月別アーカイブ: 2017年7月

新薬師寺旧境内出土品を公開 金堂跡発見から10年

新薬師寺旧境内出土品を公開 金堂跡発見から10年

奈良時代の新薬師寺金堂とみられる大型建物跡が出土してから来年で10年となるのに合わせ、奈良教育大学(奈良市高畑町)教育資料館で、瓦などの出土品を公開する「新薬師寺旧境内展~蘇る幻の大寺院」が開かれている。開館は10時~17時。日曜、祝日は休館。無料。
平成20年に行われた発掘調査では、基壇を構成したとみられる石材や柱穴などが出土し、新薬師寺の七仏薬師金堂跡と推定。基壇の東西規模は現在の東大寺大仏殿に匹敵する約68㍍と推定され、創建した光明皇后の強大な力を伝える遺構として注目された。
展示品は瓦が主で、基壇を構成した石材片や礎石片、奈良三彩片、建物跡の南方から見つかった八角柱なども並んでいる。七仏薬師金堂の復元模型もあり、建物とともに巨大な仏堂の姿をうかがうことができる。

KDDI ミャンマーMPT職員の人材育成へ長期研修開始

KDDI ミャンマーMPT職員の人材育成へ長期研修開始

KDDIは、住友商事およびミャンマー国営電気通信事業体(MPT)と共同で、ミャンマーMPT職員の技術やスキル向上を目的とした人材育成・交流を行う長期研修プログラムを開始する。
第1期生として2017年7月から2018年6月までの約1年間、MPT職員から選抜された技術系2名、事業管理系2名の計4名をKDDIで受け入れる。

タイ政府観光庁が日本人向け「タイ検定」

タイ政府観光庁が日本人向け「タイ検定」

タイ国政府観光庁(TAT)は7月11日、日本の観光業従事者や一般人を対象者にした「タイランド・スペシャリスト検定2017」の受け付けを開始した。タイの観光資源を学んでもらうことを目的とした事業で、参加料は無料。
ウェブサイト、thailand-specialist.comを通じ、7月から11月にかけてタイ全般の知識のほか、中央部、北部、東北部、東部、南部の5地方に関する学習教材を逐次提供。12月に修了テストを行い、全60問中45問を正解すれば合格となる。成績上位5位に3泊5日のバンコクの特典旅行に招待する。
2016年、タイを訪れた日本人は前年比4%増の144万人。TATは6月、日本のアイドルグループ、乃木坂46を「タイ観光大使」に任命し、日本人旅行者の取り込みを進めている。

7/15から「源信 地獄・極楽への扉」千年忌特別展

7/15から「源信 地獄・極楽への扉」千年忌特別展

奈良で生まれ、比叡山で修業を積んだ平安時代の僧侶、源信(げんしん、942~1017年)の千年忌特別展が7月15日から奈良市の奈良国立博物館で開かれる。源信は地獄と極楽の世界をわかりやすく描いた「往生要集(おうじょうようしゅう)」を著し、具体的な死後の世界のイメージを一般に広めた。9月3日まで。
今回の特別展では源信の足跡をたどりつつ、全15幅の国宝「六道絵(ろくどうえ)」(滋賀・聖衆来迎寺=しょうじゅらいこうじ)や、国宝「阿弥陀聖衆来迎(らいごう)図」(京都・知恩院)など約140点を紹介する。会期中展示替えあり。

三菱地所 シンガポール複合再開発事業に参画

三菱地所 シンガポール複合再開発事業に参画

三菱地所(本店:東京都千代田区)はシンガポールに拠点を置くアジア最大規模の不動産会社CapitaLand Limited(キャピタランド)および同社グループが運用するシンガポール証券取引所上場REIT、CapitaLand Commercial Trust(以下、CCT)と共同で、シンガポール中心部における大規模複合再開発事業「Golden Shoe Car Park」再開発プロジェクトに参画することで合意した。
同プロジェクトは、CCTが所有するシンガポール中心部の約6100平方㍍の敷地(既存のビルは主に駐車場および食堂屋台街などに利用されている)に、オフィス・サービスアパートメント・商業・食堂屋台街・駐車場などが入る高さ約280㍍(地上51階)の超高層ビルを建設するもの。総事業費は約1450億円。事業シェアはキャピタランド45%、CCT45%、三菱地所10%。2021年上半期に竣工予定。
三菱地所は、シンガポールではキャピタランドグループとともにオフィスビルの開発実績はあるが、大規模複合再開発事業は今回が初めて。

