月別アーカイブ: 2015年4月

東芝 農業分野での技術革新で自治体・団体と連携協定

東芝 農業分野での技術革新で自治体・団体と連携協定

東芝は鹿児島県、日本食農連携機構と、農業分野での技術革新に関し連携することで協定を結んだ。今後3者は鹿児島県の農業に対し、安定的な成長に貢献する技術を開発する。農産物や農業生産活動への付加価値を創出するのが狙い。東芝が保有する電解機能水などの衛生関連技術と、鹿児島県が持つ農業関連の政策的資源、日本食農連携機構の知見やネットワークを活用する。3者の技術や知見を効果的に組み合わせ、農産物の生産や加工、流通、販売の各段階で技術革新を起こす意向だ。

文豪・谷崎が愛娘に宛てた28年間の225通の書簡見つかる

文豪・谷崎が愛娘に宛てた28年間の225通の書簡見つかる

文豪、谷崎潤一郎(1886~1965年)が、最初の妻千代との間に生まれた一人娘、鮎子(1916~94年)に送り続けた未発表の書簡225通が見つかった。背徳かつ官能的な作風ゆえに「悪魔主義」とも評された谷崎の、愛情あふれる父親像がうかがわれる資料だ。また、作家で詩人の佐藤春夫(1892~1964年)に宛て、人妻との恋を打ち明けた手紙1通も発見された。いずれも神奈川県近代文学館(横浜市)が4月4日から公開される。

鮎子宛ては1930年8月~58年12月の長期にわたる。谷崎と離婚した千代が佐藤春夫と結婚し「細君譲渡事件」と世間を騒がせた頃に始まり、宛名は<佐藤春夫様方 谷崎鮎子殿>となっている。文面は<パーマネントは小生が趣味として不賛成なのではなく、あれをすると気が赤くなり減る恐れ>(38年8月)と22歳の鮎子の髪を気遣っている。初孫誕生後の44年11月は<もう立つちや あんよが出来る時分と楽しみに致し居り候>と幼児語を使っている。

佐藤宛の発信日は33年3月23日で、代表作の一つ「春琴抄」の執筆時期にあたる。谷崎は千代の後、別の女性と結婚していたが、<小生一人(略)変名にて神戸の方へ宿を取り居候(コノ事絶対秘密)>と不和を告白。後に結婚して添い遂げることになる人妻の松子への熱情や、現在抱える離婚交渉の難しさも書き、佐藤への信頼がうかがえる。

同館で5月24日まで「没後50年 谷崎潤一郎展」を開催中。

大阪府・市議選322人が届け出 第18回統一地方選告示

大阪府・市議選322人が届け出  第18回統一地方選告示

第18回統一地方選の大阪府議選(定数88)、大阪市議選(同86)は4月3日告示され、それぞれ53選挙区に182人、24選挙区に140人が立候補の届け出を行い、12日の投開票に向け、激戦がスタートした。

異例の紆余曲折を経て、大阪市を廃止し特別区に分割する「大阪都構想」の住民投票を5月17日に控え、これを推進する大阪維新の会と、対立する自民、民主、公明、共産の各党の論戦が本格化した。

関西圏の戦略特区 規制緩和要望100件中認定わずか7件

関西圏の戦略特区  規制緩和要望100件中認定わずか7件

岩盤規制の打破により産業の活性化を目指す「国家戦略特区」(全国9地域)の一つに大阪府・京都府・兵庫県の全域が「関西圏」として2014年3月28日に選定されてから1年が過ぎた。この間に3府県から出された約100件の規制改革要望のうち、実際に規制が緩和された認定事業はわずか7件のみにとどまっている。関係者からは緩和のスピードアップを求める声が上がっている。

保険診療と保険の利かない診療を組み合わせる「混合診療」拡充に向けて、海外未承認の医薬品にも審査機関の短縮特例を適用する要望は、「安全面で必要な証明が速やかにそろうとは言い難い」(厚生労働省)として、ごく一部しか認められなかった。関係者からは「要望から1年以上かかるのでは、特区の意味がない」(関西の自治体担当者)との声も漏れる。大阪商工会議所の佐藤茂雄会頭も「スピード不足と言わざるを得ない」と指摘している。関西の政財界は現在、再生医療製品を短期間で実用化できる制度を、特区内では医薬品や医療機器にも認める要望など、優先項目を絞って国に実現を求めている。

