月別アーカイブ: 2017年5月

奈良・法輪寺で飛鳥時代の鉄製舎利孔蓋を確認

奈良・法輪寺で飛鳥時代の鉄製舎利孔蓋を確認

奈良県斑鳩町教育員会および奈良文化財研究所の調査によると、斑鳩町の法輪寺で仏舎利(ぶっしゃり=釈迦の遺骨)の壺を納めた穴の蓋「舎利孔鉄蓋(しゃりこうてつぶた)」が確認された。法輪寺が5月23日発表した。
鉄製で、飛鳥時代の7世紀後半のものとみられる。蓋は円盤状で直径約33㌢、厚さ0.5~1㍉、重さ712㌘。仏舎利の入った「銅壺(どうこ)」(国重要文化財、飛鳥時代)を納めるため三重塔の心柱の礎石に開けられた穴を塞ぐ蓋とみられる。もとは直径34㌢ほどで中央につまみがあったとみられるが、錆びて周辺部やつまみは失われていた。
解体修理中の1739(元文4)年に仏舎利などが見つかった時の記録「仏舎利縁起」(国重要文化財)には、仏舎利に関する9つの品の一つとして「金蓋(かなぶた)」が描かれており、大きさや形などの特徴が似ていることから同一品と判断した。
古代寺院での鉄製の舎利孔蓋が確認されたのは初めての事例という。法輪寺は聖徳太子の子、山背大兄皇子の創建と伝わる古刹。

mhエンタープライズ 台湾でmod’s hairの理美容機器

mhエンタープライズ 台湾でmod’s hairの理美容機器

三栄コーポレーション(東京都台東区)の子会社で、家電を手掛けるmhエンタープライズ(東京都台東区)は今春から、台湾で理美容ブランド”mod’hair(モッズ・ヘアー)”の販売を開始した。
台湾での展開製品はヘアアイロンの5機種。販路は専門店、家電量販店、ドラッグストアなどのほか、ECサイトでも販売開始している。
日本国内と同様に、店頭でのデモンストレーションやテレビショッピングへ積極的に露出しながら、ブランド認知を高めていき、今後3年をめどに、現在の2倍となる1000店舗以上での取扱店舗数を目指す。

邦人拘束問題で中国に公平な扱いを申し入れ 外相

邦人拘束問題で中国に公平な扱いを申し入れ 外相

岸田文雄外相は5月23日、中国の山東省と海南省で日本人男性計6人が中国の国家安全局に拘束されている問題で、中国側に申し入れを行ったことを明らかにした。
中国側への申し入れ内容は①拘束された邦人の権利が司法プロセスにおいて、適切、公平公正に取り扱われること②領事面会の実施など日中領事協定に基づいた対応を引き続き確保すること-など。

タイの病院で爆発 20人以上負傷 クーデターから3年

タイの病院で爆発 20人以上負傷 クーデターから3年

タイの首都バンコクの病院で5月22日午前11時(日本時間午後1時)ごろ爆発があり、20人以上が負傷した。現場は軍関係の病院で、タイ警察は爆弾によるものとみている。
22日は軍事クーデターから3年にあたる日で、当局は関係を調べている。

日通ロジ ミャンマー・ティラワSEZに倉庫新設

日通ロジ ミャンマー・ティラワSEZに倉庫新設

日本通運の現地法人、日通ロジスティクスミャンマーは、ティラワ経済特別区(SEZ)に建設を進めていた多機能ロジスティクス倉庫「ティラワ・ロジスティクス・センター」を竣工し、6月1日から営業を開始する。
同センターでは、同国内で唯一ティラワSEZだけに認められている保税機能を活かした保税保管サービスを提供する。また、温度管理や防カビ対策が求められるアパレル製品、化学品保管を対象とした定温除湿庫を設置している。
ティラワSEZは、ヤンゴン市街地から南東へ約20㌔㍍に位置する、日本とミャンマー官民が共同開発した工業団地で、日本をはじめタイ、シンガポールなど16カ国、約80社(2017年3月末現在)が進出を決めている。進出企業の主な業種は建材、食品飲料・アパレル・自動車関連。

