月別アーカイブ: 2017年4月

YKK 外国籍社員向け「ハラル」食堂が認証取得

YKK 外国籍社員向け「ハラル」食堂が認証取得

YKK(東京都千代田区)は、外国籍社員向けに整備した技術開発部門の黒部工場内「ハラル」食堂がこのほど、日本イスラム文化センターより「ハラル認証」を取得し4月から運用を開始した。
同社は主幹事業のファスニング事業で、海外事業会社から技術人材を黒部工場に受け入れ、現地リーダー候補を育成する取り組みを強化しているが、外国籍社員が研修に打ち込める生活インフラ整備が課題となっていた。そこで「食の安全・安心」の提供を目的として1月からムスリム(イスラム教徒)を対象としたハラル食やベジタリアンへのサービスをスタートさせていた。

谷崎、林芙美子らの直筆短歌 中国文学者と交流の証

谷崎、林芙美子らの直筆短歌 中国文学者と交流の証

谷崎潤一郎や林芙美子らが中国の文学者に宛てた未公開のはがきや手紙などが見つかった。専門家は、日中間で戦時下の当時の時代背景を考え合わせると、こうした文学者同士の交流は奇跡に近く、貴重な史料だとしている。
新たに見つかったのは、谷崎潤一郎、林芙美子のほか、志賀直哉、武者小路実篤など日本の近代文学作家が記したはがきや手紙など合わせて18点。これらは2016年5月、福山大学の久保卓哉名誉教授が、中国の文学者で戦前、今の東京大学で講師を務めた方紀生の遺族が住む京都市内の居宅で見つけた。
このうち、谷崎潤一郎直筆の短歌は妻が箸でそうめんをすくいあげる夏の情景を詠んだもので、一緒に見つかったはがきから昭和16年ごろ、方紀生から土産をもらったお礼に贈られたとみられるという。また、林芙美子が昭和11年に中国を訪れた際、方紀生の手帳に書いた俳句は、林が前の年に発表した小説の一節がもとになっている。

比中央銀行本店などで太陽光発電 日系企業で初受注

比中央銀行本店などで太陽光発電 日系企業で初受注

太陽光発電関連設備販売事業を手掛けるエグチホールディングス(名古屋市守山区)は、フィリピンの大手衛星通信会社で、同社のパートナー企業のWe are IT Philippines社と共同で、フィリピン政府による屋根置き太陽光発電設備の設置事業を落札、受注した。
同事業はPNOC(Philippine National Oil Company)がフィリピン政府から入札を受託しており、PNOCが管理する環境エネルギー事業入札案件としては、日系企業として初の受注となる。4月中旬に着工し、6月中旬までの完工を目指す。
フィリピンの国立銀行、フィリピン中央銀行の本店屋根に200KW、造幣局の屋根に400KW、計600KW規模の太陽光発電設備を建設する。建設場所はマニラ市、ケソン市。パネル設置枚数は2現場合わせて2250枚。

JOGMEC カンボジアで銅,金,モリブデンを共同探鉱

JOGMEC カンボジアで銅,金,モリブデンを共同探鉱

石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC、本部:東京都港区)は、カナダの探鉱会社アンコール・ゴールド社と、カンボジア・オヤダオ南地域で銅・金およびモリブデンを対象とした新規の共同探鉱を開始した。
JOGMECは約3年間で計300万㌦の探鉱費用を負担することにより、このプロジェクトの51%の権益を取得することができる。
オヤダオ南地域は、ラタナキリ州の州都バンルンの東南東約40㌔㍍に位置し、面積は235㌔平方㍍。JOGMECはアンコール・ゴールド社と同地域で地化学探査・物理探査およびボーリング調査を実施し、新たな金属鉱床の発見を目指す。

代表作など88件集め仏師・快慶展 奈良国立博物館

代表作など88件集め仏師・快慶展 奈良国立博物館

運慶と並び称される鎌倉時代の仏師・快慶の代表作を集めた展覧会が4月8日から奈良国立博物館で始まった。6月4日まで。
会場では国宝の「僧形八幡神坐像」や「弥勒菩薩立像」など国内外から集められた快慶の代表作など国宝7件、重要文化財50件を含む88件が展示されている。
僧形八幡神坐像は、東大寺境内にある手向山八幡宮の前身にあたる神社で祀られていた坐像だ。僧の形をしたご神体で、内部には後鳥羽天皇や後白河法皇などの名前が墨で記されている。弥勒菩薩立像は、アメリカのボストン美術館所蔵の像で、これまで確認されている中で、最も初期の快慶の作品だ。瑞々しく、若々しい体つきが特徴。

