月別アーカイブ: 2019年2月

会宝産業 インドで自動車リサイクル事業を本格展開

会宝産業 インドで自動車リサイクル事業を本格展開

会宝産業(本社:石川県金沢市)は2月15日、インド・デリーに本社を置くAbhishek Business Consolidation Private Limited(以下、ABC社)と合弁会社、Abhishek K Kaiho Private Limited(以下、AKK社)を設立することで合意したと発表した。2019年3月をめどにAKK社を設立し、インドで使用済み自動車(以下、ELVs)の環境配慮型リサイクル事業を展開していく。
インドは自動車保有台数が約4180万台に上り、中国、日本に次いでアジア3番目となっているが、デリー首都圏は大気汚染が深刻な社会問題となっている。
会宝産業は2017年から、ジェトロ(日本貿易振興機構)の「社会課題解決型ルール形成支援プロジェクト」に採択され、インドの自動車リサイクル制度の構築と事業化に取り組んできた。

トヨタ 比でハイエースの海外向け新シリーズを世界初披露

トヨタ 比でハイエースの海外向け新シリーズを世界初披露

トヨタ自動車は2月18日、フィリピンでハイエースの海外向け新シリーズを世界初披露した。新シリーズは新型専用プラットフォームの採用とセミボンネット化により、基本性能や快適性を大幅に向上。「働くクルマ」として、物流のみならず、送迎、観光、乗り合いバス等「乗客の輸送」を重視し、「バン」のほかに「コミューター」と「ツーリズム」を設定している。
フィリピンでの発売後、2020年にかけて新興国を中心とした国・地域に順次投入していく。
ハイエースは1967年に初代を発売して以降、世界約150カ国に累計624万台以上販売されているトヨタのグローバルカーの一つ。

ベルリン映画祭で大阪市出身の監督作品が観客賞など受賞

ベルリン映画祭で大阪市出身の監督作品が観客賞など受賞

世界3大映画祭の一つ、ベルリン国際映画祭で、大阪市出身のHIKARI監督の、脳性まひの女性の成長を描いた「37Seconds」が「観客賞」や、各部門から選出される「国際アートシアター連盟賞」を受賞した。
この作品は、37秒間、仮死状態で生まれた脳性まひの23歳の女性が、自らと向き合い成長していく姿を描いたもの。HIKARIさんは大阪市出身の女性で、米国ロサンゼルスを拠点に活動している。

近畿日本ツーリスト首都圏 3/7高齢要介護者対象のツアー

近畿日本ツーリスト首都圏 3/7高齢要介護者対象のツアー

KNT-CTホールディングス(本社:東京都新宿区)のグループ会社、近畿日本ツーリスト首都圏(本社:東京都新宿区、以下、KNT首都圏)は、成田空港活用協議会・(公社)千葉県観光物産協会・ちばプロモーション協議会と連携して、3月7日に高齢要介護者や肢体不自由者を対象とした、リフト付き大型バスで行く「早春の成田山新勝寺参拝と小江戸・佐原さわら雛をめぐるモニターツアー」を実施すると発表した。
同ツアーは、KNT-CTホールディングスグループが推進する「誰もが平等に楽しめる旅行商品・サービスの創造に向けた取り組み(ユニバーサルツーリズム推進活動)」の一環。日帰りで旅行代金は9800円(大人・子供同額)。添乗員同行。集合:JR上野駅・公園口、8時30分出発、解散:JR上野駅、17時30分の予定。

外国人技能実習・留学生らの日本語スピーチ大会

外国人技能実習・留学生らの日本語スピーチ大会

滋賀県栗東市で2月17日、日本語教室を運営するボランティア団体が主催する、技能実習や留学などで来日した外国人による日本語のスピーチ大会が開かれた。
この大会は毎年開かれているが、今年はインドネシア、ベトナムなどのアジアや南米の5カ国の15人が参加。普段の生活で感じていることなどを6分の制限時間の中で、日本語でスピーチした。
2年ほど前にインドネシアから来日した技能実習生のレノ・タンティヨニさんは流ちょうな日本語で「小さな国である日本が発展したのは、他人の仕事を手伝ったり、効率よりも品質を重視したりするからだろうと思いました」とスピーチし、大きな拍手を受けていた。

