月別アーカイブ: 2017年6月

明電舎 シンガポールの上水用セラミック平膜初納入

明電舎 シンガポールの上水用セラミック平膜初納入

明電舎(本社:東京都品川区)の現地法人Meiden Singapore Pte.Ltd.(以下、明電シンガポール)は、シンガポール公益事業庁(以下、PUB)のチェスナッツアベニュー浄水場・上水用膜処理プラントにセラミック平膜を初納入した。6月に運転を開始した。処理水量は1日あたり3万6400㎥。
PUB浄水場へのセラミック平膜導入は初。また、セラミック平膜を導入した表流水浄水場としては世界最大規模となる。河川や貯水池などの表流水を安全な飲料水にする高度な浄水処理技術が求められる「上水処理」用としては、今回が初めての納入。

日本特殊陶業 タイで自動車用センサの新工場

日本特殊陶業 タイで自動車用センサの新工場

日本特殊陶業(名古屋市瑞穂区)は、自動車用各種センサの需要拡大に対応するためタイに新工場を建設する。新工場は アジア諸国における自動車用センサの製造拠点のタイNGKスパークプラグ(以下、タイNGK)の既存工場の隣接地に建設する。
ジルコニア酸素センサと温度センサに加え、新たに全領域空燃比センサの生産を計画している。2017年11月に着工し、完了次第、順次生産を開始する。
新工場建設と能力増強に伴う投資がkは約120億円を予定。2023年までにタイNGKでのジルコニア酸素センサの生産能力を約2倍に、温度センサの生産の力を約2.5倍に引き上げる。
新工場の所在地はバンコク市内より南東約65㌔㍍のアマタナコン工業団地内、建物延床面積は約3万4700平方㍍(4階建て)。

ティラノサウルスの体はウロコに覆われていた

ティラノサウルスの体はウロコに覆われていた

豪州や米国などの研究チームは英専門誌にこのほど、大型肉食恐竜ティラノサウルスは映画『ジュラシック・ワールド』に登場したように、ウロコに覆われていた-とする研究成果を発表した。
ティラノサウルスは白亜紀末期(約6600万年前)に北米にいた大型恐竜。当初はウロコに覆われていると考えられていたが、白亜紀前期に中国にいたティラノサウルスの祖先にあたる小型恐竜ディロングが羽毛を持っていたと2004年に発表。2012年には大型恐竜の仲間で全長9㍍のユウティラヌスにも羽毛の証拠が発見されたことで、全長10㍍級のティラノサウルスも羽毛が生えていたとする説が高まっていた。
大型動物は体が羽毛で覆われると、体温が上がりやすく、熱帯のゾウやサイは毛がほとんどない。研究チームは、白亜紀後期にいたティラノサウルスの大型の仲間、タルボサウルスやゴルゴサウルス、アルバートサウルスなどの化石からもウロコが見つかっていることから、白亜紀前期の羽毛を持つ小型の祖先から大型に進化する過程で変化、白亜紀後期のティラノサウルス類はウロコを持つようになったと結論付けた。

横河電機子会社がシノペック子会社とパートナー契約

横河電機子会社がシノペック子会社とパートナー契約

横河電機(本社:東京都武蔵野市)の子会社の横河電機(中国)有限公司(本社:上海)は、シノペックエンジニアリング(以下、SEG)との間で、両社の長期的な協力関係を構築するパートナー契約を結んだ。
シノペックエンジニアリングは、世界有数の石油・石油化学企業グループ、シノペック傘下のエンジニアリング企業で、中国国内のみならず国外の石油・石油化学プラントの設計・建設を手掛けている。
今回の両社の契約は3年で、YOKOGAWAはSEGが手掛ける石油・石油化学プロジェクトに生産制御システムや安全システム、伝送器、分析計などのフィールド機器、高度プロセス制御ソリューション等を優先的に供給する。

くまモン 上海で地下鉄ICカードに 中華圏でも人気

くまモン 上海で地下鉄ICカードに 中華圏でも人気

熊本県のキャラクター「くまモン」が中華圏でも人気上昇中だ。6月28日、このくまモンを使った中国・上海の地下鉄ICカードが現地で発売される。同県内企業と現地の合弁会社の製作で限定5000セットの販売だ。1セット2枚入りで58元(約940円)。

