シャープ 戴社長が会長兼社長に 中計終了後見据え
台湾の鴻海精密工業出身で、シャープ再建の陣頭指揮する戴正呉社長は6月の株主総会の後、会長兼社長に就任することになった。来年度を最終年度とする中期経営計画の終了まで会長兼社長を務め、その後は社長を退き、会長として経営に関与していくものとみられる。
シャープは2018年1月から戴社長を含む4人が共同で経営トップのCEOを務める「共同CEO体制」に移行しており、これまで戴社長に集中していた経営責任を、事業や地域ごとに分担する体制を執っている。
三井住友建設 バングラ・ダッカ都市交通建設工事を受注
三井住友建設(本社:東京都中央区)は、タイの建設会社との共同企業体で、バングラデシュのダッカ都市交通整備事業(MRT6号線CP6工区)建設工事を受注したと発表した。請負金額はJV総額で約287億円で、うちJVの同社の比率は51%。同工事の発注者はダッカ都市交通公社。
同事業は日本の政府開発援助(ODA)により実施されるプロジェクトで、ダッカ市内中心に大量輸送システム(Mass Rapid Transit=MRT)を建設する。このMRT6号線プロジェクトは、総延長約20kmの高架型鉄道を都心部の南北に建設するもので、そのうち同社が受注したCP6工区は南側起点駅を含む4カ所の駅舎と4.9kmの高架軌道建設を担当する。
ニチイ学館「VISION 2025」で売上高5000億円以上目指す
ニチイ学館(本社:東京都千代田区)は、長期利益の安定成長の実現に向けた事業構成バランスの最適化を基本方針とし、中期経営計画「VISION 2025」を推進する中で、2025年3月期の連結業績目標として売上高5000億円以上、営業利益率10%以上、連結配当性向30%以上の達成を目指す。
ニチイグループとしてのあるべき姿として①基幹事業(医療関連・介護・保育)②BS事業(バランス・サプライ:教育、ヘルスケア、セラピー)③グローバル事業(中国等の海外事業)の3事業群からなる戦略的トライアングルを形成し、ビジョンの実現を目指す。
平成30年3月期の連結業績は売上高2837億6700万円(前年同期比2.6%増)、営業利益76億3000万円(同81.4%増)、経常利益36億2800万円(同153.9%増)で、平成31年3月期は売上高3145億円、営業利益147億円、経常利益105億円をそれぞれ見込んでいる。