三思会 初の海外拠点としてミャンマーにクリニック開設

三思会 初の海外拠点としてミャンマーにクリニック開設

社会医療法人社団 三思会(所在地:神奈川県厚木市)はこのほど、ミャンマー・ヤンゴン中心部のバハン地区に海外初の拠点となる健診クリニック「ヤンゴン・ジャパン・メディカルセンター」を開所した。同センターの敷地面積は約670㎡。
日本の医療法人として初めてミャンマー投資委員会(MIC)から認可を取得した。日本人医師、スタッフが常駐し、受付から診察、診断、会計まで日本語で受診できる。
三思会は神奈川県内で病院、介護施設などを運営、展開しており、ミャンマーで2018年、現地合弁会社を設立。同センター開設準備を進めていた。ミャンマーで現在、日本人医師が常駐する医療施設は同センターのみという。

三井住友建設 カンボジア教員養成大学建設工事を受注

三井住友建設 カンボジア教員養成大学建設工事を受注

三井住友建設(本社:東京都中央区)はこのほど、カンボジアで日本政府開発援助(ODA)による教員養成大学施設(所在地:プノンペン市およびバッタンバン州)の建設工事を受注したと発表した。
既存の小・中学校の教員を養成する2年生教員養成大学2校の校舎の建て替えを行う。2校で講義棟や図書館など計9棟を建設するもので、日本政府の無償資金援助により実施される。請負金額は約22億円。工期は20カ月。

西川ゴム工業 中国湖北省孝感市に子会社設立

西川ゴム工業 中国湖北省孝感市に子会社設立

西川ゴム工業(本社:広島市)は2月15日、中国湖北省孝感市に子会社「湖北西川密封系統有限公司」を14日付で設立したと発表した。資本金は900万米ドルで、同社が全額出資する。自動車用ゴム・樹脂製品の製造加工および販売を手掛ける。
平成32年度以降、年間売上1億7000万元(約30億円)を目標として事業活動を展開する予定。従業員数は約240名を予定。

日本郵便 終活紹介サービスエリアを東京都全域に拡大

日本郵便 終活紹介サービスエリアを東京都全域に拡大

日本郵便(本社:東京都千代田区)は2月19日から、「終活紹介サービス」の試行エリアを現行の41局から東京都全域の1466局に拡大すると発表した。
これは同社が終活支援を行っている関連業者と連携し、2018年10月から東京都江東区内の郵便局で行っているもの。葬儀、墓、相続手続き、民間介護施設案内等、顧客ひとり一人のニーズに応じて本人や家族へ終活支援を行っている事業者を紹介するサービス。
終活支援関連業者:鎌倉新書、相続関連事業者:エスクロー・エージェント・ジャパン信託、日本ATM、民間介護施設関連事業者:エイジプラス。

判読難の井伊直弼直筆の和歌集を現代文字で出版

判読難の井伊直弼直筆の和歌集を現代文字で出版

滋賀県彦根市の歴史好きの主婦たちがこのほど、文字の判読が難しいため、これまでほとんど全容が知られていなかった幕末の彦根藩主・井伊直弼直筆の和歌集を現代の文字に置き換えて読みやすくした本を出版した。
今回出版されたのは、井伊直弼が自ら詠み直筆で書き残した1030首余りの和歌集「やなぎのしづく」。国の重要文化財に指定されている「彦根藩井伊家文書」の一つだが、癖のある独特の字体で書かれているため読み解くことが難しく、その全容を知る人はこれまで研究者でもほとんどいなかった。
この難解な和歌集を解読しようと取り組んだのが同市の主婦の歴史愛好家たちで、およそ20年かけて作業を続け出版にこぎつけたという。
和歌集には恋愛や四季折々を詠んだものなどが収められている。このうち「めくますて あるべきものが道のへに 出たつ民のまことこころを」という歌は、藩主として初めて彦根に入った直弼が、領民の出迎えを受けて感激した心境を表現している。
井伊直弼といえば、「安政の大獄」で幕閣の大老として辣腕を振るい、吉田松陰や橋本佐内らの英才をはじめ数多くの人を死に追い込んだ怖いイメージ。しかし、これとは一線を画す、一人の文化人、そして領民を思いやる藩主・直弼の姿が垣間見られる歌集といえそうだ。