月別アーカイブ: 2015年7月

マツダ・大阪市立大 太陽光でエタノール合成に成功

マツダ・大阪市立大 太陽光でエタノール合成に成功

マツダと大阪市立大学人工光合成研究センターの天尾豊所長は7月10日、光エネルギーを使い液体燃料のエタノールの合成に成功したと発表した。化石燃料に頼らない自動車燃料生産に新しい道を開く成果だという。今後はさらに幅広い光を活用し、効率を高める考えだ。詳細をオランダ科学誌アプライド・カタリシ大B・エンバイロメンタル(電子版)に掲載した。
人工光合成は光エネルギーを使って水素などの燃料を生み出す技術で、将来化石燃料を代替すると期待されている。従来は液体燃料のエタノールをつくるのが難しかった。

暑い!熱い!道頓堀 開削「大阪ミナミ400年祭」

暑い!熱い!道頓堀 開削「大阪ミナミ400年祭」

大阪・ミナミの道頓堀川沿いの遊歩道で7月11、12日「大阪ミナミ400年祭」が行われた。連日、川のそばに座って涼んだり、屋台船で販売される地ビールでのどを潤す人らで終日にぎわった。道頓堀川開削400年記念行事として、地元の商店主らでつくる実行委員会が主催した。
特設の水上ステージでは、歌手の嘉門達夫さんが記念曲「レッツゴー!ミナミ!」を披露し、観客らが大きな拍手を送っていた。真夏日、ところによっては猛暑日となった両日、地元住民らの熱気も加わって熱い記念イベントとなった。

うなぎ味のナマズ 近畿大7/24に大阪・東京で試験販売

うなぎ味のナマズ  近畿大7/24に大阪・東京で試験販売

近畿大学は養殖魚専門料理店「近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所」2店舗で、うなぎ味のナマズを使ったランチメニュー「うなぎ味のナマズ御重」を7月24日に試験販売する。価格は消費税込み2200円。大阪店(大阪市北区)と銀座店(東京都中央区)で、各店舗30食程度限定で提供する。
同大学は種苗生産技術が確立しているマナマズに着目し、エサや水質を調整して、食味をうなぎに近づけたマナマズを開発した。試験販売の結果を研究に生かし、さらに高品質化を目指す。将来的には二ホンウナギの半分以下の価格で提供したい考えだ。

コメ価格に先高観 全農が15年産米5~10%高提示

コメ価格に先高観 全農が15年産米5~10%高提示
コメ価格に先高観が出ている。米穀安定供給確保支援機構(東京都中央区)が7月9日発表した6月の価格判断を示す指数(DI)は、3カ月先の見通しが前月比4㌽上昇し56だった。横ばいを示す50を2カ月連続で上回った。秋に収穫する2015年産米の価格が、14年産と比べると上がるとの見方が強まっている。
6月中旬に全国農業協同組合連合会(全農)がコメ卸に対して15年産米の収穫前契約の基準価格を提示した。主要銘柄は前年産定価と比べ5~10%程度の引き上げとなった。

外国人客の大阪での買い物額34%増 1人平均5万円強

外国人客の大阪での買い物額34%増 1人平均5万円強

大阪府市と経済団体が出資する大阪観光局は7月10日、2014年度に大阪を訪れた外国人観光客の買い物額が13年度に比べ34%増えたとの調査結果を発表した。1人当たり平均5万1989円だった。円安のほか、14年10月に免税対象品目が拡大した影響が大きいとみており、大量に商品を買い込む「爆買い」が数字で裏付けられた。観光庁の調査によると。訪日外国人1人当たりの旅行支出(宿泊費、交通費などを含む)は13年度が13万6693円、14年度が前年度比11%増の15万1174円だった。

