近畿の中古住宅の評価 取引活性化へ一般向けに公開
近畿2府4県の宅地建物取引業者や不動産鑑定士などで構成する近畿不動産活性化協議会は2016年1月、中古住宅の取引活性化に向け売買する建物の耐用年数や市場価格を明示する「住宅ファイル制度」を開始する。業者間だけでなく、一般向けに物件情報が公開されるのは近畿圏で初めて。売り主側が作成する住宅ファイル報告書の物件情報を、買い主が確認。安心して売買できるようにして取引を活発にする。
「命のビザ」の業績説明 記憶遺産候補に杉原氏資料
第二次世界大戦中、ユダヤ人に「命のビザ(査証)」を大量に発給しナチス・ドイツの迫害から救った外交官・故杉原千畝(すぎはらちうね)氏(1900~86年)の資料(杉原リスト、所在地・岐阜県)と、古代石碑「上野三碑(こうずけさんひ)」(群馬県)の2件が、2017年の登録を目指す記憶遺産の候補に選ばれた。
外交官・杉浦千畝氏の資料(杉原リスト)は20点で構成。ビザを記入したパスポートや発給者リストの外交公電のほか、自筆手記、避難者が日本に上陸した後の記録が含まれる。
「上野三碑」は現存では日本最古とされる「山上碑」、楷書体の字体や碑の形状に当時の中国文化の影響がみられる「多胡碑」、仏教の広がりや家族制度の様子を記した「金井沢碑」の三つの石碑。7~8世紀に現在の群馬県高崎市に建立され、国の特別史跡。
関西百貨店各社9月末からおせち料理の予約スタート
関西の主要百貨店の正月用おせち料理の予約受付が9月末からスタートする。百貨店各社は景気の回復傾向に伴うぜいたく消費を当て込んで、5万円以上の高価格帯商品を充実。一方で、少人数向けの1段重も取り揃えて売り上げ増を狙う。
阪急百貨店梅田本店は他に先駆けて9月23日の300点以上のおせち料理の予約を開始。大みそかに晩酌しながら年越しを楽しめる「酒肴(しゅこう)おせち」を初めて提供する。阪神百貨店は28日から「阪神タイガースおせち」(3万240円)など約200点の予約を始める。
高島屋大阪店は30日から予約を開始。目玉は誕生30年となる人気ゲーム「スーパーマリオブラザーズ」とコラボした3段重(2万7000円)。また、輪島塗のお重を使った最高額の超豪華おせち(49万6800円)も用意。過去最多の品揃え(450点)を強みに前年比3%増の売上高目標を掲げる。大丸は10月1日から、近鉄百貨店は同7日からそれぞれ予約を始める。
“大阪の恩人”に思い馳せ 五代友厚 没後130年
大阪商工会議所の初代会頭で幕末から明治にかけて経済の近代化した尽くした五代友厚の命日にあたる9月25日、大阪市阿倍野区で墓前祭が行われた。五代は28日から放送が始まるNHK連続テレビ小説「あさが来た」で、女性実業家・広岡浅子をモデルとした主人公の精神的支柱として登場するほか、映画化(平成30年公開予定)も進行するなど、その功績を再検証する機運が高まる中、没後130年の節目に関係者らが思いを馳せた。
墓前祭は五代の功績を伝えようと平成25年に発足した任意団体「五代友厚プロジェクト」が企画した。この日、大阪市阿倍野区の市設南霊園にある五代友厚公墓所にプロジェクトのメンバーや五代の親族ら約100人が参列した。墓前祭の後には同区民センターでパネルディスカッションなどが行われた。大阪商法会議所(現・大阪商工会議所)や「大阪株式取引所」(現・大阪取引所)などの創設に力を尽くし「大阪の恩人」と呼ばれた。