「メニューが回復のカギ」日本マクドナルド社長
日本マクドナルドホールディングスのサラ・カサノバ社長は8月12日、「業績回復の起爆剤となるのはメニューだ」と述べ、独自商品や海外のマクドナルドで好評の商品を日本で出す考えを示した。
また、長期にわたる業績低迷から、足元ではようやく回復の兆しがみられ「8月も良い状況にある」として、月次で増収に転じる可能性を示唆した。
秀吉へ 2度目の遅参で焦る政宗の心情映す自筆書状発見
1590年、天下統一を前にした豊臣秀吉が関東と東北地方の大名を宇都宮城に集めた「関東・奥羽仕置」に伊達政宗が遅参した際の、事情を記した自筆書状が発見された。栃木県立博物館が8月13日発表した。
当時、政宗が居城としていた米沢城(現在の山形県)を出発してから宇都宮までの行動も明らかになった。専門家は「小田原攻めに続いて、2度目の遅参に焦る政宗の様子を伝える内容」と評価している。
書状の日付は天正18年(1590年)7月27日の「戌(いぬ)刻」(午後8時)。7月23日に米沢城を発ったが、人馬の疲弊などで宇都宮への到着が遅れていることを説明。26日の秀吉の到着に間に合わなかったことを「覚悟のほかに候」(予想外でした)とし、「今夜に打ち立ち候いて、明日は四ころに参るべく候」(今夜には出発し、明日午後10時ごろまでに参上できると思います)と、徹夜で向かうとしている。宛先は不明だが、秀吉に近い人物に状況を伝えたとみられる。
当時、政宗は、秀吉が北条氏を破った小田原攻めに遅れて同年6月5日に参戦し、所領の一部没収を言い渡されていたとされる。2度目の遅参で、7月28日に宇都宮城に着いた政宗は秀吉と対面し、取り潰しを免れ、その後会津に向かった。
大阪会議 わずか2回目で流会 対立浮き彫り
8月13日、招集された大阪府と大阪市、堺市の首長と議員による「大阪戦略調整会議」(大阪会議)の第2回会合が流会した。会場となった大阪市役所には、大阪維新の会と公明党などの委員が集まり着席したが、竹山修身堺市長と自民党、共産党が欠席したため、出席委員の数が定足数(各自治体10人のうち7人以上)を満たさず、会議が成立しなかった。発足当初から前途多難は予想されたことではあったが、早くも露骨に、対立が浮き彫りになった。
なお、自民党大阪府議団が8月の開催を求める臨時府議会で提出する条例改正案が12日判明した。「大阪会議」会長による恣意(しい)的な会議運営を防ぐため、会長解任規定を新たに盛り込んだ。
淡路の銅鐸にひも「つり下げ鳴らした」国内初の発見
兵庫県教育委員会、南あわじ市教育委員会(淡路島)、奈良文化財研究所(奈良市)は8月12日、南あわじ市の石材加工業者の砂山で発見された松帆銅鐸(まつほどうたく)について、銅鐸の取っ手と、内部で音を鳴らす棒状の舌(ぜつ)に、植物性のひもが付着し、痕跡も見つかったと発表した。いずれも国内初の発見で、奈文研は「銅鐸を、ひもでつり下げて鳴らしていたことを示す極めて重要な発見」としている。
発見された銅鐸7個のうち、内側に一回り小さい銅鐸をはめた「入れ子」状態の1組2個について、内部に詰まっていた砂を取り出して調べた。その結果、外側の銅鐸の紐(ちゅう)と呼ばれる取っ手部分から、太さ約2㍉のひもの一部と、繊維の凹凸がさびになるなどの痕跡が4カ所見つかった。舌の穴には太さ約5㍉のひもの結び目も残っていた。内側の銅鐸の取っ手にも、ひもの繊維と痕跡が確認され、舌の穴には太さ約4㍉のひもが付いていた。
中之島図書館カフェ誘致 出店者募集 16年4月オープン
大阪府教育委員会は、大阪市北区にある府立中之島図書館にカフェを誘致することを決めた。南棟の1階と2階の計150平方㍍を店舗用に貸し付ける。2016年4月のオープンを予定しており、8月12日から出店事業者の募集を始めた。
中之島図書館は旧住友財閥の創業家の寄付により、1904年に開館した。重厚な外観が特徴で、国の重要文化財(重文)にも指定されている。府と大阪市は中之島図書館と、同じく重文の大阪市中央公会堂を核とした中之島地区の魅力発信を目指しており、カフェ誘致もその一環。
応募期限は10月13日。8月19日と9月1日には、中之島図書館別館で、事業者向け説明会を開く。問い合わせは府教委地域教育振興課まで。