月別アーカイブ: 2015年6月

漁獲減が缶詰業界直撃 サバ缶値上げ相次ぐ

漁獲減が缶詰め業界直撃   サバ缶値上げ相次ぐ

サバやイワシなど天然魚の漁獲が減少、缶詰業界を直撃している。水産大手の日本水産は厳選したサバを使った商品の再値上げを検討しているほか、マルハニチロもここ2年で断続的に値上げに踏み切っている。缶のサイズは決まっており、原料の代替が難しいという事情もある。
農林水産省によると、14年の漁獲量はサバが約50万㌧、イワシが58万㌧。ここ10年間にサバは2割、イワシは1割減った。価格も上昇傾向だ。
東京・築地市場の2015年1~4月の平均卸価格はサバが1㌔380円、マイワシが同339円で、前年同期に比べるとサバで8%、マイワシで7%それぞれ高くなっている。

「大阪会議」の議題など検討 自民府連がチーム立ち上げ

「大阪会議」の議題など検討 自民府連がチーム立ち上げ

自民党大阪府連は6月26日、大阪府と大阪市、堺市の3首長や議員で成長戦略などを話し合う「大阪戦略調整会議」(大阪会議)に向けたプロジェクトチーム(PT)を立ち上げた。自民の府議や大阪市議、堺市議など16人で構成し、大阪会議に提案する議題などをまとめる。
同日の初会合では、大阪全体の経済成長をけん引する政策を提案していく方針を確認した。

仁徳陵を世界遺産に 堺商工会議所などが市民の会

仁徳陵を世界遺産に 堺商工会議議所などが市民の会

堺市にある大山古墳(仁徳天皇陵古墳)などの世界文化遺産登録を目指し、堺商工会議所などは6月27日、「百舌鳥(もず)・古市古墳群の世界遺産登録を応援する市民の会」を設立する。前田憲司・堺商工会議所会頭、岸本幸臣・南大阪地域大学コンソーシアム理事長らが発起人となり、一般市民や企業・団体の入会を募る。会費無料。

淡路島で出土の「入れ子」の銅鐸の内部に舌 全国初

淡路島で出土の「入れ子」の銅鐸の内部に舌 全国初

兵庫県南あわじ市(淡路島)の石材加工業者の砂山で、4月に発見された松帆銅鐸(まつほどうたく)7個のうち、内側に一回り小さい銅鐸をはめた「入れ子」状態の2組4個について、兵庫県教育委員会は6月26日、コンピューター断層撮影装置(CT)による解析結果を発表した。4個いずれも内部に音を鳴らす青銅製の舌(ぜつ)が1本ずつあることが確認された。銅鐸に舌を内蔵した状態で見つかったのは全国で初めて。
過去の出土例と異なり、舌を外さず、ひもで吊るして音を鳴らす使用状態のまま埋められたとみられる。ひもは見つかっていない。いずれも弥生時代前期末~中期初め(紀元前3~前2世紀)の古い型式。舌はすでに3本見つかっており、7個すべてが舌を伴っていたことになる。
過去に全国で出土した520個以上の銅鐸のうち、舌と一緒に見つかったのは2例3個のみで、舌は外して埋めると考えられていた。
奈良県文化財研究所では「銅鐸埋納ではこれまで約束事として舌を外していた。音を出す祭器として機能を奪う意味があったのだろうが、今回は違った。地域色ではないか。埋めたのは河内や大和、摂津などの畿内集団ではなく、南あわじ市周辺の地域勢力だった可能性が高い」とみている。

