月別アーカイブ: 2015年7月

近畿4~6月中古マンション売買契約11.6%増

近畿4~6月中古マンション売買契約11.6%増

近畿圏不動産流通機構は7月17日、2015年4~6月期の中古マンション・戸建ての売買成約件数がそれぞれ4381件(前年同期比11.6%増)、3096件(同16.3%増)だったと発表した。2014年4月の消費増税に伴う買い控えの反動や、富裕層が積極的に物件を買っていることが理由とみられる。
平均成約価格は、富裕層による投資目的も含めた高額物件購入が相次ぎ、マンションが1887万円(同4.9%増)と10四半期連続で上昇。逆に、居住目的の色合いが強い戸建ては1800万円(同マイナス2.8%)で3四半期連続で下落した。

関空15年上期の旅客数は最多1096万人 年間2320万人

関空15年上期の旅客数は最多1096万人 年間2320万人

新関西国際空港会社は7月17日、2015年上半期(1~6月)の航空旅客数が半期ベースで過去最多の1096万人(前年同期比19%増)になったと発表した。中国人を中心に訪日外国人が急増しているためで、同社は年間旅客数も2320万人を見込んでおり、これまで最多だった2085万人(00年)を大幅に更新するとの見通しを示した。
国際線の外国人旅客数は、過去最多の458万人(前年同期比58%増)と大幅に伸びた。これにより年間でも開港以来初の1000万人台に迫る勢いとなっている。新関空会社は、関空は24時間運用で格安航空会社(LCC)などの増便余地が大きいことや、訪日客の間で関西の人気が高いためとみている。貨物便を含めた総離着陸回数は、半期ベースで過去最多の7万6816回(同12%増)となった。

沖縄新パーク、翁長知事に説明 協力求める USJ社長

沖縄新パーク、翁長知事に説明 協力求める USJ社長

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市此花区)を運営するユー・エス・ジェイのグレン・ガンぺル社長は7月17日、沖縄県庁で翁長雄志知事と会談し、沖縄県内で構想中の新たなテーマパークの事業計画について初めて説明した。会談は非公開。
会談の中で、ガンぺル社長は交通アクセスの整備や建設に必要な規制緩和などの支援、協力を求めた。一方、翁長知事は県民も大きな期待を抱いており、様々な課題を解決し、誘致に取り組みたいと、支援を惜しまない姿勢を示した。

関西訪日客1000万人ならホテル満室 増える外国人客

関西訪日客1000万人ならホテル満室 増える外国人客

日本政策投資銀行は7月15日、関西を訪れる外国人観光客が2014年の約2倍の1000万人に増えた場合、ホテルの定員に対する宿泊客の割合を示す定員稼働率が82%に達するとの推計を発表した。部屋の定員を下回る人数で泊まることも多く、稼働率が8割を超えると「ほぼ満員の状態になる」という。
14年は海外から479万人が関西を訪れたと推計されている。平均で2日間宿泊すると仮定すると、ホテル平均稼働率は68%だった。関西経済連合会は20年に800万人に増やす目標を掲げているが、800万人での稼働率は77%、1000万人に増えると8割を超える。さらに平均宿泊日数が1日延びると94%に達する。特に大阪府では119%、京都府では104%となり、客室が足りなくなる。

芥川賞受賞決定!快挙の又吉さんの母校に垂れ幕

芥川賞受賞決定!快挙の又吉さんの母校に垂れ幕

お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さん(35)の小説「火花」が芥川賞を受賞したの受け、母校の大阪府寝屋川市の小中学校で7月17日あさ、受賞決定を祝う垂れ幕が掲げられた。垂れ幕は縦約5㍍、横約90㌢で、「祝 又吉直樹先輩 芥川賞受賞おめでとう!」とかかれ、今年度内は掲げるという。
また、版元の文芸春秋は17日の営業会議で40万部増刷を決めた。累計で104万部となる。このほか、紀伊国屋書店梅田本店(大阪市北区)やジュンク堂書店大阪本店(同)など大阪市内の大型書店では、お祝いムードを盛り上げるように特設コーナーを設けた。

