完全養殖「近大マグロ」海外へ輸出 近大・豊田通商

完全養殖「近大マグロ」海外へ輸出 近大・豊田通商
近畿大学と豊田通商は、持続可能な完全養殖魚を海外へ本格的に輸出開始する。まず両者が生産する完全養殖クロマグロ「近大マグロ」と、近畿大学が技術支援する社食縁(本社:和歌山県新宮市)で取り扱う完全養殖ブリの輸出を始める。
まずは東南アジアから輸出開始し、2020年に約2000尾の輸出を目指す。幕張メッセで10月11~13日開催される「第1回”日本の食品”輸出EXPO」に出展し、国内外バイヤーとの間で完全養殖マグロおよび完全養殖ブリの商談を行う。
今後は他魚種の取り扱いも視野に入れるなど、日本が誇る高品質で美味しい完全養殖魚の認知度を高め、海外での市場を切り拓き、日本の一次産業の活性化に一層貢献する。
両者は2010年7月、クロマグロの完全養殖事業における技術協力提携を結び、世界初となるクロマグロの中間育成事業を開始。2014年7月には両者で水産養殖事業水深に関する覚書を締結。今回の輸出事業は同覚書で合意した取り組みの一つ。