プライム明電 インドへ400kV変圧器を初出荷

プライム明電 インドへ400kV変圧器を初出荷

明電舎(東京都品川区)は、インドの変圧器製造・エンジニアリング会社、プライム明電(ハリヤナ州グルガオン、以下PML)が7月11日、インドのアンドラ・プラデシュ州電力会社へ400kV315MVAの変圧器を出荷したと発表した。
400kV変圧器は明電グループで製造する変圧器では最大電圧クラス。今回の実績により、今後インドの電力市場へのさらなる事業拡大が見込まれる。

新日鉄住金エンジ KOSの圧延設備向け加熱炉完工

新日鉄住金エンジ  KOSの圧延設備向け加熱炉完工

新日鉄住金エンジニアリング(本社:東京都品川区)は、インドネシアで大阪製鐵(大阪市中央区)と同国鉄鋼大手クラカタウ社の合弁会社PT.KRAKATAU OSAKA STEEL(以下、KOS社)の型鋼・棒鋼等圧延設備向けの省エネルギー型加熱炉を完工した。
新日鉄住金エンジニアリングが独自に開発したリジェネレーティブバーナの適用により、同加熱炉は従来の熱交換器方式(レキュペレータ)と比較し、約10%の省エネを達成したほか、NOx排出量を従来より50%低減した。
建設場所はインドネシアバンテン州チレゴン・クラカタウ工業団地内。生産量は年間約50万㌧(フルアップ時)。

屋根技研 ベトナム・ホーチミン市に現地法人

屋根技研 ベトナム・ホーチミン市に現地法人

屋根技術研究所(本社:愛知県高浜市)はベトナム・ホーチミン市に100%出資による現地法人「YANEGIKEN MATERIAL VIETNAM CO.,LTD.」をこのほど設立、7月1日から業務を開始した。
主にASEANを中心としたOEM調達代行事業を展開する。屋根技研の海外拠点は北アメリカのRoot Tech Inc.に続く2拠点目になる。新法人の資本金は5万米㌦。建築金物・電設資材やその他金属製品の輸出入と卸、屋根工事業、太陽光発電システム施工などを手掛ける。
現地法人設立による調達体制の強化により、ASEANのさらなる事業拡大を目指す。

横浜市水道局 ベトナムフエ省水道公社と覚書締結

横浜市水道局  ベトナムフエ省水道公社と覚書締結

横浜市水道局はこのほど、ベトナムフエ省水道公社との間で覚書を締結した。同水道局が進める横浜水ビジネス協議会会員企業の、上下水道の海外水ビジネス展開の支援を効果的に推進するため。期間は2017年7月6日~2019年12月31日。横浜水ビジネス協議会の会員企業は2017年6月時点で164社が登録している。
この覚書に基づき7月6日、初めての事業としてベトナムフエ省で、「水ビジネス推進セミナー」を開催した。横浜市水道局、ベトナムフエ省水道公社、横浜水ビジネス協議会3者の共催により、横浜水ビジネス協議会会員企業6社が参加。ベトナム側から58団体165人が出席した。
横浜市水道局はベトナムにおける水道事業の改善や人材育成を促進するため、ベトナム中南部地域の水道事業体等と職員間の交流や技術協力を進めている。とくにフエ省水道公社とはJICA(国際協力機構)のプロジェクトをはじめ、15年にわたる協力関係を築いてきた。

初ラーメンは徳川光圀ではなかった 室町時代の新資料

初ラーメンは徳川光圀ではなかった 室町時代の新資料

新横浜ラーメン博物館によると、日本で初めてラーメンが食べられたのは定説より約200年遡ることが分かった。これにより、これまで1697年、徳川光圀が食べたのが最も古いとされてきたラーメン史は書き替えられることになる。
今回、麺の歴史について調べていた民間人から、室町時代の僧侶の日記「蔭涼軒目録」の中に、中国のレシピを参考に1488年「経帯麺」を調理師、来客に振る舞ったとの記述があるとの情報提供があったという。
中華麺の定義はかん水を使用していること。そこで、このレシピを調べたところ、「経帯麺」は小麦粉とかん水を使うことが分かり、日本初のラーメンの可能性があると結論付けた。
これまでは江戸時代の僧侶の日の記述を根拠に、水戸藩主の徳川光圀が1697年に食べたのが最も古いとされていた。