祇園祭・前祭の山鉾巡行 台風襲来の中、そろり挙行

祇園祭・前祭の山鉾巡行 台風襲来の中、そろり挙行

日本三大祭りの一つ、京都・祇園祭の前祭(さきまつり)の山鉾巡行が7月17日、台風11号の影響が懸念される中、挙行された。今回は、異例のことになるが最悪、中止・順延を含め、17日午前4時から祇園祭山鉾連合会の理事らが協議、実施を決定した。山鉾の屋根に乗る際には命綱を着用するなどの安全基準を設け、実施に踏み切った。
断続的な風雨に見舞われたが、23基の山鉾が例年以上に慎重に都大路を進んだ。各山鉾を飾る懸装品は雨除けのシートで覆われた状態で、例年の華やかさには欠けたが、交差点で重さ十数㌧の鉾が豪快に方向転換する「辻回し」が披露されると、沿道から大きな歓声が上がっていた。24日には後祭(あとまつり)の山鉾巡行がある。

全農が15年産もち米価格据え置き 需給は均衡へ

全農が15年産もち米価格据え置き 需給は均衡へ

全国農業協同組合連合会(全農)は、2015年産のもち米の契約栽培での販売価格を前年産から、おおむね据え置いた。生産者の減少で需給は均衡に向かっているが、取引の安定を重視し値上げは一部にとどめた。
もち製造会社などに提示した15年産の基準価格は、主産地の北海道産「はくちょうもち」が60㌔1万4300円、佐賀産「ヒヨクモチ」が同1万5300円で、前年産の販売価格の横ばいだった。新潟産「こがねもち」は3000円(1.7%)高の同1万8300円とした。実際の販売価格は秋の収穫期に、基準価格から上下5%の範囲内で調整する。
もち米の国内生産量は約30万㌧で、10万㌧程度を全農が取り扱う。このうち収穫前に販売価格と数量を決める契約栽培が6~7割を占める。

再生医療で開発・研究組織KRIC設立 近畿経産局

再生医療で開発・研究支援組織KRIC設立 近畿経産局

近畿経済産業局は7月15日、企業による再生医療に関連した製品の開発や技術研究を支援する組織「関西再生医療産業コンソーシアム」(呼称KRIC(=クリック)」を8月下旬以降に設けると発表した。
神戸市など自治体の産業支援策を補完する形で再生医療の早期実現に協力し、細胞培養の試薬製造、細胞加工、細胞の培養機器や評価機器の製法など関連産業を関西で発展させる狙いだ。
8月下旬以降から9月上旬に大阪で初会合となるキックオフセミナーを開く。その後、年度内に複数の企業グループを発足させ、大学や病院の研究者らを講師に招く。

サントリーが11年ぶりウイスキー新銘柄「知多」

サントリーが11年ぶりウイスキー新銘柄「知多」

サントリースピリッツは7月16日、トウモロコシを原料としたグレーンウイスキー「知多」を9月1日に発売すると発表した。サントリーがウイスキーの新銘柄を出すのは11年ぶり。700㍉㍑入りで、希望小売価格は税抜き3800円。
ウイスキー人気の高まりを背景に、品揃えを増やし市場拡大を目指す。知多は、大麦を原料としたモルトウイスキーの「山崎」や「白州」と比べ、まろやかな軽い風味が特徴。製造するサントリーグループの「知多蒸留所」(愛知県知多市)の名前を冠した。販売目標を年間5万㌜(1㌜は700㍉㍑入り12本換算)とした。

レタス、ネギなど天候不順で野菜の卸価格高い

レタス、ネギなど天候不順で野菜の卸価格高い

長雨後の急な気温上昇で、葉物を中心に野菜の卸価格が高い。東京・大田市場では長野産レタス(相対取引・中値)が10㌔1600円と、前年同時期より5割高い。野菜が水分を含んだまま気温が上昇したため、葉が溶けたような状態になるなど品質が安定せず、出荷が減っていることが要因だ。ネギも茨城産が5㌔約2200円と、前年の同時期に比べ2割高い。