横浜市 インドネシア・バタム市と連携
横浜市はインドネシア・バタム市と連携し、市内の企業に二国間クレジット制度(JCM)に基づく環境プロジェクトを促進する。人口の急増が見込まれるバタム市に対し、横浜市の企業が持つ技術を提案し、廃棄物管理や温室効果ガス削減などにつなげる。8月に市と市内企業がバタム市を訪問し、ビジネスマッチングのセミナーを開催。事業発掘を目指す。両市は5月に技術協力の覚書を締結している。日刊工業新聞が報じた。
関西に新ビジネス発想研究組織 近畿経産局
近畿経済産業局とアジア太平洋研究所は家電、食品、交通、エンターテインメントなど幅広い業種の企画部や新規事業部の担当者を集め、関西発で新ビジネスを発想する研究会を7月に立ち上げる。2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでにITを使い、従来にない異業種を組み合わせてインパクトの高いビジネスアイデアを発想する。
研究会の名称は「MIRAIDEA(ミライディア)–産業交流の十字路」。健康、省エネルギー、安全など社会的課題をテーマとする。参加するのはアシックス、がんこフードサービス、大和ハウス工業、パナソニック、京阪電気鉄道、吉本興業など21社。
鉄道、アパレル、エンターテインメント、家電、飲食、住宅などの異業種をITを活用して組み合わせ、ゲストスピーカーを交えた勉強会や参加者同士の討議を通じて、従来にないビジネスアイデアの創出を目指す。2年後の17年6月に成果発表を目指す。
「幻の伏見城=指月城」の大規模遺構見つかる
豊臣秀吉が隠居所として1592年に造営を始めた伏見城(指月城=しげつじょう)跡とみられる大規模な石垣や、100点を超える大量の金箔瓦片などが京都市伏見区で見つかった。民間発掘会社「京都平安文化財」が6月18日発表した。
指月城は1594年の完成後まもなく「慶長の大地震」(1596年)で倒壊した。直後に近くの木幡(こはた)山で再建された。ただ、資料が少ないため、「実は存在しなかった」との説もある、「幻の城」だった。今回の遺構発見で存在が証明された。
見つかった石垣は、地下約80㌢から、南北に延びるもので約36㍍あった。本来は3段以上あったと推定される。石垣に沿い幅5~7㍍、深さ2㍍以上の掘りも確認された。堀から100個以上の瓦片が出土し、うち数十個は金箔で装飾されていた。