月別アーカイブ: 2018年4月

この1年で特養の利用率「低下した」21% WAM調査

この年で特養の利用率「低下した」21% WAM調査

独立行政法人福祉医療機構(WAM)が実施した「特別養護老人ホーム(特養)の入所状況に関する調査」によると、直近の1年間で特養の約2割で「利用率が低下した」と回答したことが分かった。
施設の入所状況は、利用率95%以上の施設が約6割を占め、この1年間で利用率が「低下した」とする施設は21.0%に上った。これに対し「上昇した」と答えた施設は17.6%だった。低下した理由を聞くと「他施設との競合が激化したため」28.8%、「受け入れ態勢が整わず、待機者の入所につながらなかった」17.3%などが続いた。
高齢化の進行で要介護者が増加しつつある中でも、社会福祉施設、サービス付き高齢者向け住宅などの増加により、入所者および介護職員の確保についても、競合が激しくなっていることをうかがわせる結果となった。
待機状況をみると、1施設当たりの平均待機者は117.3人、定員1人当たりの待機者は1.75人だが、この1年で待機者が減少したとする施設は48.8%に上り、意外にも全国的に減少傾向がみられるとしている。この理由は「他施設との競合の激化」を挙げる施設が42.5%と最も多く、次いで「要介護2以下が入所要件から外れたこと」が37.5%だった。
調査は、3533施設を対象に行われ、1241施設から回答を得た。有効回答率は35.1%。

「東西区」に? 法定協が4つの特別区名示す

「東西区」に? 法定協が4つの特別区名示す

4月6日開かれた法定協議会で、大阪府と大阪市は、いわゆる「大阪都構想」の導入で設けるとしている4つの特別区の名称案を示した。
4つの特別区の名称は「東西区」「北区」「中央区」「南区」で、それぞれの区の本庁舎は、東西区は今の淀川区役所、北区は今の大阪市役所、中央区は今の西成区役所、南区は今の阿倍野区役所に設けるとしている。
ただ、このうち東西区という名称について、当該地域の住民からは「?」の声が数多く出され、吉村市長は「淀川区にすべきなどいろいろな意見があるのは承知している」などと語り、市民を対象にアンケート調査を行う考えを示した。

JXTGエネルギー 越ペトロリメックス社と協業の覚書

JXTGエネルギー 越ペトロリメックス社と協業の覚書

JXTGエネルギー(大手町本社:東京都千代田区)は、Vietnam National Petroleum Group(所在地:ベトナム・ハノイ市、以下、ペトロリメックス)との間で、麻里布製油所(所在地:山口県玖珂郡和木町)における協業検討に関する覚書を締結した。
両社は今後さらなる関係強化を推進するとともに、2019年4月を目途に合弁会社の設立を目指す。

住江織物 タイで自動車内装事業で新会社設立

住江織物 タイで自動車内装事業で新会社設立

住江織物(本社:大阪市中央区)は、タイ・チェンマイ県サンカムペーンで自動車内装材カーマットの生産・販売を手掛ける新会社「Suminoe Koide(Thailand)Co.,Ltd.」を設立した。
新会社の資本金は1600万タイバーツ(約5400万円)で、出資比率は住江織物65%、コイデックス35%。同新会社はカーマットの生産拠点として日本、中国、インドネシア、米国、メキシコに次ぐ6カ国目の拠点で、これによりアジア市場における受注能力を拡大し、国際競争力の強化を図る。
中期3カ年経営計画「2020」の課題である「グローバル化の強化」を推進するため、国内で培った自動車内装事業のノウハウを活かし、海外でのさらなる事業拡大を目指す。

川崎重工業GのKGAがジャカルタに駐在員事務所開設

川崎重工GのKGAがジャカルタに駐在員事務所開設

川崎重工業グループのKawasaki Gas Turbine Asia Sdn Bhd(所在地:マレーシア・クアラルンプール、以下KGA)は、4月1日付でインドネシアの首都ジャカルタに駐在員事務所を開設した。
経済発展に伴い電力需要が急増している東南アジア地域での、同社エネルギー事業の海外展開の加速および現地拠点の強化に向けた取り組みの一環。

