月別アーカイブ: 2015年3月

インドネシアの人材育成支援 ジェトロが5カ年計画

インドネシアの人材育成支援 ジェトロが5カ年計画

日本貿易振興機構(ジェトロ)の石毛博行理事長は3月24日、訪日中のインドネシアのジョコ・ウィドド大統領と面会し、同国に対する5カ年の協力策を提案した。ジョコ政権が輸出拡大や投資誘致に重点を置いていることを踏まえ、現地に専門家を派遣して自動車に使う金型産業の人材育成を支援するほか、環境技術の導入を後押しする。今回の提案はインドネシア側から要請を受けたもの。大統領に直接進言することで、実現に向けた双方の意思を明確にする狙いがある。

日本政府 比ミンダナオ紛争地の新たに7事業で支援

日本政府  比ミンダナオ紛争地の新たに7事業で支援

日本政府は3月24日、フィリピン・ミンダナオ地方の紛争影響地域に対して、新たに7事業の支援策を表明した。支援額は64万5879米㌦(約7751万円)で、教育、医療、農業の3分野が対象。駐フィリピン石川和秀大使や、和平プロセス担当大統領顧問室(OPAPP)のサンドバル氏、支援を受ける自治体関係者などがマニラ首都圏パシッグ市で行われた調印式に出席した。総合的な経済技術協力「J-BIRD(ジェイバード)」の一環として、教室14棟と医療施設1棟の建設を支援。医療機器168台と農業機械7台を提供する。

日本政府は2006年からJ-BIRDを通じてミンダナオ地方の紛争影響地域の支援を開始。草の根ベースでは今回の7事業を合わせて82事業を推進してきた。その結果、総支援額は719万米㌦に達している。NNAが報じた。

 

米国産冷凍牛バラ肉 14年末の高値から3割安

米国産冷凍牛バラ肉  14年末の高値から3割安

牛丼チェーンなどが使う米国産冷凍牛バラ肉(ショートプレート)が続落している。足元の国内卸価格は1㌔当たり800円前後で、2014年末の高値から3割ほど安い。14年に価格を押し上げた中国の引き合いが弱まっているのが最大の要因だ。当面は中国の需要が14年のような勢いを取り戻す気配はない。このため、地合いに変化はなく、1㌔当たり700~800円台で落ち着くとの見方が有力だ。

サクラマス卸価格 主産地の水揚げ減で3~4割高

サクラマス卸価格 主産地の水揚げ減で3~4割高

さくらの季節に旬を迎えるサクラマス(本マス)が高い。主産地の青森などで水揚げが少なく、東京・築地市場の卸価格は1㌔当たり2000~2500円と前年同期比3~4割高となっている。大畑町漁業協同組合(青森県むつ市)の3月の水揚げ量(3月15日時点)は前年同期比5割弱少ない。サクラマスは海を回遊してきたヤマメで、体長は70㌢にもなる。産卵のため河川に戻ってくる。

米朝さんに1200人がお別れ 大阪・吹田市で通夜

米朝さんに1200人がお別れ 大阪・吹田市で通夜

3月19日、89歳で亡くなった落語家で人間国宝の桂米朝(本名・中川清)さんの通夜が24日、大阪府吹田市の公益社千里会館で営まれた。人形浄瑠璃文楽の竹本住大夫さん、歌舞伎俳優の坂田藤十郎さん、落語家の桂春団治さん、タレントの西川きよしさんら各界の関係者やファン約1200人が参列し、上方落語を復興し、今日の発展を築いた立役者をしのんだ。葬儀は25日午前11時から同会館で営まれる。

関空 着陸料割引制度を2年延長 発着回数の増加狙う

関空 着陸料割引制度を2年延長  発着回数の増加狙う

新関西国際空港会社は3月24日、3月末で期限を迎える関西国際空港の着陸料割引制度を2年間延長すると発表した。深夜・早朝の着陸料半減など従来の割引を継続する。航空路線の拡充や、発着回数の増加につなげるのが狙い。航空会社が、大阪(伊丹)空港で余った機体を関空に回送して運航させる場合、客を乗せない便の着陸料を無料にする仕組みも新設した。

両陛下 皇居・宮殿でインドネシア大統領と会見

両陛下 皇居・宮殿でインドネシア大統領と会見

天皇・皇后両陛下は3月23日、訪日中のインドネシアのジョコ・ウィドド大統領夫妻と皇居で会見された。その後、皇太子さまと秋篠宮夫妻も加わり、昼食を取りながら懇談した。宮内庁によると、陛下は2004年のスマトラ沖地震で津波被害をうけたアチェ州について、「現状はどうなっていますか」と質問。ジョコ大統領は、当時の日本からの復興支援に謝意を述べたうえで「復興は99%進みましたが、気がかりな問題は当時、子供たちが受けた心の影響で、その対応(ケア)を続けています」と答えた。

経団連・日商 引き続きインドネシアへの投資拡大を表明

経団連・日商 引き続きインドネシアへの投資拡大を表明

経団連と日本商工会議所は3月24日、訪日中のインドネシアのジョコ・ウィドド大統領らと東京都内で昼食会を開いた。経団連の榊原定征会長は「日本の経済界としては、引き続きインドネシアへの投資を積極的に進めていきたい」とあいさつし、同国への投資を拡大し、経済発展に協力していく考えを表明した。

イノベタス 野菜工場でアジア向け輸出事業目指す

イノベタス 野菜工場でアジア向け輸出事業目指す

イノベタス(静岡県富士市)は植物工場を完成し、4月から首都圏のスーパーや卸市場向けに出荷する、同社は4月以降、農産物輸出モデルを構築、アジア向け輸出にも取り組み、世界規模の事業を目指す。今回完成した完全人工型植物工場は延床面積1851平方㍍、レタスなどの葉物類の生産能力は1日当たり1万2420株。総事業費は総額8億4800万円で、経済産業省の農商工連携事業の補助金を活用した。5年以内をめどに、第2工場を建設する計画もある。2工場合計で1日当たり3万株の生産・出荷を目指している。

国産クロマグロ 水揚げ減で高値続く 卸価格2倍も

国産クロマグロ 水揚げ減で高値続く 卸価格2倍も

国産天然クロマグロが高い。東京・築地市場の卸価格は年明け以降、前年同期比3割高から2倍程度高い日が続いている。長崎、壱岐など全国の有力漁場でいずれも水揚げが減少している中、春で祝い事が多い時期も重なったためだ。国産天然クロマグロの2月の築地市場への入荷量は前年比2割減となった。こうした状況を反映、同市場の現在の卸価格は1㌔当たり1万~2万円程度。

入荷量が少ない日が続いたことで2月13日には築地市場の最高値が1月5日の初セリ価格を上回る異例の場面があった。約130㌔の和歌山・那智勝浦産に1㌔5万3000円の値が付き、今年の初セリの最高値3万円を大幅に上回った。