京都・西本願寺 国宝「唐門」34年ぶり1日限りの公開

京都・西本願寺 国宝「唐門」34年ぶり1日限りの公開

世界遺産の京都・西本願寺(浄土真宗本願寺派本山)で5月21日、2018年6月から修復工事が行われるのを前に、宗祖・親鸞聖人の生誕日に合わせ、国宝「唐門(からもん)」が開けられ、1日限りで一般公開された。1983年以来34年ぶり。
唐門は豊臣秀吉治政下、桃山時代の建造物で、高さ約8.7㍍、幅約5.4㍍。唐獅子や虎、孔雀など豪華な彫刻が施されている。
法要参拝のため、唐門をくぐる僧侶らに続いて入る観光客らは、見事な彫刻に見入って、カメラを向け盛んにシャッターを切っていた。

国分G本社 中国・深圳と上海に物流センター新設

国分G本社 中国・深圳と上海に物流センター新設

国分グループ本社(本社:東京都中央区)の中国における低温物流を担う子会社、濰坊三慧物流有限公司(本社:中国・青島市、以下、三慧物流)と、国分の関連会社、上海恒孚物流有限公司(本社:中国・上海市、以下、上海恒孚物流)は、それぞれ広東省深圳市および上海市に新しい物流センターを相次いで新設した。
三慧物流は、山東省(青島)に2カ所、広東省(深圳)に1カ所それぞれ物流センターを設置しているが、今回広東省の拠点を移転し、物流センターを新設した。同センターの敷地面積は5000平方㍍、建設延床面積は4800平方㍍、冷凍・冷蔵・常温庫を装備している。
上海恒孚物流は、嘉定区で運営していた2つの物流センターを集約し、大型三温度帯物流センターを新設した。冷凍エリア6000平方㍍、定温エリア5000平方㍍、常温エリア6500平方㍍を設けている。

中国「国家安全局」3月末から日本人男性6人拘束

中国「国家安全局」3月末から日本人男性6人拘束

複数のメディアによると、スパイ行為などを取り締まる中国の「国家安全局」に、今年3月末から日本人男性合わせて6人が山東省および海南省で拘束されていることが明らかになった。
拘束されているのは20代から70代の日本人の男性6人で、そのうち3人は山東省で、別の3人は海南省で今年3月末に相次いで拘束されたという。6人は地質調査などを行う日本企業の社員などで、温泉の開発に関する調査を行うために3月中旬から現地を訪れていた。詳しい容疑については日本政府にも伝えられていないという。

インド 原発を積極増強 2032年までに40基増を計画

インド 原発を積極増強 2032年までに40基増を計画

インド政府はこのほど、国産の原子力発電所を10基増やすことを決めた。出力70万KWの原子炉10基を増やす。現在は21基が稼働中で、出力計668万KW。このほか計670万KWの原発を建設中で、今回増設を決めた10基はこれに続くもの。
同国政府は2032年までに原発を40基増設し、発電能力を現在の約10倍に拡大する目標を掲げている。現在は発電量の約6割を石炭火力発電に依存しており、原発の割合はわずか2%程度にとどまっている。
同国では東芝の米原発子会社ウェスチングハウス(WH)による6基の建設計画があるが、経営破たんで先行きが不透明になっている。ただ、同国ではこの計画の行方にこだわらず、国産原発の増設で急増する電力需要を自力でも賄っていく方針だ。

国宝・松本城 耐震工事へ 市が19年度着工めざす

国宝・松本城 耐震工事へ 市が19年度着工めざす

長野県松本市は、国宝・松本城が震度6強から7の地震が起きた場合、天守の一部に倒壊の恐れがあることが分かり、耐震工事や避難誘導の計画を策定することになった。着工は2019年度内を目指し、工期は数年間にわたる見込み。
同市は文化庁の指針に基づいて耐震診断に乗り出し、同市から委託を受けた「文化財建造物保存技術協会」(東京)が実施した。
松本城は築城から400年以上経過しているとされる。16年度は約99万人が訪れ、有力観光スポットの一つとなっている。