「奄美・沖縄」の世界自然遺産への登録延期を勧告 IUCN

「奄美・沖縄」の世界自然遺産への登録延期を勧告 IUCN

国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関の国際自然保護連合(IUCN)は5月4日(日本時間)、日本政府が世界自然遺産に推薦した「奄美大島、徳之島、沖縄東北部および西表島」に対し、内容の抜本的見直しを求める「登録延期」を勧告した。
候補地が細かく分断されるなど生態系の持続可能性に懸念が残ることや、米軍北部訓練場返還地の編入計画などについても指摘があり、構成要素の再選定などを求めた。国内の世界自然遺産候補地で、「登録延期」という評価を受けたのは今回が初めて。
奄美大島、徳之島、沖縄東北部および西表島は、独自の生物の進化がみられ、「イリオモテヤマネコ」や「アマミノクロウサギ」など、国際的にも希少な固有種が多く存在することから、日本政府は2017年、ユネスコに対し世界自然遺産に推薦した。