新日鉄住 ポスコへの技術流出問題で元従業員と和解
新日本製鉄(現・新日鉄住金)から高級鋼板の製造技術が韓国の鉄鋼大手ポスコに流出していた問題で、新日鉄住金が産業スパイとして責任追及していた約10人の元従業員と和解したことが分かった。
元従業員が謝罪し、1億円を超す解決金を支払った者もいるようだ。ポスコとは300億円の受け取りで和解済み。今回の和解で、日韓鉄鋼大手を舞台とした技術流出問題が終結する。日本経済新聞が報じた。
阪急不・西鉄 ベトナムの「MIZUKI PARK」始動
阪急不動産(大阪市北区)と西日本鉄道(福岡市中央区)は、ベトナム・ホーチミン市で、ベトナム南部の大手住宅デベロッパー、ナムロン インベストメント コーポレーション(ホーチミン市)と共同の分譲住宅事業として第4号案件となる「MIZUKI PARK(ミズキパーク)プロジェクト」に着手する。
同プロジェクトは主に約4670戸超の分譲マンション、約100戸超の戸建、約60戸超のタウンハウス(連棟式住宅)からなる26㌶超の大規模複合開発を予定している。敷地内には人工河川や緑豊かな住環境に加え、教育・医療施設や商業施設も建設される予定で、付加価値の高いライフスタイルを提供する。
横河電機 韓国からクウェートの海水淡水化制御S受注
横河電機(東京都武蔵野市)は、子会社の韓国横河電機(ソウル)がクウェートに建設される逆浸透膜方式の海水淡水化プラント「ドーハフェーズ1」向け制御システムを、韓国の大手プラントメーカーである斗山重工業から受注した。
韓国横河電機が今回受注したのは、海水淡水化プラントの制御を行う統合生産制御システム「CENTUM(R)VP(センタム・ブイピー)」および安全計装システム「ProSafe(R)RS(プロセーフ・アールエス)」だ。プラントの稼働は2018年11月の予定。
このプラントはクウェートの電力・水省が、クウェート市から東方に20㌔㍍ほど離れたドーハに新設するもので、造水容量は約90万人の飲料水に匹敵する日量27万㌧となる予定。
太宰治の東京の下宿先、大分・由布院へ移築
作家の太宰治(1909~1948年)が下宿した「碧雲(へきうん)荘」(東京都杉並区)が、大分県由布院市湯布院町へ移築され、観光施設「ゆふいん文学の森」として4月16日、オープンした。
杉並区にあった碧雲荘は木造2階建ての日本家屋で、太宰は1936年11月から約7カ月間ここで暮らし、代表作『人間失格』の原型となる作品などを執筆した。杉並区が一帯に福祉施設を造ることになり、所有者が移転先を探していた。
今回、建物は一度解体し、柱など多くの部材を湯布院町に運んで建て直した。太宰が住んだ8畳間も再現され、見学できる。
熊本地震から1年、大きな打撃を受けたものの、元気な由布院町をぜひみてほしいとの思いから、この日のオープンとなった。