナショナルは3月2日、大阪・道頓堀の商業施設「中座くいだおれビル」を、東京建物不動産販売などが設立した特定目的会社から買収したと発表した。買収額は100億円前後とみられる。同ビルの前には道頓堀名物の人形「くいだおれ太郎」が立ち、飲食店などが入居する。

ダイナスティは中華圏の旅行会社などと提携し、中国や台湾、香港からの観光客を取り込みたい考え。中国人らに人気の家電製品や化粧品なども販売し、テナント収入の増加を目指す。

練り製品値上げ広がる 小売価格にも波及必至

練り製品値上げ広がる  小売価格にも波及必至

練り製品メーカーの値上げ発表が相次いでいる。原料となるすり身の価格や人件費の上昇などがその要因だ。これまで練り製品は国内需要の減少などで、コスト圧迫要因にもめげず、値上げを見送ってきたメーカーが多かった。だが今回は、すでに値上げを発表した紀文食品(東京都中央区)や一正蒲鉾(新潟市)などのほか、中小メーカーにも値上げの動きが広がりつつある。したがって、店頭での小売価格への波及は必至とみられる。

練り製品の原料となり、製造コストの6割を占めるスケソウダラのすり身の価格は年2回、北米の加工会社と日本の商社が交渉する。2014年の秋漁まで3期連続で値上がりしている。韓国やフィーレ(3枚おろし)で流通する欧米などで、需要が高まっているためだ。その結果、北米産すり身の国内卸値は(陸上物2級)は1㌔㌘400~430円と前年同期比3~4割高い。

紀文食品は7年ぶりに3月1日から、ちくわやはんぺんなど魚肉練り製品を約5~15%値上げする。また一正蒲鉾も3月22日からの値上げを発表している。

インドネシア大統領 初訪日 3月下旬めどに最終調整

インドネシア大統領 初訪日 3月下旬めどに最終調整

インドネシアのジョコ・ウィドド大統領が3月下旬、訪日する方向で最終調整していることが3月2日、両国外交筋の話で分かった。2014年10月20日の就任後、初の訪日となる。安倍晋三首相らと会談し、2国間の経済関係や安全保障面での強化について協議する見通し。なお外交筋によると、ジョコ大統領は訪日と前後する形で中国を訪問することも検討している。時事通信が報じた。

総務省 フィリピンでISDB-T活用渋滞情報の実証事業

総務省 フィリピンでISDB-T活用し渋滞情報の実証事業

総務省は2月27日、日本方式による地上デジタル放送(ISDB-T)の利点を生かして、交通渋滞の情報配信システムの実証実験をフィリピンで実施すると発表した。実証実験はフィリピンの国営放送(People’s Television)と協力して行う予定で、平成27年度事業(単年度)として実施する。具体的には①渋滞情報配信システムのニーズ調査②システムモデルおよびビジネスモデルのあり方③マニラ首都圏で実証実験–などを行う予定。

農水省 スギ花粉症「治療米」を20年度にも販売へ

農水省  スギ花粉症「治療米」を20年度にも販売へ

農林水産省は2020年度にも、スギ花粉症治療米の実用化を目指す。すでにベースとなるコメ品種は開発済み。薬事規制関連で厚生労働省、製薬会社などと連携を図りつつ、承認審査のための治験や製品開発を進めて販売につなげる。農業法人などで治療米を栽培する方法も検討する。スギ花粉症患者は国内3000万人以上いるといわれ、治療米が実用化されれば、消費量減少で価格下落が続くコメの高付加価値化や、休耕田対策にもつながりそうだ。

花粉症治療米の原理は、アレルギー原因となるスギ花粉成分をコメの中のタンパク質に注入し、抗原タンパク質として白米に蓄積させるもの。農業生物資源研究所が14年度までの委託研究でコメ品種を開発しており、マウスでの3週間投与でアレルギー反応が低減することも確認済みという。

東大寺お水取り始まる「おたいまつ」に参拝者歓声

東大寺お水取り始まる「おたいまつ」に参拝者歓声

東大寺二月堂(奈良市)の「修二会(しゅにえ)」(お水取り)が3月1日、本行入りした。小雨の中、午後7時ごろ長さ約6㍍の「おたいまつ」が舞台を駆けると、炎と火の粉が夜空に舞い、勇壮な光景に参拝者から歓声が上がっていた。

奈良時代の752年(天平勝宝4年)に始まったとされる伝統法会で、今年で1264回。練行衆(れんぎょうしゅう)と呼ばれる11人の僧が、五穀豊穣(ごこくほうじょう)などを祈る。おたいまつは14日まで毎晩続く。

高付加価値レタスを試験栽培 旧私のしごと館の中核事業

高付加価値レタスを試験栽培  旧私のしごと館の中核事業

関西文化学術研究都市で京都府が4月に開設する「けいはんなオープンイノベーションセンタ-」(旧 私のしごと館、木津川市、精華町)の中核事業の一つとして遺伝子組み換えによる高付加価値レタスを試験栽培する植物工場が設置されることが2月28日までに分かった。奈良先端科学技術大学院中心の研究グループが主体となる。抗酸化作用があるタンパク質「ヒトチオレドキシン1」を合成するレタスで、医薬品開発や機能性食品としての利用が期待される。11月に着工予定で、早ければ2016年12月までに工場を完成させ、レタス生産を開始する。

きらびやか洛中洛外図 3/1から京都文化博物館で特別展

きらびやか洛中洛外図 3/1から京都文化博物館で特別展

15世紀の応仁の乱から町が復興する16世紀初頭に登場し、江戸期を通じて制作された洛中洛外図屏風。この特別展「京(みやこ)を描く–洛中洛外図の時代」が3月1日、京都市中京区の京都文化博物館で始まった。同展には国立歴史民俗博物館(千葉県)の所蔵品を中心に、室町後期から明治期までの重要文化財6点を含む計64点を展示、紹介する。各屏風には祇園祭や花見、芸能を堪能し、商いやものづくり、家事にいそしむ人々の姿が生き生きと描かれている。会期は前期が3月22日まで、後期が3月24日から4月12日まで。

連合大阪が「大阪都構想案に反対」を正式表明

連合大阪が「大阪都構想案に反対」を正式表明

大阪市を解体して5つの特別区に再編する大阪都構想案を巡り、連合大阪は2月28日、大阪市内でシンポジウムを開き、都構想案に反対することを正式に表明した。連合大阪の機関決定は初めて。見解は、北村亘・大阪大学大学院教授(行政学)が中心の研究会でまとめられた。

報告書では橋下徹知事(現・大阪市長)が2010年に提唱した当初は、近隣自治体を巻き込んだ構想だったにもかかわらず、今回住民投票にかけられる案は、府下の自治体がすべて外れ、「税収の恵まれない大阪市域の5分割」という内容に変質したと指摘。その結果、教育や福祉などの「現状の行政サービスを維持するだけでも、実施コストが増大する」などの問題点を挙げている。北村教授は「元々の都構想なら検討する余地が十分あると思っていたが、(いまの案で)イチかバチかの制度改革は危険だ」と語っている。

民主党の支持団体である連合大阪は、住民投票に先立つ4月の統一地方選では、都構想に反対する自民党候補も指示する方針だ。