アジア富裕層の需要増が果実価格押し上げ

アジア富裕層の需要増が果実価格押し上げ

中国や台湾、東南アジアの4需要層による活発な消費が、バナナ、パイナップル、リンゴ、桃、メロンなど果実の値上がり要因となっている。バナナなどの輸入果実は、日本の商社が買い負ける例が増え、リンゴなど国産果実も輸出が増えている。
アジアでは経済成長を背景に果実需要が伸びており、今後も押し上げ要因になりそうだ。輸入果実の中で最も消費量の多いバナナは、輸入価格が上昇傾向だ。貿易統計を基に計算すると、フィリピン産バナナの平均輸入単価は、2014年に1㌔90円と13年比で1割、12年比で4割弱上昇している。15年1~5月は同94円とさらに上昇している。それでも中国勢の買値がはるかに高く、買い負けているという。
国産果実にもアジアの大消費量の影響が出ている。香港や台湾、東南アジアへの輸出が増え、国内の卸売市場で品薄感が出ている。国産果実の中で最も輸出量が多いリンゴは、14年産の15年4月までの輸出量が2万8980㌧だった。すでに13年産より4割以上多く、過去最高を更新している。
最大産地の青森では出荷量の約7%が輸出に回っている。東京卸売市場での14年のリンゴの卸売価格は前年に比べ1割高かった。香港向けのリンゴ輸出は14年産(15年4月まで)が約4600㌧と13年産比で7割以上伸びている。

好天・生育順調でサクランボ卸価格1割安

好天・生育順調でサクランボ卸価格1割安

旬を迎えたサクランボの卸価格が割安だ。東京・大田市場では山形産佐藤錦(相対取引・中値)が200㌘約230円と平年(過去3年間の平均)の同じ時期に比べ1割安い。産地で好天が続いたため、生育が早まり商品の出回りが潤沢なためだ。
JA全農山形によると、今年は生育が平年より4~5日早まっているという。雨が少なく、寒暖の差も十分にあったため、シーズン序盤から出荷が順調に進んだ。東京都中央卸売市場への各産地からの入荷量も、6月は前年同期比で2割以上多く推移している。

ハルカス展望台で結婚式 7/1から受付、10月から実施

ハルカス展望台で結婚式 7/1から受付、10月から実施

近鉄不動産などは6月24日、高層ビル「あべのハルカス」の展望台を使った結婚式プランの提供を始めると発表した。7月1日から受け付け、10月から実施する。単発のイベントで結婚式を開いた際に反響が大きかったため、年間を通じて受け付けることにした。
展望台の吹き抜け部分で式を挙げ、近くの天王寺都ホテルでの披露宴に移る。ハルカス内のホテルのスイートルーム宿泊や衣装代なども込みで170万円から。近鉄グループでハルカスに入る近鉄百貨店本店が、結婚指輪や新生活に向けた家具選びなどをサポートする専属の担当者を付け、商品代金を割り引くサービスも用意している。

ギネス挑戦!道頓堀3000人盆踊り 振り付け初披露

ギネス挑戦!道頓堀3000人盆踊り 振り付け初披露

今年で開削400年を迎えた大阪・ミナミの道頓堀で、8月16日に3000人規模の「道頓堀盆おどりインターナショナル」(道頓堀商店会主催)が開催されるのを前に、大阪市内で6月25日、シンガー・ソングライター、嘉門達夫さんの「道頓堀へいらっしゃい!音頭」に合わせたオリジナルの踊りが、OSK日本歌劇団によって初披露された。
当日は「3000人が5分間同じ踊りをする」というギネス世界記録に挑戦する予定だが、参加者のうち5%が間違えれば失格になる。そのため、踊りやすさを重視し、常に両手を上下させるシンプルな振り付けになった。

近畿7~9月は気温・降水量とも平年並み

近畿7~9月は気温・降水量とも平年並み

大阪管区気象台は6月24日、近畿地方の7~9月の3カ月予報を発表した。気温は平年並みで、降水量は平年並みが多い。7月は平年に比べ曇りや雨の日が多い。8月は、日本海側は平年に比べ晴れの日が少なく、太平洋側は平年同様晴れの日が多い。9月は数日の周期で天気が変わる。

橋下氏「大阪会議」の開始時期巡り自民をけん制

橋下氏「大阪会議」の開始時期巡り自民をけん制

橋下徹大阪市長は6月25日、「大阪戦略調整会議」(大阪会議)の本格的な議論の開始時期を巡って、初会合に向けた準備会合を急ぐべきだとし、自民党を強くけん制した。
大阪府と、大阪、堺の両政令市の首長や議員が広域問題を話し合う大阪戦略調整会議について、9月議会で一定の結論を得るためには「月に10回や20回でも議論しないと進まない」と述べた。来週にも準備会合を開く希望を示す松井一郎府知事と歩調を合わせ、自民など野党の対応の遅さを批判した。自民党は大阪会議の本格的な議論の開始時期を9月と想定している。