東芝の半導体子会社売却入札に2陣営が2兆円超提示

東芝の半導体子会社売却入札に2陣営が2兆円超提示

複数のメディアによると、経営再建中の東芝が進めている半導体子会社売却の入札で、台湾の鴻海精密工業など2陣営が2兆円を超える買収額を提示したことが分かった。
東芝が実施した1次入札には10社弱が応札し、ほとんどが100%の株取得を前提としている。東芝側は2兆円を一応の目安としていたが、鴻海精密工業は3兆円に迫る額を提示したほか、米半導体大手のブロードコムも2兆円超で応札したもようだ。この2陣営を除けば、米ウエスタンデジタルや韓国のSKハイニックスなどいずれも1兆円台で応札した。

ヤマハ 4月からインドネシアで新スポーツモデル

ヤマハ 4月からインドネシアで新スポーツモデル

ヤマハ発動機は4月から、スーパースポーツのフラッグシップモデル「YZF-R1」のDNAを受け継ぐスポーツモデルの新型「YZF-R15」をインドネシアで発売、その後ASEAN各市場に導入する。
今回発売する新モデルは、現行モデルと比べ排気量3%アップながら出力18.3%向上、実用燃費4.7%向上を図った可変バルブシステムを搭載していることなどが大きなポイント。都市部の20代男性やモーターサイクルのトレンドに敏感な顧客層を主なターゲットとしている。
メーカー希望小売価格は3450万ルピア(ジャカルタ店頭価格)。発売後1年間で同国内で5万台の販売を目標とする。

アークレイ 中国のサービスサポート体制を拡充

アークレイ 中国のサービスサポート体制を拡充

アークレイ(京都市中京区)は中国・平湖工場「愛科来医療科技(平湖)有限公司」(浙江省平湖市)を移転・拡張するとともに、中国初となる修理センターを開設する。
修理センターは4月から、生産フロアは2018年1月からそれぞれ稼働開始する。現工場の4倍の8400平方㍍の敷地内に、新たな工場棟(4階建て)を建設する。これにより、糖尿病検査機器・体外診断用医薬品をはじめとする生産能力の拡大・サービスサポート体制の強化で事業拡大を図る。

日立 インドで病院のエネルギー消費最適化実証事業

日立 インドで病院のエネルギー消費最適化実証事業

日立製作所と日立インド社は、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が実施する「ICT活用型グリーンホスピタル実証事業」の委託を受け、インドで病院全体の運営改善を通じたエネルギー消費の最適管理および病院の診療効率改善に関する実証事業を開始する。実証期間は、2017年3月から2020年3月までの3年間を予定。
インド保健家族福祉省が他の病院へのモデルケースとしたい、インド最大の国立医療機関、All India Institute of Medical Sciences(以下、AIIMS)ニューデリー校を対象に実証を実施する。これらの取り組みを通じて、病院全体の消費電力を2014年度(実績)比で30%削減を目指す。

「日本100名城」続編に真田丸ゆかりの城など選出

「日本100名城」続編に真田丸ゆかりの城など選出

日本城郭協会(東京)は「続・日本100名城」を選び、「城の日」にあたる4月6日発表した。「日本100名城」の続編で、同協会では「さらなる地域活性化につながれば」としている。2016年7月~2017年1月、約300人の推薦の中から専門家が精査した。
今回は、2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」に登場した沼田城や岩櫃(いわびつ)城(いずれも群馬)はじめ、日本最北の古代城柵(さく)とされる秋田城(秋田)、幕末の砲台跡の品川台場(東京)、徳川家康ゆかりの浜松城(静岡)、羽柴秀吉による水攻めの舞台として知られる備中高松城(岡山)、古代の対外防衛施設の水城(みずき)(福岡)など、全国47都道府県から多彩な「城」が選ばれた。