月別アーカイブ: 2015年6月

二ホンウナギ稚魚 養殖池への投入量同水準に

二ホンウナギ稚魚 養殖池への投入量同水準に

水産庁は6月4日、資源量の減少が指摘されている二ホンウナギに関し、今年11月から1年間の漁期に養殖池に投入できる稚魚の量を21.7㌧にすると発表した。札幌市で開いていたウナギの資源保護策に関する国際会合で決めた。
日本、中国、韓国、台湾の4カ国・地域は、次漁期は今期(昨年11月~今年10月)の上限と同水準にすることで一致した。日本は今期の上限が21.6㌧だったが、データを精査した結果、次期の上限は21.7㌧になるとしている。
4カ国地域は昨年9月、今期に養殖池へ投入できる稚魚の漁を、前期比2割削減することで合意している。

関西発クールジャパン製品 パリで初の常設展示

関西発クールジャパン製品  パリで初の常設展示

近畿経済産業局はフランスのパリ1区で、関西のクールジャパン商品を月々3万円で6カ月常設展示するプロジェクト「DISCOVER KANSAI」を立ち上げた。近畿経産局が海外で常設展示のスペースを設けるのは初。パリのショールーム運営事業者と連携し、関西のクールジャパン商品の海外展開を支援する。今後年1~2回程度、商品選定会を開き、海外展開を希望する事業者を募集する。

給食を通じ”和食推進”6月中に京都市166校で

給食を通じ”和食推進” 6月中に京都市166校で

京都市立の47小学校で6月2日、和食の給食が初めて提供された。「給食を通じた和食文化の継承」を目指し、市教委は「和食推進の日」を月1回、順番に定めることを決定。6月中に全166校で始める。
2013年「和食」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されたのを受け、週1回の「パンの日」を和食に替えることにした。初回のメニューは京野菜・万願寺とうがらしを使ったおかか煮やサバの梅煮など。

大阪府大・堺市・民間17社 水素エネルギー普及へ連携

大阪府大・堺市・民間17社 水素エネルギー普及へ連携

大阪府立大学や堺市は6月2日、燃料電池車に使う水素エネルギーの普及を目指す産学官の連携組織「堺市水素エネルギー社会推進協議会」を設立した。関西電力、大阪ガス、岩谷産業など民間企業17社や近畿経済産業局が参加。普及に向けた課題を解消し、民間による燃料電池車の販売促進や、水素ステーションの増設につなげる。

イナダ卸価格2割高 旬で出荷量少なく

イナダ卸価格2割高 旬で出荷量少なく

イナダの卸価格が高い。旬を迎え、出回り始めた青森産は、東京・築地市場で1㌔250円程度が中心。前年同期に比べ約2割高い水準だ。出荷量がまだ少なく、重さも1㌔前後と小ぶりなものが主流だ。東北地方ではシーズン直前の5月に荒れた天候の日が多く、気温も低かった影響が出ている。1日の出荷量は前年の半分程度にとどまっている。

三百回忌「大光琳祭」琳派の巨星・天才絵師しのぶ

三百回忌「大光琳祭」琳派の巨星・天才絵師しのぶ

琳派を代表する江戸中期の絵師・尾形光琳の三百回忌に合わせた「大光琳祭」が6月2日、京都市上京区の妙顕寺で開かれた。荘厳な音楽大法要が営まれ、参列者は日本の美の流れを作った天才絵師をしのんだ。
尾形光琳は(1658~1716年)は京の呉服商に生まれ、私淑する本阿弥光悦や俵屋宗達の作風を高め、琳派を発展させた。琳派400年と合わせて命日の6月2日に企画。美術や工芸関係者ら約250人が参加した。

府市連携局と大阪戦略調整会議の2つの設置議案 府議会

府市連携局と大阪会議の2つの設置議案 府議会

大阪府議会に6月2日、府と大阪市の二重行政解消を図る「府市連携局」と「大阪戦略調整会議」(大阪会議)の2つの設置議案が提出された。連携局は大阪維新の会幹事長の松井一郎知事、大阪会議は自民党が提案した。
府市連携局は、府市の共同部署で重複する広域事業や施設の調整や統合を担う。否決された大阪都構想に代わって、維新が設置を目指している。大阪会議は、都構想の対案として自民が掲げていた。府と大阪、堺両市の首長と議員が事業調整などを議論する組織だ。両案とも、大阪市議会にも上程されている。
両組織とも府市の連携強化を目指すが、実際には維新、自民による府政の主導権獲得をにらんだ論戦になるのは必至で、成立するかは不透明な情勢だ。

スイカ、メロンの卸価格 天候不順で足元高値

スイカ、メロンの卸価格 天候不順で足元高値

夏に旬を迎えるスイカやメロンは足元では卸価格が高くなっている。東京・大田市場では熊本産のスイカ(相対取引・中値)が15㌔4100円前後と前年同期に比べ4割弱高い。茨城産のアンデスメロンも5㌔3000円前後と同2割高い。4月の天候不順で出荷量が減っている。スイカやメロンは4月上旬の低温や日照不足の影響が今の時期に出ている。一株あたりの実の数が減り、サイズも小さくなっている。天候は回復しているため生育も良くなり、スイカもメロンも6月の卸値は前年並みになる見込み。

新潟薬科大「幻のコメ」で甘酒を製造 企業と連携

新潟薬科大「幻のコメ」で甘酒を製造  企業と連携

新潟薬科大学は、かつて新潟で栽培されていた希少な農産物を使った商品の開発で、県内の酒造・味噌製造会社と連携する。今代司酒造(新潟市)とは幻のコメとされる「白藤」を使った甘酒を製造して販売。味噌製造の峰村商店(新潟市)とは6月から、昭和初期ごろまで栽培された大豆の復活に着手する。同大の学生が製造や販売にも参加。新潟の新たな特産物に育成し、農業振興につなげる。