月別アーカイブ: 2019年5月

スリランカ イスラム聖職者200人含む外国人600人を国外追放

スリランカ イスラム聖職者200人含む外国人600人を国外追放

AFP時事によると、スリランカ政府は4月21日、キリスト教の祝日、イースターにコロンボおよびその周辺で起きた、地元のイスラム過激派組織によるものとされる同時爆破テロ事件を受けて、外国人600人を国外追放した。このうち約200人はイスラム教の聖職者。首謀者のイスラム聖職者は隣国インドを訪れ、過激派らと接触していたとみられる。

朝鮮通信使受け入れで功績の雨森芳洲の展示を一新

朝鮮通信使受け入れで功績の雨森芳洲の展示を一新

江戸時代、朝鮮半島から派遣された外交使節団「朝鮮通信使」の幕府側の窓口として大きな役割を果たした儒学者、雨森芳洲の業績を紹介する滋賀県長浜市高月町の展示施設がこのほど、35年ぶりにリニューアルされオープンした。
同施設は、平成29(2017)年に朝鮮通信使に関する歴史的な資料が、ユネスコの「世界の記憶」に登録されたことを受け、オープンから35年ぶりに初めてリニューアル、展示内容が一新された。
新たな展示では、芳洲の生い立ちや朝鮮通信使との関わりなどを8枚のパネルで分かりやすく説明している。また、芳洲が書いた外交の意見書で、世界の記憶にも登録された「交隣提醒」など20点の関連文書の複製なども展示されている。

米が弾道ミサイルの可能性に言及 北朝鮮が発射の飛翔体

米が弾道ミサイルの可能性に言及 北朝鮮が発射の飛翔体

米国のポンペイオ国務長官は5月5日、北朝鮮が4日、日本海に向けて発射した複数の飛翔体について、短距離弾道ミサイルの可能性も排除できないとの認識を示す一方、北朝鮮の非核化を目指して交渉を続けるトランプ政権の方針に変わりはないと強調した。
今回北朝鮮が発射した複数の飛翔体が弾道ミサイルだった場合、国連の制裁決議に違反する可能性がある。

子どもの数 過去最低の1,533万人 38年連続減

子どもの数 過去最低の1,533万人 38年連続減

日本の少子化に歯止めがかからない。「こどもの日」を前に総務省がまとめた4月1日時点の人口推計によると、日本の14歳以下の子ども(外国人を含む)は、前年より18万人少ない1,533万人と38年連続で減少した。総人口に占める割合は12.1%で45年連続の低下。いずれも比較可能な1950年以降、過去最低を更新し、少子化に歯止めがかからない深刻な状況が続いていることが明らかになった。
子どもの人数はピークだった昭和29(1954)年の2,989万人のほぼ半数に落ち込んだ。平成元年が2,320万人であり、平成の30年間で800万人近く減った。
1,533万人の内訳は男子が785万人、女子が748万人。都道府県別(2018年10月1日時点)での増加は東京都のみで、沖縄県は横ばい、他の45道府県はいずれも減少した。子どもの数100万人超は東京、神奈川、愛知、大阪の4都府県。人口に占める割合は沖縄県が17.1%で最も高く、秋田県の10.0%が最低だった。

民間日本国内初 ロケット宇宙空間に MOMO3号機

民間日本国内初 ロケット宇宙空間に MOMO3号機

北海道大樹町の宇宙ベンチャー、インターステラテクノロジズは5月4日午前5時45分ごろ、関係者および近隣住民らが見守る中、自社開発の小型ロケット「MOMO(モモ)」3号機を町内の実験場から打ち上げた。
同社は5分後に高度約110kmに到達し、打ち上げは成功したと発表した。民間主導で開発したロケットの宇宙空間への到達は日本で初めて。
3号機は全長約10m、直径約50cm、重さ約1㌧、高知工科大学が開発した研究用機器を積んでいた。

ADB 中国に”借り手”卒業促す 新興国への融資拡大を警戒

ADB 中国に”借り手”卒業促す 新興国への融資拡大を警戒

中国が進める新興国への融資拡大に対し、各国が警戒を強めている。68の国・地域で構成するアジア開発銀行(ADB)は、今回フィジーで開いた総会で、中国向けの貸出金利を引き上げる検討を始め、米国とともに運営を主導する日本は中国にADBからの借り入れを減らすよう要請した。6月に日本で開く20カ国・地域(G20)財務相会議でも議論を続ける方針だ。
ADBが低い金利で優遇して融資する基準は、国民所得で1人あたり6,795ドル。中国は1万6,800ドルとすでに基準の2.5倍に達している。低所得国などを支援するADBの趣旨からはるかに外れているが、ADBの中国向け融資の契約は2018年に約26億ドルと全体の12%を占めている。

令和初の一般参賀に14万人超「国民の幸せと世界の平和を」

令和初の一般参賀に14万人超「国民の幸せと世界の平和を」

5月1日に即位された天皇陛下の、令和初の一般参賀が4日、皇居で行われ合わせて14万1,130人が訪れた。
皇居の正門前には、午前9時過ぎの時点でおよそ5万人が集まり、予定より20分早く開門された。即位後、初めて一般の人たちを前に天皇陛下は「ここに皆さんの健康と幸せを祈るとともに、わが国が諸外国と手を携えて世界の平和をを求めつつ、一層の発展を遂げることを心から願っております」と述べられた。
天皇陛下は1日で皇后さまや秋篠宮さまなど皇族方とともに、合わせて6回ベランダに立ち、手を振って訪れた人たちに応えられた。

葵祭の無事祈り下鴨神社で勇壮な「流鏑馬」

葵祭の無事祈り下鴨神社で勇壮な「流鏑馬」

京都市左京区の世界遺産、下鴨神社で5月3日、京都三大祭の一つ、5月15日開かれる「葵祭」の無事を祈って、勇壮な「流鏑馬(やぶさめ)」の神事が行われた。
境内の「糺の森(ただすのもり)」に設けられたおよそ400mの”馬場”には、100mおきに3つの的が置かれている。そこに武士の装束に身を包んだ”射手”が登場。勢いよく駆け抜ける馬の上で、バランスを取りながら矢を放ち、次々と的を射抜いていく。的を射抜くと「カーン」と乾いた音が立つ。そのたびに訪れた人たちは歓声を上げ拍手を送っていた。

古代「難波宮」の石組み水路を特別公開

古代「難波宮」の石組み水路を特別公開

飛鳥時代の宮殿「難波宮」にあった巨大な石組みの水路の見学会が5月3日、大阪市中央区の大阪歴史博物館で行われた。
難波宮跡にある同博物館の地下6mのところに保存されている水路は、幅6m、深さ1mほどの巨大なもの。この古代の水路は、湧き水を難波宮の外に流す目的でつくられたと考えられている。
クレーンがない時代にどのようにしてこれらの大きな石を運んだのか?見学に訪れた人たちは、普段は一般公開されていない、1300年余り前の古代の土木技術に見入っていた。

18年大阪訪れた外国人1,141万6,000人余で6年連続最多更新

18年大阪訪れた外国人1,141万6,000人余で6年連続最多更新

大阪観光局の推計によると、2018年に大阪を訪れた外国人観光客は1,141万6,000人余と前年を30万人余上回り、6年連続で過去最多を更新した。ただ、2018年は自然災害に見舞われ、とくに9月に大阪を直撃した台風で関西空港のターミナルが浸水するという大きな被害を受けたことが響き、前年比2.8%の微増にとどまった。
地域別にみると、中国が455万人と最も多く、次いで韓国が239万人、台湾が122万人などとなっている。