「ルクア」売上高初日3億5000万円 目標上回る

「ルクア」売上高初日3億5000万円 目標上回る

JR大阪駅北側の駅ビルに4月2日開業した商業施設「ルクア1100(イーレ)」を運営するJR西日本SC開発は3日、イーレと隣の専門店街「ルクア」を合わせた2日の売上高は約3億5000万円だったと発表した。1日平均で約2億1000万円とする目標を上回った。SC開発は両施設を合わせた「ルクアOSAKA」として、1年で売上高770億円を目指す。来館者数は約32万人で、目安としていた1日平均約19万人を大幅に上回った。1年目の来館者数は7000万人を目指している。

タケノコ出回り増え値下がり 出荷量最盛期に

タケノコ出回り増え値下がり 出荷量最盛期に

旬を迎えたタケノコの卸価格が落ち着いてきた。東京・大田市場の卸価格は前年同期とほぼ同じ4㌔当たり2600円前後だ。出回り始めの2週間前は、前年同期に比べ1割強高かったが、4月に入って出荷量が増えるとともに、需給バランスを反映してきた。今年は一部産地で出荷量が少なくなる年にあたるうえ、2月から3月上旬にかけて気温が低く、生育が遅れたことも高値の原因だった。大田市場への出荷量は今週から来週にかけて最盛期を迎える見込みだ。

イオンアグリ 地域特有の農産品種を継承 15年から本格化

イオンアグリ 地域特有の農産品種を継承 15年から本格化

イオンの子会社で農業事業を展開するイオンアグリ製造は、果樹の生産技術や品種の継承を本格化する。2015年から兵庫県三木市でブドウの生産技術の継承、島根県安来市でイチゴの品種の継承に向けて地元生産者と共同で実験生産を始める。地域に根差した生産技術や地域が開発した品種は生産者が減少し、生産が途絶える例も少なくない。イオンアグリがこれから推進を目指す、地域特有の技術や品種を受け継ぎ、地域とともに生産して、地域の重要な資産を残す取り組みだ。

谷崎潤一郎 幻の創作ノート 印画紙見つかる

谷崎潤一郎 幻の創作ノート 印画紙見つかる

繊細で焼失したとされていた文豪、谷崎潤一郎(1886~1965年)の創作ノート「松の木影」を写した印画紙255枚が見つかり、保管していた中央公論新社が4月2日、公表した。同社が5月から順次、刊行する「谷崎潤一郎全集」(全26巻)に収録される予定。

代表作「細雪」をはじめとする作品執筆までの試行錯誤を記したもので、「谷崎円熟期の作品を読み解くうえで、第一級の資料。創作の秘密に肉薄する資料が残っていたことは奇跡に近い」(千葉俊二・早稲田大学教授)という。

全農 15年産コメ集荷目標4年連続の300万㌧に設定

全農 15年産コメ集荷目標4年連続の300万㌧に設定

全国農業協同組合連合会(JA全農)は4月2日、2015年産のコメ集荷目標数量を300万㌧にすると発表した。300万㌧の集荷目標を掲げるのは12年産以来4年連続となる。一方、14年産の集荷量は前年比4%減の280万㌧になる見通し。生産量の減少を受け、3年ぶりに前年実績を下回る。

高野山開創1200年記念大法会 総本山金剛峯寺など始まる

高野山開創1200年記念大法会 総本山金剛峯寺などで始まる

高野山(和歌山県高野町)開創1200年を記念した大法会(だいほうえ)が4月2日午前、高野山真言宗の総本山金剛峯寺(こんごうぶじ)などで始まった。平安時代初期の僧、弘法大師空海が真言密教の道場として開いた標高約850㍍の高地で、5月21日までの50日間、様々な儀式や行事が予定されている。