月別アーカイブ: 2018年4月

留学生520人が本国で足止め 東京の日本語学校の教員不足で

留学生520人が本国で足止め 東京の日本語学校の教員不足で

関係者らによると、4月に入学予定だったミャンマー、モンゴルなどアジア地域からの留学生約520人が、日本語学校の不備で東京入国管理局が在留資格を認定せず、学生らは入学できないまま、本国で足止めとなる事態が続いている。
この不祥事は、日本語学校の東京国際交流学院(所在地:東京都八王子市)で教員不足が発覚したためという。同学院の学生の定員は約1200人で、多摩地区では最大規模。法務省に告示基準ではこの規模の日本語学校は21人の専任講師が必要だが、同学院はこれを満たしていなかった。また、告示基準では1クラスの人数を20人以下としているが、これを上回るケースが複数あったという。

春日若宮おん祭 10月パリ「ジャポニズム2018」で披露

春日若宮おん祭 10月パリ「ジャポニズム2018」で披露

奈良・春日大社に伝わる伝統行事「春日若宮おん祭」が10月にパリで開かれる日本文化を紹介する「ジャポニズム2018」で披露されることになった。
催しでは時代装束をまとった行列が練り歩く「おん祭」の主要な行事の一つ、「お渡り式」が再現されるほか、祭りで演じられる舞楽や能などが披露される予定。春日若宮おん祭は、春日大社に平安時代から続く五穀豊穣や国の安泰を願う祭りで、国の重要無形文化財に指定されている。
ジャポニズム2018は、エッフェル塔近くの施設などで10月17~27日まで行われ、期間中、おん祭のほか、徳島県の「阿波おどり」、兵庫県の「淡路人形浄瑠璃」など全国の行事や文化が紹介される。

マツオカコーポレーション アジアの生産増強へ投資強化

マツオカコーポレーション アジアの生産増強へ投資強化

縫製大手のマツオカコーポレーション(広島県福山市)は、2017年12月の株式上場による資金調達を受け、今後も引き続きASEAN(東南アジア諸国連合)やバングラデシュへの投資を強化する。今期もバングラデシュ、ミャンマー、ベトナムでの工場新設や拡張を進めている。
生産依存度の高い中国で労務費が高騰し、事業採算を圧迫しているためで、今後は中国の比率を引き下げASEANやバングラデシュへのシフトを加速させる。現在の国別の生産比率は中国が約75%を占め、バングラデシュとミャンマーがそれぞれ約10%、ベトナム約5%となっている。

辰野金吾事務所設計の旧駅舎 地域の憩いの場に

辰野金吾事務所設計の旧駅舎 地域の憩いの場に

大阪・堺市にある南海本線浜寺公園駅の旧駅舎が4月15日から地域の憩いの場として活用されることになり同日、関係者や地域住民100人以上が集まり、記念のセレモニーが行われた。
この旧駅舎は、東京駅など著名な公共施設の設計を数多く手がけた建築家、辰野金吾氏の事務所が設計して明治40年に建てられ、国の登録有形文化財にもなっている。110年以上の歴史を経て2016年1月、鉄道の高架事業に伴って閉鎖された。
しかし、地域では長い間親しまれた駅舎を解体せず保存しようと、30㍍離れた場所へ移動する作業が行われ、15日から活用が始まったもの。建物のうち駅員が使っていた部屋は、カフェや図書室として生まれ変わったほか、待合室として使われていたスペースは旧駅舎の写真や絵画などが展示されている。

「国宝 春日大社のすべて」展 国宝・重文など224件

「国宝 春日大社のすべて」展 国宝・重文など224件

奈良・春日大社ゆかりの文化財を集めた展示会「国宝 春日大社のすべて」が4月14日から奈良国立博物館で始まった。6月10日まで。
展示会は、春日大社の創建1250年を記念して、奈良国立博物館などが開いているもので、平安時代を中心に国宝57件、重要文化財47件を含む合わせて224件が期間中、一部を入れ替えながら展示される。
このうち例えば国宝「金地螺鈿毛抜形太刀」は、鞘(さや)の部分に螺鈿(らでん)細工が施され、ガラスを使ってすずめを追う猫の様子がいきいきと表現されており、螺鈿細工の巧みさ・きれいさに目を見張らされる。

いすゞ 日本初のLNGトラックのモニター走行

いすゞ 日本初の大型LNGトラックのモニター走行

いすゞ自動車(本社:東京都品川区)は、シェルジャパン、一般財団法人環境優良車普及機構と組み、6月上旬から日本初のLNGトラックのモニター走行を開始する。
いすゞ自動車は環境省の「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」の一つ「大型トラックおよび最適燃料充填インフラの開発・実証事業」を受託し、液化天然ガス(LNG)を燃料とする大型トラックの開発を進めてきた。
その結果、1000㌔㍍以上の航続距離を確保するとともに、充填時間の短縮を実現した大型LNGトラックの開発にこぎつけた。

ソニー 宇宙ビジネスに参入 家電技術で衛星機器開発

ソニー 宇宙ビジネスに参入 家電技術で衛星機器開発

ソニーが宇宙ビジネスに参入する。家電の製造技術を転用、家庭用のCDプレーヤーなどで培った光ディスク技術を応用し、小型衛星用の光通信機器を開発、量産する。
近年、米国を中心に宇宙ベンチャーが台頭、民間主導で従来よりコストを抑えたミニロケットや小型衛星の市場が立ち上がりつつある。こうした市場に向けた衛星機器の開発を念頭に置いたもの。世界で年間35兆円規模ともいわれる宇宙産業に事業機会を求める企業の動きが広がっている。

チムニー ベトナムで飲食店事業運営で子会社設立

チムニー ベトナムに飲食店事業運営で子会社設立

チムニー(本社:東京都台東区)は、ベトナム・ハノイ市のイオンモールロンビエンSC内に飲食店「花の舞」店舗を出店するため、子会社を設立、人財確保の一環としてベトナム人採用・育成を強化する。
設立する新会社「CHIMNEY VIETNAM COMPANY LIMITED」の資本金は100億ベトナムドン(約5000万円)で、チムニーが全額出資する。8月中旬に設立する予定。

外国人の純増数14万7000人 5年連続増 労働力不足で

外国人の純増数14万7000人 5年連続増 労働力不足で

総務省が行った2017年10月1日時点の人口推計によると、過去1年間の外国人の純増数は14万7000人に達し、5年連続で増えた。
この1年間に外国人は249万人余りが国外に流出する一方で、264万人弱が海外から流入した。日本人の人口減の加速を外国人の増加が緩和する構図が鮮明になっている。
日本の外国人人口は205万8000人と初めて200万人を突破した。若年層の人口減少が続き、年々不足していく労働力を補うべく、高度人材や外国人技能実習生の流入が拡大している。その結果、総人口1億2670万6000人に占める割合は1.6%を超えた。

熊野那智大社で厳かに五穀豊穣祈る「桜花祭」

熊野那智大社で厳かに五穀豊穣祈る「桜花祭」

世界遺産の熊野那智大社(和歌山県)で4月14日、桜の花を神様に供えて五穀豊穣を祈る「桜花祭(おうかさい)」が行われた。
熊野那智大社のご神体、那智の滝の前で神職たちが、花の咲いた桜の枝を供えた後、五穀豊穣を祈って祝詞が読み上げられた。続いて桜の簪(かんざし)を着けた巫女が扇や鈴を手に持ち、厳かな雰囲気の中、優雅な舞を奉納した。
この神事は、平安時代に那智山で修行した花山法皇が桜の美しさを和歌に詠んだという故事にちなみ、毎年この時期に行われているもの。