NTTドコモ インド・タタと提携解消で最終決着
NTTドコモは5月1日、4月28に出されたインド・デリー高等裁判所の裁定を受け、インド最大財閥タタ・グループと提携解消することで最終決着したと発表した。
デリー高裁は、タタによるNTTドコモへの約11億7200万㌦(約1300億円)の損害賠償金の支払いを認める裁定を出した。NTTドコモは2014年に提携を解消し、インドからの撤退を表明していたが、両社は賠償金を巡り争っていた。
住友重機械 独クロネス社とアジアで飲料事業合弁
住友重機械工業(東京都品川区)と連結子会社のイズミフードマシナリ(兵庫県尼崎市)は、ドイツのクロネス社と飲料機械事業のアジア地区展開を進める合弁会社を設立した。
新会社「KRONES-IZUMI PROCESSING PTE.LTD.」(所在地:シンガポール)の資本金は200万シンガポールドル。出資比率は2つのクロネスグループ合わせ73.0%、住友重機械工業、イズミフードマシナリ各13.5%。6月に事業開始する予定。
クロネス社は飲料機械メーカーで、従業員数1万3000人。世界82カ国に販売、サービス拠点を構えるグローバルカンパニー。今回の合弁会社設立により、クロネス社の持つノウハウやサプライチェーンを活用することでアジア地区の飲料事業展開を加速する。
ポッカサッポロ インドネシアPDI飲料工場が稼働
ポッカサッポロフード&ビバレッジの子会社、ポッカコーポレーション・シンガポールは、インドネシアのPT DIMA INDONESIA(以下、DIMA社)と設立した合弁会社PT POKKA DIMA INTERNATIONAL(以下、PDI社)の飲料製造工場が2017年3月末に竣工、4月から本格稼働、4月末から出荷を開始した。
今回稼働開始した工場では350ml~500mlサイズのPETボトルにお茶や紅茶、果汁入り飲料などを充填できるPETボトル充填ラインを1ライン導入している。当初は主力商品となる「450mlジャスミングリーンティー」「350mlレモンブラックティー」など茶系飲料を中心に製造する。
米国自動車用アルミ鍛造工場の生産能力増強
神戸製鋼(60%)、三井物産(25%)、豊田通商(15%)の3社合弁により、米国で自動車サスペンション用アルミ鍛造部品を主力に製造・販売している「コウベ・アルミナム・オートモーティブ・プロダクツ社(以下、KAAP社)」は、需要拡大に対応するため、生産設備を増強する。
今回の増強に伴う設備投資額は約5300万米㌦(約58億円)で、溶解鋳造1ライン・鍛造プレス2機など新たに導入し、2018年秋ごろから順次稼働を開始、2019年初での完成を目指す。完成後は溶解鋳造4ライン・鍛造プレス10機の体制となり、生産能力はプレス8機体制時の月間75万本から同97万本となる。
KAAP社は2005年の操業開始以来、北米のアルミ鍛造サスペンション市場でトップシェアを保持している。
朝倉義景の書状発見 既定の評価とは違う一面示す
福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館(福井市)は、戦国大名、朝倉義景の書状が見つかったと発表した。書状は縦11㌢、横36.7㌢で、一部で剥落はあるが、ほとんどは読める状態で、筆遣いや義景の花押などから本物と確認した。
この書状は現在の滋賀県高島市の一部を治めていた朽木元網へ宛てたもので、将軍足利義昭と織田信長の対立の状況をうかがうことができる内容が記されている。
将軍義昭が信長と敵対する状況を受けて、義景が前日に敦賀へ出陣したという報告や、義昭の意向に従って行動する意志なども記されている。信長方武将とみられてきた朽木氏が義昭方についたことに触れている。
このほか、現存する書状などから”弱腰”との評価の多い義景だが、実は義景が情報収集しながら、出兵の機を狙っていたことがうかがわれる内容も含まれている。これまでの義景の評価・人物像とは違う一面が見える書状だ。
この書状は同資料館で5月31日まで公開されている。