仁徳天皇陵石室CGで再現 来館者に人気 堺市博物館

仁徳天皇陵石室CGで再現 来館者に人気 堺市博物館

世界文化遺産登録をめざす「百舌鳥(もず)古墳群」を紹介する堺市博物館(堺市百舌鳥夕雲町)内のミニシアターに、仁徳天皇陵の内部の石室をコンピューター・グラフィックス(CG)で再現した映像が登場し、来館者を楽しませている。
宮内庁が管理する仁徳陵では発掘調査ができないが、1872年(明治5年)に何らかの原因で前方部が崩れた際、大王ゆかりの人物の石室が見つかり、内部で長持型石棺(幅約2.4~2.7㍍、長さ3.9㍍)が確認された。今回のCGは当時の様子を描いた絵図をもとに再現された。
12分間の映像には、まず多くの埴輪が並ぶ築造当時の外観を紹介。続いて古墳の前方部にある石室を、のぞき込むようにして内部に収められた石棺を映し出し、朱色に塗られた表面外側の突起の一部を見ることができる。石棺の傍らで発見された副葬品の甲冑や剣なども再現されている。