トヨタ 世界販売で首位陥落 中国市場でVWと大差

トヨタ 世界販売で首位陥落 中国市場でVWと大差

トヨタ自動車が発表した2016年のグループの世界販売台数(ダイハツ工業、日野自動車含む)は前年比0.2%増の1017万5000台だった。これに対し双璧の、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)は同3.8%増の1031万2000台となり、トヨタが5年ぶりにトップの座から陥落した。VWは初の世界販売首位の座に就いた。
トヨタの敗因は、世界最大の自動車市場、中国の販売台数でVWに大きく水をあけられたことだ。両社の2016年の中国販売は、トヨタの121万4000台に対し、VWは398万2000台に達した。ともに過去最高を記録したが、トヨタはVWに3.3倍もの大差をつけられた。そこでトヨタは主力市場の米国で懸命に巻き返しを図った。だが折からの原油安で、とりわけ日本車が得意とする「燃費に優れた乗用車」のメリット訴求力が削がれ、中国市場でのVWとの差を詰め切れなかった。