5月の近畿鉱工業生産2カ月連続低下 近畿経産局

5月の近畿鉱工業生産2カ月連続低下 近畿経産局

近畿経済産業局がまとめた5月の近畿地域鉱工業生産動向(速報、2010年=100)によると、生産は前月比1.5%減の100.6と2カ月連続の低下、出荷も2.2%減の98.5で4カ月連続の低下となった。
生産は金属製品工業、汎用・生産用・業務用機械工業、輸送機械工業(航空機・鋼船・鉄道車両除く)などが低下要因となった。
基調判断は「生産は緩やかな持ち直しの動きに一服感」とした。品目別では生産・出荷とも橋、ガスタービン、ショベル系掘削機械の順に低下の要因となった。在庫は前月比0.0%の横ばい、在庫率は同5.8%増で2カ月ぶりに上昇した。

秀吉「木下」姓最後?の文書 兵庫県豊岡市で発見

秀吉「木下」姓最後?の文書  兵庫県豊岡市で発見

兵庫県豊岡市教育委員会は7月11日までに豊臣秀吉が、木下姓で出した文書を発見したと明らかにした。これまでに見つかった木下姓での文書の中でも最も後の時期のもので、羽柴姓への改姓時期が絞られた。
同市教委によると、「木下藤吉郎秀吉」と名乗っていたが、秀吉が「羽柴姓」に改姓した時期は分かっていない。今回の文書は元亀4年(1573年)5月24日付で、これまで木下姓での最後の文書は、元亀3年12月に出されたものだった。
現存する史料では、元亀4年7月20日には羽柴姓を名乗っている。したがって、今回の発見により木下姓から羽柴姓への改姓時期を、元亀4年5月20日~同年7月20日に絞ることができるという。

幕末と世界史のうねり 司馬遼太郎記念学術講演会

幕末と世界史のうねり 司馬遼太郎記念学術講演会

作家、司馬遼太郎さんの業績をしのび、日本人と日本の文化について考える「司馬遼太郎記念学術講演会」が7月11日、大阪市北区のサンケイホールブリーゼで開かれ、法政大学総長の田中優子氏と東京大学名誉教授の山内昌之氏が「幕末への道~世界史のうねりと日本の知性」をテーマに、講演と対談を行った。
田中氏は、江戸時代はインドなどから伝来した技術をもとに日本独自の産業を発展させ、遠近法や印刷術も発達させた」などと述べ、江戸時代をグローバリゼーションの時代と位置付けた。
山内氏は、幕末は迫りくる欧米やロシアからいかに国を守り、近代化や産業化を図っていくかが課題だった」と指摘。薩摩藩などが半独立国家として自ら産業育成や改革に取り組んだことに触れ、「先人の知恵に学ぼう」と述べた。対談では、秋田蘭画や浮世絵の話でも盛り上がった。

正岡子規の未発表句 今治市で見つかる

正岡子規の未発表句  今治市で見つかる

俳人、正岡子規(1867~1902年)の未発表とみられる俳句が書かれた短冊が、愛媛県今治市で見つかったことが分かった。同市の俳人、阿部里雪(1893~1973年)宅に調査に訪れた地元の研究団体、松山子規会の関係者らが発見した。
未発表作とみられるのは「湯の町の門を閉たる餘寒(よかん)哉」で、署名は子規の幼名「升(のぼる)」。改装前の道後温泉本館が寂しげな雰囲気だったのを、立春後の寒い春の気配を表す季語「餘寒」を使って詠んだ句という。

御堂筋に規制緩和第1号の105㍍ビル 三菱東京UFJ銀行

御堂筋に規制緩和第1号の105㍍ビル  三菱東京UFJ銀

三菱東京UFJ銀行は7月10日、大阪の中心部を南北に貫くメインストリートの御堂筋沿いに建設する「三菱東京UFJ銀行大阪ビル」(大阪市中央区)の起工式を執り行った。同行の前身一つの旧三和銀行本店跡地で、本館は地上21階建て、地下3階建てで旧ビルの2倍を超える高さ約105㍍の高層ビルとする。大阪市が2014年に御堂筋沿いのビルの高さ規制を緩和したのを受けた第1号案件。17年11月末の完成を予定。