失踪外国人実習生の待遇 月給「10万円以下」半数超え

失踪外国人実習生の待遇 月給「10万円以下」半数超え

失踪実習生に対する法務省の調査によると、実習先から失踪した外国人技能実習生2,870人のうち、7割弱が失踪の動機に「低賃金」を挙げたことが分かった。また、実習先での月給については、半数以上が「10万円以下」と回答している。法務省の失踪外国人実習生に対する調査結果が明らかになるのは初めて。
外国人技能実習制度は、新興国への「技能移転」などの国際貢献が掲げられ運用されている。しかし、現場の活用事業者には「安価な労働力」として利用されている実態が改めて明らかになり、多くの失踪者を生み出す事態につながっている構図が浮かび上がってきた。
失踪技能実習生の数は2017年で7,089人、2018年は1~6月の上半期だけで4,279人に達している。国籍別では中国の1,537人が最多で、ベトナムの1,085人が続いている。