月別アーカイブ: 2017年10月

三角縁神獣鏡33枚など「黒塚古墳のすべて」展 橿原市

三角縁神獣鏡33枚など「黒塚古墳のすべて」展 橿原市

古代の鏡が数多く見つかった奈良県天理市の黒塚古墳の出土品を一堂に集めた展示会が橿原市で開かれている。11月26日まで。
この展示会は黒塚古墳の発掘調査から今年で20年になるのを記念して、橿原考古学研究所附属博物館が開いているもので、同古墳から出土した鏡や甲冑(かっちゅう)など国の重要文化財に指定されているおよそ150点が展示されている。
このうち三角縁神獣鏡は、古墳から出土した33枚すべてが展示されている。三角縁神獣鏡は、邪馬台国の女王・卑弥呼が中国から授かったという説もある古代の鏡で、1つの古墳でこれほど多く見つかった例がなく、出土当時、全国的に注目された。
また、「Y字型鉄製品」は二股の部分に布が付着していたことから、長い布をなびかせる儀礼用の道具とみられ、埋葬者の地位の高さを示しているという。

改正育児・介護休業法10月から施行 子ども2歳まで延長

改正育児・介護休業法10月から施行 子ども2歳まで延長

10月から施行された改正育児・介護休業法で、育児休業(育休)の期間を最長で子どもが2歳になるまで延長できるようになった。これまでは原則子どもが1歳になるまで取得でき、保育所に預けられない場合に6カ月延長することができるというものだった。
育休中の所得は、取り始めより6カ月間は賃金の67%(上限あり)、以降は同50%(同)を雇用保険から給付される。延長した場合も50%(同)で、再延長で1年半を超えた後も50%(同)が雇用保険から給付される。

横山大観 生誕150年回顧展 18年4月東京でスタート

横山大観 生誕150年回顧展 18年4月東京でスタート

東京国立近代美術館(東京都千代田区)によると、日本画の巨匠、横山大観(1868~1958年)の回顧展「生誕150年 横山大観展」の概要が明らかになった。2018年4月、同館での東京からスタートする。
明治150年の節目に、約40㍍で日本一長い絵巻とされる重要文化財「生々流転」や、あでやかな「夜桜」「紅葉」など大観の代表作が一堂に揃う。このほか、100年ぶりに所在が明らかになったインド風の「白衣観音」や、ハレー彗星を題材にした「彗星」など前期の作品にもスポットを当て紹介する。
会期は東京が4月13~5月27日、関西は京都国立近代美術館(京都市左京区)で6月8~7月22日。

大政奉還150年「幕末サミット」20自治体が集結

大政奉還150年「幕末サミット」20自治体代表が集結

江戸幕府の最後の将軍、徳川慶喜(15代)が1867年、朝廷に政権を返上した「大政奉還」から150年となるのに合わせて、大きな役割を果たした藩や都市の代表が京都市に集まり、交流を深めていくことを確認した。
この会合は「幕末サミット」と名付けられ、会場となった京都市のホテルには薩摩藩のあった鹿児島市や長州藩のあった山口県萩市、会津藩があった福島県会津若松市、それに新選組ゆかりの東京都日野市、坂本龍馬を観光資源としている高知市など、幕末の舞台や時代を動かす人物が躍動した20の関係自治体の代表が集まった。
参加自治体の活動や関連イベントの紹介の後、京都市の門川市長が「歴史に学び歴史でつながり、都市の理想の実現を目指す」という共同宣言を読み上げた。一行はこの後、大政奉還の舞台となった二条城の国宝、二の丸御殿に場所を移し、共同宣言の文書を前に記念撮影した.

JR新今宮のホテルは価格抑えた「OMO」星野リゾート

JR新今宮のホテルは価格抑えた「OMO」星野リゾート

星野リゾートの星野佳路代表は10月11日、JR大阪環状線「新今宮」駅前で2022年に開業を計画しているホテルについて、ビジネスホテルと対抗できる価格帯にするなどの運営方針を明らかにした。温泉施設などを置かない「OMO(おも)」という新ブランドを使う。
これは近くのあいりん地区をはじめエリア一帯の立地環境を踏まえた戦略で、ホテル内のレストランも最小限にとどめ、周囲の飲食業者との共存関係に配慮し、周辺のレストランを紹介するサービスにも取り組むとしている。

住友林業 タイ・バンコクで高級分譲マンション開発

住友林業 タイ・バンコクで高級分譲マンション開発

住友林業(本社:東京都千代田区)は100%子会社のSumitomo Foresty(Singapore)Ltd.(以下、SFS社)を通じ、タイ・バンコクで総戸数約400戸の高級分譲マンションを開発する。
同国の不動産開発Property Perfect PCL(以下、PF社)とPF社傘下のGrande Asset Hotels&Property PCL(以下、GA社)との共同事業で、総投資予定額は約1億4000万米㌦。2018年第3四半期に販売開始し、2020年中の販売完了を目指す。
このプロジェクトはPF社およびGA社と合弁の特定目的会社(以下、SPC)が地上38階建て、約400戸の高級分譲マンションを開発・販売するもの。敷地面積約4000平方㍍、延床面積約3万8000平方㍍。住友林業のタイでの不動産開発は初。SPCの出資比率はSFS49%、GA社40%、PF社11%。

日通 タイにロジスティクス機能強化の地域統括組織

日通 タイにロジスティクス機能強化の地域統括組織

日本通運の現地法人、南アジア・オセアニア日本通運(以下、NSAO)はタイバンコクに、とくにメコン地域(タイ、ベトナム、カンボジア、ミャンマー、ラオス)の強化を目的とした「NSAOメコン開発センター」を開設した。
これにより、今後ますます成長が見込まれるメコン地域および南アジア・オセアニア地域での日通グループ全体の機能を強化するとともに、あらゆる顧客のニーズに応え、グローバルロジスティクス事業のさらなる拡大に努める。

富士通 フィリピン・セブ島にITのGDC新拠点開設

富士通 フィリピン・セブ島にITのGDC新拠点開設

富士通はフィリピンで、アプリケーション開発などを行いオフショア拠点となるグローバルデリバリーセンター(以下、GDC)を拡大するため10月11日、マニラGDCに加えセブ島に新たに拠点を開設した。
セブ島GDCは日本語習得者率の高さに加え、教育水準が高く多言語でも対応できる熟練技術者が多くいることが、拠点開設の重要な要素となった。セブ島GDCでは今後2年間で400名体制とすることを計画している。当初の注力分野として、顧客の業務アプリケーション開発支援サービスを提供する。

学研都市で自動運転走行実験 パナ、オムロンなど9社

学研都市で自動運転走行実験 パナ、オムロンなど9社

学研都市推進機構によると、京都、大阪、奈良にまたがる「けいはんな学研都市」で地元のバス会社や電機メーカーなどが協力し、自動運転の実現に向けた走行実験などを始めることになった。公共交通車両の自動運転の実用化に向けて、年内にも京都府精華町と木津川市にまたがる「けいはんなオープンイノベーションセンター」の敷地内で走行実験を始める。
実験には地元のバス会社ほか、パナソニックやオムロンなど9社が参加し、センサーで車の外の情報を検知したり、車を遠隔操作したりしながら、安全性を確認することにしている。
将来的には自動運転の研究拠点としての特区の申請を目指すということで、今年度中には公道での有人の走行実験や遠隔で監視しながらの無人走行の実験も始めたいとしている。