「GU」が韓国に初出店 ロッテワールドモールに大型店
ファーストリテイリンググループの「GU(ジーユー)」が2018年秋、韓国に初出店する。場所はソウル南東部にあるショッピングモール、ロッテワールドモール内。売場面積は約1388平方㍍の大型店で、ウィメンズ、メンズ、キッズのアイテムを取り揃える。
奈良で「吉野離宮」の正殿?大型建物跡見つかる
奈良県吉野町教育委員会と奈良県立橿原考古学研究所の発掘調査によると、吉野町の国史跡「宮滝遺跡」で、『日本書紀』や『続日本紀』などに記されている「吉野離宮」の中心的な建物「正殿」の跡ではないかとみられる大型の建物跡が見つかった。
この建物跡は東西23.7㍍、南北9.6㍍で、屋根の四方に庇(ひさし)が付いた格式の高い建物で、奈良時代前半のものとみられている。橿原考古学研究所の菅谷文則所長は「吉野離宮の所在地をめぐっては宮滝遺跡以外の説もあったが、今回の成果で宮滝遺跡だったと確定できたと考える」と話している。
吉野離宮は、飛鳥時代に奈良県中部を流れる吉野川のほとりに、様々な公共工事を行ったとされる女帝の斉明天皇(天智天皇、天武天皇の母)が造営したとされる離宮。その後、大海人皇子(後の天武天皇)が天智天皇の死後、皇位継承をめぐって大友皇子と対立して起きた「壬申の乱」で、最初に反撃の兵を挙げた場所とされている。
天武天皇の死後、即位した妻の持統天皇は30回以上も吉野離宮を訪れているほか、女帝・元正天皇や聖武天皇などもたびたび吉野離宮を訪れたことが日本書紀や続日本紀に記されている。
日揮 ロシア・ウラジオストクで日本式リハビリ施設
日揮(横浜本社:横浜市西区、JGC CORPORATION)はこのほど、ロシアのウラジオストク市内に日本式のリハビリテーション施設を開院する運びとなったと発表した。同社は社会医療法人北斗(本社:北海道帯広市)とともに、2017年7月にウラジオストク市に「JGC北斗ヘルスケアサービス」を設立し、同事業の準備を進めていたもの。
この事業はロシア国内に日本式のリハビリテーション医療を提供する施設を開院し、日本人療法士の指導・助言のもと、質の高い医療サービスを提供する。
JGC北斗ヘルスケアサービスの資本金は1.5億ルーブル(約2億7000万円)、出資比率は日揮90%、社会医療法人北斗10%。施設の延床面積は530平方㍍。スタッフ17名(うち日本人スタッフ2名)。
日通 中国欧州鉄道を利用した一貫輸送サービス開始
日本通運は、海上輸送と鉄道輸送を組み合わせた日本欧州間の複合一貫輸送サービス「Eurasia Train Direct(Sea&Rail)」と、航空輸送と鉄道輸送を組み合わせた「Eurasia Train Direct(Air&Rail)」を、5月21日から販売開始する。
日本の主要港(東京、横浜、名古屋、大阪、神戸)から中国・大連までの海上輸送と、大連からドイツ・デュイスブルグまでの鉄道を組み合わせたもの。東京港からデュイスブルグ鉄道ターミナルまでのリードタイムは最短で28日となり、従来のオール海上輸送(約40日)に比べ大幅な短縮となる。
また、日本の主要空港(成田、羽田、中部、関西)から中国・重慶までの航空輸送と、重慶からドイツ・デュイスブルグまでのリードタイムは最短で、コンテナ貸し切り(FCL)で22日、混載輸送(LCL)で24日となる。
IIJ 日ASEAN新産業創出実証事業で養殖事業開始
インターネットイニシアティブ(IIJ、本社:東京都千代田区)は日本貿易振興機構(ジェトロ)の公募事業の「日ASEAN新産業創出実証事業」で、「IoT導入による養殖事業の生産性向上プロジェクト」が採択されたと発表した。
このプロジェクトでは、タイのエビ養殖場にIoTセンサーを設置し、水温・溶存酸素・pHなど水質環境情報を自動で収集するとともに、給餌や水替えなど職員が行った作業をデータとして登録することで、水質環境の変化と作業の相関関係を可視化し、作業効率や生産性の向上を目指すもの。
2018年4月から実証実験を開始し、養殖事業におけるIoT活用の有用性を検証したうえで、2年以内に事業化することを目指している。実証実験は、水質環境を収集し、遠隔で監視できるIoTシステムを構築し、タイの大手水産加工事業者グループのエビ養殖場(タイ・パンガ県)で実施する。
纏向遺跡で出土の桃の種は卑弥呼の時代のもの
奈良県桜井市の纏向学研究センターの最新紀要によると、同市の纏向(まきむく)遺跡(国史跡、3世紀初め~4世紀初め)で出土した桃の種について、放射性炭素(C14)年代測定を行ったところ、西暦135~230年のものとみられることが分かった。「魏志倭人伝」に記されている邪馬台国の女王・卑弥呼が君臨した時代と重なる。
これらの桃の種は、遺跡の中枢部とみられる大型建物の跡(3世紀前半)の近くで出土したもので、大型建物の年代が自然科学の手法で初めて測定されたことになる。
今回の年代測定は、纏向遺跡が邪馬台国の重要拠点だったとする邪馬台国の「畿内説」を強める画期的な研究成果といえる。