法隆寺「釈迦三尊像」3Dプリンターで複製 質感再現

法隆寺「釈迦三尊像」3Dプリンターで複製 質感再現

東京芸術大と富山県、高岡市、南砺市などでつくる協議会は、飛鳥仏の代表として知られる奈良・斑鳩町の法隆寺の「釈迦三尊像」(国宝、7世紀)を3Dプリンターや伝統技術で複製し2月16日、報道陣に公開した。
この複製は3月10~20日、高岡市のウイング・ウイング高岡で、再現された同寺金堂壁画とともに一般公開される。
東京芸術大が3次元計測した高精細なデータを基に3Dプリンターで樹脂製の原型を制作。それを元に銅器製造で知られる高岡市の伝統工芸高岡銅器振興協同組合が金銅の像を鋳造、井波彫刻協同組合が木製の台座を手掛け、東京芸術大のスタッフが仕上げと着色を行った。その結果、本物と同じ材料を使い、本物そっくりの質感と優美な微笑をたたえた釈迦三尊像を再現した。