京大がパーキンソン病で初の治験 iPS細胞を脳に移植

京大がパーキンソン病で初の治験 iPS細胞を脳に移植

京都大は11月9日、ヒトのiPS細胞(人工多能性幹細胞)からつくった細胞を、神経難病のパーキンソン病を患う50代の男性患者の脳に、世界で初めて移植したと発表した。
京大が作製・備蓄している他人由来のiPS細胞からつくった神経前駆細胞を、患者の左脳に約240万個注射して移植した。手術は約3時間で終わり、脳出血などはなかったという。
患者計7人の治験を予定し、今回が1例目。効果を確認するまで約3年かかり、2022年度までに全員の治験を終える計画。この治験で有効性や安全性を確認し、2022年~2023年度ごろの保険適用を目指す。