福岡県・沖ノ島 世界文化遺産へ イコモスが登録勧告

福岡県・沖ノ島 世界文化遺産へ イコモスが登録勧告

ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界文化遺産に福岡県宗像(むなかた)、福津(ふくつ)両市の「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連文化遺産群」が登録される見通しとなった。
事前審査する諮問機関の国際記念物遺跡会議(イコモス)が「登録」を勧告したため。ただ、日本が推薦していた主要な5件の構成遺産群のうち、認められたのは沖ノ島だけで、それ以外は除外するとの条件が付いた。したがって、関係者の思いは複雑で、喜びも半ばといった印象。関係自治体のコメントにも、推薦意義が十分に理解されなかったことに無念の思いがにじむ。7月2日からポーランドで開かれる世界遺産委員会で最終的に判断される。
遺産群は「日本書紀」に登場する海の女神が鎮座する宗像大社沖津宮がある沖ノ島、本土から約11㌔沖の大島にある中津宮と沖津宮遥拝(ようはい)所、本土にある宗像大社辺津宮(へつのみや)、信仰を支えた宗像族の墓とされる新原(しんばる)・奴山(ぬやま)古墳群-などが国内候補として推薦されていた。