高島屋が32万円の舟盛りおせち 各社が新趣向
百貨店大手が目新しいおせちを相次ぎ売り出す。高島屋はとれたての魚を使った刺し身の舟盛りを初めて用意し、1点32万円(8~10人前)で販売開始した。また、健康志向の高まりを受け、三越伊勢丹は食塩不使用の商品を投入する。
高島屋の舟盛りは、全国各地の漁師と提携し、通常は漁を休む年末年始に出漁してもらい、新鮮な文字通りとれたて鮮魚を提供する。
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<産業・社会の動き>
エムエスイー 売電と農業同時に 営農型発電を実証実験
エムエスイー(千葉県稲毛区)は「ソーラーシェアリング」と呼ばれる農業と太陽光発電事業を同時に行う営農型発電設備の実証実験を10月から始める。安定的な太陽光発電事業による売電で得た収入で、不安定になりがちな農業生産者の収入を賄うのが狙い。9月中に営農型太陽光発電システムを試作開発し、同社の実験農場に設置。10月から約1年間データ収集する。
実証実験にはプロジェクトマネジメントが専門の千葉工業大学社会システム科学部の久保裕史教授と、栽培システムの開発・販売を手掛け、千葉市内に研究所を置くセプトアグリ(横浜市鶴見区)が協力する。設置する太陽光パネル搭載用架台は縦2㍍×横8㍍×高さ2㍍。簡易追尾型の太陽光パネル16枚を載せる。総出力は1.6㌔㍗(KW)セプトアグリが開発した路地水耕栽培システムを活用する。エムエスイーは建設機械用の制御機器の開発が主力事業。約10年前から太陽光発電システム事業に参入している。
人類の仲間 最古の新種 南アで化石15体分発見
南アフリカ・ウィットウォーターズランド大などの研究グループは、南アフリカの最大都市ヨハネスブルク近郊の洞窟で、現生人類を含むホモ属の新種とみられる15体分の化石が見つかったと、科学誌「イーライフ」で発表した。
いつの年代に生存していたかは不明だが、同大のリー・バーガー教授は英BBC放送に、ホモ属として最古のものの一つとみられ、人類とニ足歩行の霊長類との懸け橋になり得る存在だと述べており、進化の過程の解明に役立つ可能性がある。
ホモ属の新種に「星」を意味する現地の言葉を付けた「ホモ・ナレディ」と命名した。
グループは2013年10月に化石を発見した後、1550片の骨や歯を採集し研究。脳の大きさは原始的な猿人であるアウストラロピテクスと同じくらいだが、手足の骨格などは人類に似ているという。
関空・伊丹運営権 オリ・バンシ連合に出資20社超に
関西国際空港と大阪(伊丹)空港の運営権売却を巡り、1次入札を通過しているオリックス・仏バンシ・エアポート連合に出資する方針の企業が20社超に上ることが9月9日分かった。出資総額は約800億円で、融資を含めた調達資金は計約2600億円になる。運営主体となる特別目的会社(SPC)の取締役はオリックス、バンシ双方から3人ずつ計6人出し、社長はオリックス側から選ぶ方針が決まり、枠組みが固まった。
同企業連合に出資する企業は、阪急阪神ホールディングス、ダイキン工業、南海電気鉄道、京阪電気鉄道のほか、関西電力、大阪ガス、パナソニック、NTT西日本、近鉄グループホールディングス、大林組、竹中工務店、みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、りそな銀行、池田泉州銀行なども出資する意向とみられる。出資金以外に三井住友銀行とみずほ銀行を主幹事とする金融機関からの融資で約1600億円を調達する。