月別アーカイブ: 2018年3月

認可外保育の無償化対象絞る方針 政府

認可外保育の無償化の対象絞る方針 政府

2020年度に本格実施する幼児教育・保育の無償化について、政府は認可外保育園の無償対象を、市区町村が保育の必要性があると認定した家庭にのみ絞り込む方針を固めた。
認可外保育園は、増加している企業主導型保育所や、夜間も預かる「ベビーホテル」など施設やサービス内容が多様だ。幼稚園が時間外に預かる「預かり保育」もあり、無償化対象の線引きを1月に立ち上げた有識者会議が議論しているもの。

新日鉄住金とミタル インド鉄鋼大手を共同買収へ

新日鉄住金とミタル インド鉄鋼大手を共同買収へ

新日鉄住金は3月2日、世界鉄鋼最大手のアルセロール・ミタルと、インド鉄鋼大手のエッサール・スチールの共同買収を進める方針を発表した。同日、ミタルとの間で基本契約を締結した。成長が見込めるインド市場を取り込み、需要を開拓する。
インド中堅財閥エッサール・グループ傘下のエッサール・スチールはインド鉄鋼第4位の鉄鋼メーカー。2016年の粗鋼生産量は750万㌧。現在、インドの倒産・破産法のもとで経営再建の手続きに入っている。

JFEスチールなど5社合弁のミャンマーの鋼板工場で鍬入れ式

JFEスチールなど5社合弁のミャンマーの鋼板工場で鍬入れ式

JFEスチールなど5社が出資するミャンマーの建材向け溶融亜鉛めっき・カラー鋼板工場「JFEメランティ ミャンマー」(以下、JMM社)の建設予定地で3月1日、鍬入れ式が執り行われた。
ミャンマー・ヤンゴン南部ティラワ工業団地内で行われた鍬入れ式にはJFEスチールの柿木厚司社長とJMM社のセバスチャンCEOはじめ、ミャンマー政府からヘンリーバンティオ副大統領など関係者、また樋口建史在ミャンマー大使や藤原豊経済産業省大臣官房審議官など約250名が参加し、工事の安全とプロジェクトの成功を祈願した。
JFEスチール、JFE商事、伊藤忠丸紅鉄鋼、阪和興業およびメランティスチール(所在地:シンガポール)の5社合弁によるJMM社の鋼板工場は2020年中の稼働を予定している。設備概要は溶融亜鉛めっきライン1基(年間生産能力18万㌧)、カラーライン1基(同10万㌧)。

日本CMK タイ子会社のプリント配線板工場増設

日本CMK タイ子会社のプリント配線板工場増設

日本シイエムケイ(本社:東京都新宿区、日本CMK)はタイ子会社CMK CORPORATION(THAILAND)CO.,LTD.(所在地:タイ・プラチンブリ県304工業団地内)の工場(以下、タイ工場)を増設する。同工場の敷地内に建屋を増築し、生産ラインを増設する。
投資額は約50億円。2018年12月から順次稼働する予定。これにより、生産能力は現状比約25%増となる。自動車の電装化の進展に伴い、車載基盤の需要拡大に応え、収益拡大につなげる。

パキスタン「国立ポリオ検査室改善計画」に無償資金協力

パキスタン「国立ポリオ検査室改善計画」に無償資金協力

パキスタンの首都イスラマバードで3月2日、日本の倉井高志駐パキスタン大使と、パキスタンのクリストファー・マーハー世界保健機関(WHO)地中海東岸支部ポリオ撲滅プログラム部長との間で、供与額3億5500万円の無償資金協力「国立保健研究所ポリオ検査室改善計画」(WHO連携)に関する書簡の交換が行われた。
この計画は、イスラマバードのパキスタン国立保健研究所ポリオ検査室に、ポリオウイルス検体検査に必要な機材および薬剤を供与することにより、迅速かつ的確なウイルス検査を可能にし、疫学状況の監視機能強化を図るもの。

出光興産が介護事業に参画 デイサービス会社と資本業務提携

出光興産が介護事業に参入 デイサービス会社と資本業務提携

出光興産(本社:東京都千代田区)は、リハビリ型デイサービス事業を運営するリハコンテンツ(本社:千葉県船橋市)と資本・業務提携契約を締結し、介護事業へ参画すると発表した。
出光興産の持つ販売店ネットワークや資金力と、リハコンテンツのリハビリ型デイサービスの事業ノウハウを融合させ、リハビリ型デイサービスの直営およびフランチャイズによる店舗展開をサポートしていく。

大阪府 宿泊税1人5000円以上に対象を拡大へ

大阪府 宿泊税1人5000円以上に対象を拡大へ

大阪府の松井一郎知事は3月2日、2017年に導入した宿泊税の対象を宿泊料金1人5000円以上に拡大する方針を明らかにした。対象拡大により、1人5000~1万円未満の税額を50円とする考えだ。松井氏は「この秋にも関連の条例案を議会に提出したい」としている。
現在は宿泊料金1万円以上に対し、100~300円を課している。ただ、年間の税収が7億5700万円にとどまり、当初の想定を3割下回った。その結果、予定していた無料の公共無線LANの設置事業を減額したほか、府の観光施設の多言語表示事業も見送っている。

日華化学 インドの繊維加工薬剤エーカーと業務提携

日華化学 インドの繊維加工薬剤メーカーと業務提携

日華化学(本社:福井市)は主力事業の繊維加工薬剤事業で、インドの繊維加工薬剤メーカー、レジル社(本社:インド・カルナタカ州バンガロール)と業務提携契約を締結した。
日華化学グループは従来、同地域市場では個別対応的に輸出販売してきたが、中期経営計画における南西アジア地域での販売強化の方針に沿って、同地域における充実した販売網と高い技術力を持つレジル社と協業し、事業展開を加速させることが最も効果的と判断した。

シノケン インドネシアの地場ゼネコンを子会社化

シノケン インドネシアの地場ゼネコンを子会社化

シノケングループ(東京オフィス:東京都港区)はこのほど、インドネシアでゼネコン事業を営むPT Mustika Cipta Kharisma社(以下、ムスティカ)を連結子会社化すると発表した。
これにより、著しい発展とともに建設需要のさらなる高まりが期待されるインドネシアで、ゼネコン事業に係る事業基盤を強化し、すでに同国に進出しているシノケンの連結子会社、小川建設との協業を高め、同国におけるシノケンのゼネコン事業を強力に推進していく。

五洋建設 シンガポールで423億円の大型港湾土木工事を受注

五洋建設 シンガポールで423億円の大型港湾土木工事を受注

五洋建設(本社:東京都文京区)はこのほど、シンガポール海事港湾庁からチュアスターミナル第二期埋立工事をHyndai Engineering&Constrction Co.,Ltd.(韓国)およびBoskalis International B.V.(オランダ)と共同で受注した。
受注金額はJVで総額約1210億円、工期は約108カ月で2027年3月末に竣工予定。五洋建設の受注金額は約423億円。
同工事は岸壁延長8.6㌔㍍、埋立による土地造成面積387㌶。将来のコンテナ船の大型化に備えた岸壁前面推進-23㍍を誇る大水深大規模コンテナターミナルを建設するもの。