シナネン 海外事業基盤構築へタイに現地法人設立

シナネン 海外事業基盤構築へタイに現地法人設立

シナネン(本社:東京都港区)は、海外事業基盤を構築するためタイに投資および管理・監督を行う統括会社「Siam Sinanen Co.,Ltd.」を設立した。
4月中をめどに統括会社およびシナネングループから出資する事業会社、「Sinanen(Thailand)Co.,Ltd.」(仮称)を設立し、エネルギーソリューション事業を開始する。また、ASEAN諸国への事業展開も視野に入れる。

郵船ロジ ベトナム・ダナンに日系物流企業初の自社倉庫

郵船ロジ ベトナム・ダナンに日系物流企業初の自社倉庫

郵船ロジスティクスのベトナム法人Yusen Logistics(Vietnam)Co.,Ltd.は、ベトナム中部ダナンに約1万平方㍍の自社倉庫を新設し、4月から営業を開始した。ベトナム中部における自社倉庫は日系物流企業初という。
ダナンはベトナムの2大消費地、ハノイとホーチミンのほぼ中間に位置している。ベトナム中部の経済の中心都市として人口は急増。電子電気関連品に加え、様々な生活資材や食材の保管、配送需要が高まっている。
また、ダナンはASEAN域内の関税撤廃ににより活性化が見込まれる東西経済回廊ルートの東の玄関にあり、さらなる物流需要が見込まれている。

平等院鳳凰堂が初のサクラのライトアップ

平等院鳳凰堂が初のサクラのライトアップ

京都府宇治市の平等院鳳凰堂で4月5日から、サクラのシーズンでは初めてとなるライトアップの一般公開が始まった。一般公開は4月9日までの午後6時半~午後9時まで行われる。
世界遺産に登録されている平等院は外国人にも人気が高い。周辺店舗からも観光を盛り上げたいとの要望を受け実施することになった。
平等院は4年前に改修されており、ライトアップされると昼間はそれほど感じない、創建当時の色合いを取り戻した鳳凰堂がひと際赤く照らし出される。また、鳳凰堂の前に広がる池の対岸に植えられている、枝垂桜(しだれざくら)がいま見ごろを迎えていて、夜空を背景に、そして池に映るサクラと鳳凰堂の幻想的な姿が楽しめる。

伊藤忠 ベトナムのビナテックスの株式を追加取得

伊藤忠 ベトナムのビナテックスの株式を追加取得

伊藤忠商事(本社:東京都港区)は子会社のITOUCHU Textile Prominent(ASIA)Ltd.(本社:香港特別行政区、以下、IPA)を通じ、ベトナム国営繊維企業グループ、Vietnam National Textile and Garment Group(以下、VINATEX)の株式を追加取得した。これにより、伊藤忠商事はベトナム政府に次ぐ民間筆頭株主となる。
VINATEXは1995年に設立され、繊維業界の川上から川下にわたる80社超の子会社・関連会社と、10万人超のグループ従業員を擁するベトナム最大の繊維企業グループ。

積水化学 シンガポールの検査事業会社の全株式を取得

積水化学 シンガポールの検査事業会社の全株式を取得

積水化学工業(本社:大阪市北区)は、遺伝子検査機器や試薬などの開発・製造・販売を行うVeredus Laboratories Pte.Ltd.(本社:シンガポール、以下、VL社)の発行済み全株式を取得した。
VL社の固有の技術や製品、販売チャネルを積水化学グループに取り入れることで、①ASEAN販売拠点および販売支援体制の確立②事業領域の拡大および技術シナジーの創出ーなどが見込まれ、グループのライフサイエンス分野を、グローバルでプレゼンスのある事業体に成長させることを目指す。