月別アーカイブ: 2017年3月

弥生時代の技術で銅戈鋳造 春日市が再現実験に成功

弥生時代の技術で銅戈鋳造 春日市が再現実験に成功

福岡県春日市教育委員会は、2014年に同市の須玖遺跡群・須玖タカウタ遺跡で出土した弥生時代中期前半(紀元前2世紀ごろ)の青銅器の土製鋳型を分析し、当時に近い技術で再現した鋳型で、武器の銅戈(どうか)を鋳造する実験に成功した。9月に市奴国の丘歴史博物館で行われる考古企画展で公開される。
同市教委は、九州歴史資料館(小郡市)などの支援を受け、コンピューター断層撮影法(CT)による内部構造の把握など、鋳型の分析を進めてきた。そのうえで、「土製の鋳型で実際に青銅器をつくることができていたのか?」という鋳造学の観点から、再現実験に着手した。その結果、鋳型をより強く固定することにより、二度目の実験で成功した。
須玖遺跡群は『魏志倭人伝』に記されている「奴国」の中枢部とされ、北部九州で青銅器生産の中心的な役割を果たしたとされる。2014年に見つかった土製鋳型は、青銅器生産が始まった最初期の技術を解明する手がかりになるとして注目されている。

オートバックス マレーシアの整備者養成校へ出資

オートバックス マレーシアの整備者養成校へ出資

オートバックスセブン(東京都江東区)は、マレーシアで自動車整備技術者養成学校を運営・統括するTOC International Sdn.Bhd(以下、TOC)へ2月に8%出資し、このほど締結のセレモニーを執り行った。
今回の出資により、TOCが運営する自動車整備技術者養成学校の卒業生を定期的に採用し、同社のASEAN地域での出店拡大に伴い必要となる整備士の確保を期待している。
オートバックスグループはASEAN地域において、1995年にシンガポールに初出店して以来、シンガポールに3店舗、タイに8店舗、マレーシア5店舗、インドネシアに5店舗出店している。

JNTO 海外17カ所目のマレーシアKL事務所開設

JNTO 海外17カ所目のマレーシアKL事務所開設

日本政府観光局(JNTO)は3月8日、マレーシアにおける訪日プロモーション事業を一層強化するため、クアラルンプール(KL)事務所を開設した。場所はKL中心部のコンレー通りのチュランタワー1階。海外事務所としては17カ所目。
マレーシアからの2016年の訪日旅行者数は、前年比29.1%増の39万4200人と過去最高を記録している。

クオリカ 菱洋エレクトロとタイで協業 アジア全域へ

クオリカ 菱洋エレクトロとタイで協業 アジア全域へ

TISインテックグループのクオリカ(本社:東京都新宿区)と、菱洋エレクトロのタイ現地法人、Ryoyo Electro(Thailand)Co.,Ltd.(本社:タイ・バンコク、以下菱洋タイ)はこのほど、クオリカの生産管理システム「ATOMOS QUBE」の販売パートナーとして、タイで協業を開始した。
ATMOS QUBEは、製造業に必要な標準機能を搭載したクラウド型生産管理システムで、すでに海外でも50社以上の導入実績がある。
両社は今回の協業を機に2020年までにタイでのATOMOS QUBEの導入100社を目指すとともに、タイを起点に東南アジア地域へ販売拡大していく。

日機装 航空機部品の需要増に応えベトナムに新工場

日機装 航空機部品の需要増に応えベトナムに新工場

日機装(東京都渋谷区)は連結子会社Nikkiso Vietnam Inc.(以下、NVI)の敷地内に、航空機の部品等を製造する新工場(第2工場)を建設する。
所在地はベトナム・フンイエン省イエンミー郡第2タンロン工業団地内で、工場延床面積は約3万7000平方㍍。総投資額は2850万米㌦(工場建屋1200万米㌦、設備等1650万米㌦)。2017年7月に着工、2018年8月に操業開始の予定。
同国における堅調な航空機需要に応え、更なる業容拡大を目指す。

浜松信金 大手のインドステイト銀行と業務提携

浜松信金 大手のインドステイト銀行と業務提携

浜松信用金庫は3月6日、インドの大手商業銀行、インドステイト銀行と業務提携に関する覚書を提携した。
今回の提携により、インドで事業展開を希望する顧客企業に対し、各種金融サービスや現地情報の提供を通じ、より一層効果的なサポートが可能となる。
インドステイト銀行(本部:ムンバイ)の総資産はインド第1位の約3.8兆円で、拠点数は1万6784。その他、首都デリーにジャパンデスク(東京支店、大阪支店)を持つ。

“名君”鍋島直正の銅像73年ぶりに再建 生誕200年を記念

“名君”鍋島直正の銅像73年ぶり再建 生誕200年を記念

開明的な西南雄藩の一つとして、明治維新の原動力となった佐賀藩の近代化を主導した10代藩主、鍋島直正(1814~1871年)の銅像が73年ぶりに再建され、佐賀市城内の佐賀城二の丸跡で、このほど除幕式が行われた。かつての”名君”が再び姿を現した。
今回再建された銅像は高さ約4㍍、台座などを含めた高さは約8.5㍍。旧銅像の衣冠束帯姿を踏襲しつつ、将来を見据えた目や穏やかな表情などを表現した。銅像の近くには国内で初めて実用反射炉を築造するなど直正の業績の一端を紹介する銅板レリーフも設置された。
直正の銅像は1913年、佐嘉神社近くに建てられたが、戦時中の金属供出で1944年に姿を消した。生誕200年の2014年、再建の機運が盛り上がり、県内の経済団体などが再建委員会を設けて寄付を募り、目標の1億円を超える約1億4000万円が集まった。

北朝鮮「人質」外交 マレーシア人の出国を禁止

北朝鮮「人質」外交 マレーシア人の出国を禁止

国営の朝鮮中央通信によると、北朝鮮外務省は3月7日、同国に滞在するマレーシア人の出国を一時的に禁止すると発表した。金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件を捜査するマレーシアから、いわば「人質」を取り、これを楯に追及を妨害する脅しの意図が明確で、もはや外交の枠を超えたものだ。国際社会の批判を招くのは必至だ。

高砂香料 インド・チェンナイの新工場が稼働

高砂香料 インド・チェンナイの新工場が稼働

高砂香料工業(東京都大田区)はこのほど、インド南部のタミルナド州チェンナイで香料の製造工場を稼働させた。当初は化粧品向けフレグランスの製造から始め、今後は食品向けフレーバーも生産する。
新工場は2016年10月に竣工、今年3月3日に開所式を執り行った。新工場の年産能力は最大1万㌧。新工場への投資額は1000万米㌦(約11億4000万円)で、研究開発(R&D)施設も併設している。
なお、2013年2月から操業しているチェンナイの仮工場は6月で閉鎖し、新工場へ生産をすべて移管する。

トランスコスモス ホーチミンにオペレーション拠点

トランスコスモス ホーチミンにオペレーション拠点

トランスコスモス(東京都渋谷区)は、ベトナム・ホーチミンにオペレーション拠点「ホーチミン第二センター」を開設した。主にベトナム国内向けのコンタクトセンターサービス、デジタルマーケティングサービスを提供する拠点で、3月より業務を開始した。
トランスコスモスはこれまで、ハノイ拠点1、ホーチミン2拠点でサービスを提供してきたが、今回の同センター開設で4拠点体制となる。同センターの敷地面積は633平方㍍、280席。対応言語はベトナム語、英語。