大阪Wi-Fi 2775カ所にアクセスポイント 訪日客に対応
大阪府・市と経済団体でが出資する大阪観光局は4月14日、無料公衆無線LAN「Osaka Free Wi-Fi(ワイファイ)」のアクセスポイントが3月末に府内で2775カ所になったと発表した。日本語と複数の外国語で表示し、急増する外国人観光客らに対応する。自治体のWi-Fiでは神戸市の3000カ所に次いで多いという。
日銀 近畿の景気判断を6四半期ぶり引き上げ
日銀は4月13日、全国の景気情勢をまとめた4月の地域経済報告を公表した。全9地域のうち近畿、東海、北陸の3地域の景気判断を引き上げ、6地域は据え置いた。近畿2府4県の景気について「回復している」と報告し、前回(1月)の判断を引き上げた。円安を背景に輸出が堅調で、生産も全体的に増加したため。判断の上方修正は2013年10月以来6四半期ぶり。
項目別では、輸出を「一段と増加している」に、生産を「増加している」にそれぞれ上方修正。雇用情勢も「一段と改善している」に引き上げた。個人消費は判断を据え置いた。ただ、消費増税の影響で苦戦していたスーパーが底打ちしつつあるとした。
万博記念公園 チューリップとポピー”花”の競演
大阪府吹田市の万博記念公園で4月11日、「チューリップフェスタ」と「ポピーフェア」が同時に開幕した。会場では美しい花々の競演を楽しむ家族連れやカップルらでにぎわっている。公園中央の「チューリップの花園」(約4000平方㍍)では約30品種の10万球のチューリップが植えられ、真っ赤な八重咲きのラルゴや黄色のイエロープリシマなどが咲き誇っている。会期中の4月19日と26日にはミニコンサートがある、チューリップフェスタは29日まで。ポピーフェアは公園西側の「花の丘」(約2万平方㍍)で開催され、約40万本のアイスランドポピーが黄色や赤、ピンク色の花を咲かせている。ポピーフェアは5月6日まで。
維新 大阪府議で過半数届かず 府・市議とも第1党維持
第18回統一地方選前半戦は4月12日、10道県知事選と5政令市長選、41道府県議選、17政令市議選が投開票された。大阪市を廃止・再編する「大阪都構想」の是非が争点の一つとなった大阪府議選(定数88)と大阪市議選(同86)は、都構想を推進する大阪維新の会が改選前に続き第1党を確保した。しかし、府議選では目標の単独過半数に届かなかった。ただ、市議選では議席を増やした。賛否は拮抗したまま、都構想の是非を問う住民投票(5月17日)に突入することになった。
大阪維新の会は、府議選で53人を擁立して42人、市議選には38人が立候補し36人がそれぞれ当選した。都構想に反対する自民党は、府議選で当選21人(前回13人)、市議選で19人(同17人)と議席を伸ばした。公明党は府議選で15人(同21人)、市議選で19人(同19人)だった。民主党は前回選の大敗に続き、府議選で1人(同10人)、市議選では0人(同8人)と、さらに惨敗した。共産党は府議選で3人(同4人)、市議選で9人(同8人)だった。
歌麿の新種の肉筆浮世絵発見 中国の仙女「西王母」
「見返り美人」など江戸時代の美人画で知られる浮世絵師・喜多川歌麿が、中国の神話上の女神を描いた新種の肉筆浮世絵が、4月10日までに発見された。作品の多くが遊女や町娘ら江戸の流行の美人・風俗を題材とした歌麿にしては極めて珍しい画題で、専門家は歌麿研究にとって貴重な発見だとしている。
今回発見された肉筆美人画は縦約84.3㌢、横35.7㌢。絹地に中国で古代から信仰された「西王母(せいおうぼ)」の姿を色彩豊かに描いている。西王母は中国の霊山に住む仙女で、漢の武帝に不老長寿の桃を与えたという伝説がある。歌麿の肉筆画は50点余り確認されているが、中国の美人を描いた作品はこれまでなかった。