クミアイ化学 インドで水稲用除草剤製販合弁事業

クミアイ化学 インドで水稲用除草剤製販合弁事業

クミアイ化学工業(東京都台東区)は、インドのPI Industries Limited(以下、PI社)と、インドで水稲用除草剤ノミニー(ビスピリバックナトリウム塩製剤)の製造・販売事業を手掛けることで合弁契約書を締結した。
合弁新会社「PI Kumiai Private Ltd」の資本金は300万米㌦相当のインドルピー(予定)。クミアイ化学およびPI社が折半出資する。所在地はインドハリヤナ州グルグラム。2018年度シーズン中に販売開始する。

均勝電子傘下の米KSS タカタの資産取得、運営

均勝電子傘下の米KSS タカタの資産取得、運営

浙江省寧波市に本拠を置く自動車部品メーカーの寧波均勝電子(以下、均勝電子)は6月26日、自動車安全部品を手掛ける米子会社キー・セイフティー・システムズ(KSS)が、欠陥エアバッグのリコール(無料の回収・修理)問題で経営破たんしたタカタの主要資産を取得すると発表した。取引額は15億8800万米㌦(約1767億2900万円)に上る見通し。
均勝電子は2016年6月にKSSの買収を完了。均勝電子はタカタの主要資産の取得を通じてKSSの生産能力を拡充し、新たに市場を開拓するとともに技術強化を図る方針だ。
タカタによると、同社とKSSの事業を実質的にすべて統合することで、世界23カ国に展開し、約6万人の従業員を擁する世界最大級の自動車用安全部品会社が誕生することになる。

JFEスチール マレーシアから高機能油井管受注

JFEスチール マレーシアから高機能油井管受注

JFEスチール(東京都千代田区)は、マレーシアの国営石油会社ペトロナス社の100%出資運営会社、ペトロナスチャリガリ社が、同国サラワク州沖合で展開するガス開発プロジェクト「NC3」向けに、チュービングパイプ用油井管「JFE-UHP-17CR-110」を約925㌧受注した。
この油井管は同社が独自に開発した高耐腐食性継目なし鋼管。また、このほど2015年12月から2016年12月にかけて、同油井管のランニングが行われたことも発表した。

タカタ民再法 負債総額1兆7000億円 製造業で最大

タカタ民再法 負債総額1兆7000億円 製造業で最大

欠陥エアバッグ問題で経営悪化が指摘されていたタカタが6月26日、東京地裁に民事再生法適用を申請した。東京商工リサーチなどによると、負債総額は1兆7000億円に上る見通しで、製造業の経営破たんとしては史上最大規模となった。
世耕弘成経済産業相は同日、「影響を受ける取引先中小企業の資金繰りに万全を期す」と強調。政府系金融機関や中小企業団体に相談窓口を設置するのに加え、タカタと一定以上の取引関係がある事業者に対しては、連鎖倒産を防止するため保証協会が民間融資を保証する「セーフティネット保証」を実施するよう指示したことを明らかにした。

江戸後期退位の光格天皇がじかに添削の和歌見つかる

江戸後期退位の光格天皇がじかに添削の和歌見つかる

江戸時代後期の200年前、最後に退位した光格天皇が添削したとみられる和歌が見つかった。教育研究機関「モラロジー研究所」(千葉県柏市)の分析によると、京都産業大学の所功名誉教授が今年3月、京都市内の古書店から入手した文書に記された和歌を添削したものが、光格天皇が門人の作品に手を入れた跡と分かった。
光格天皇は和歌に優れ、多くの門人を指導したとされる。今回見つかったのは門人、風早(かざはや)実秋が詠んだ和歌40首が記された文書。そこには墨で線が引かれていた。光格天皇が題を与え、実秋が2首ずつ詠んで差し出し、優れている方に天皇が線を入れた跡とみられるという。
天皇がじかに添削した和歌が見つかるのは極めて珍しいという。所氏は、宮廷文化である和歌を天皇が習得し、伝えてきたことが分かる貴重な史料-としている。