月別アーカイブ: 2019年5月

平成の上場企業倒産234件 不良債権、金融危機などで

平成の上場企業倒産234件 不良債権、金融危機などで

東京商工リサーチのまとめによると、1989年1月から2019年4月26日までの平成の上場企業の倒産は累計234件、負債合計21兆9,106億6,400万円に達した。
平成を振り返ると、まだバブル景気の最中にあった1989年、1990年は上場企業の倒産はなかった。平成初の上場企業倒産は1991年(平成3年)、リースマンション分譲のマルコー(負債2,777億4,000万円)だった。その後、小泉内閣の下、バブル崩壊で膨らんだ不良債権処理が打ち出された2002~2003年には第1次ピークの合計48件の倒産を記録した。さらにリーマン・ショックが影響した2008~2009年には第2次ピークを迎え、合計53件と倒産が多発した。その後も東日本大震災など相次ぐ経営環境の激変と長引くデフレ経済に翻弄され、平成は上場企業の「不倒神話」がもろくも、次々と崩れ去った時代だったともいえる。
平成の上場企業の暦年(1~12月)の最多倒産はリーマン・ショックがあった2008年(平成20年)の33件、次いで不良債権処理が加速した2002年(平成14年)の29件、リーマン・ショック翌年の2009年(平成21年)の20件だった。

DTS インドのネリトーS社を子会社化 金融事業をグローバル化

DTS インドのネリトーS社を子会社化 金融事業をグローバル化

システムインテグレーションサービスのDTS(本社:東京都中央区)は4月26日、2017年3月に資本・業務提携したインドIT企業のNelito Systems Limited(ネリトーシステム、本社:インド・ムンバイ、以下、Nelito)の株式を追加取得し、NelitoをDTSの子会社とすると発表した。これにより、DTSグループの金融事業分野において、さらなる事業シナジーの実現によりグローバルビジネス拡大を目指す。

「パパ活」大阪府で100人超の女子中高生を補導

「パパ活」大阪府で100人超の女子中高生を補導

大阪府警によると、若い女性らがデートの見返りに相手の男性から金銭的な援助を受ける「パパ活」により、大阪府で昨年1年間に104人の女子中高生が補導されていたことが分かった。また、今年も3月までにこのパパ活で補導された女子生徒の数が、すでに39人に上っている。
補導した女子生徒の中には、相手から「つきまとい」や「性的な関係を求められる」ケースもあったということで、警察では重大な事件に巻き込まれる危険性もあるとみて、女子中高生らにパパ活をやめるよう呼び掛けている。

高級理容室「ヒロ銀座」シンガポールに海外1号店オープン

高級理容室「ヒロ銀座」シンガポールに海外1号店オープン

高級理容室「ヒロ銀座」を運営するHIROGINZA(本社:東京都中央区)は5月1日にシンガポール中心部に海外1号店をオープンする。
経験豊かな日本人による施術、全席完全個室を基本とし、日本の理容国家資格を持ったスタッフがメンズカット、シェービング、ネイルケアなどのサービスを提供する。場所は老舗高級ホテルのラッフルズホテル内の一角。今後、他国への進出も検討する。

インドネシアのジョコ大統領が首都移転方針

インドネシアのジョコ大統領が首都移転方針

インドネシア政府は4月29日声明を発表し、ジョコ大統領が首都を現在のジャカルタからジャワ島外に移転する方針を決めたことを明らかにした。
交通渋滞による巨額の経済損失や、洪水被害を受けやすい点などを理由に挙げている。同政府は移転先候補地を示していないが、地元メディアはジャワ島北方のカリマンタン島が有力としている。ただ首都移転には国会承認などが必要なほか、費用も必要なことから5~10年かかる見通し。移転コストは最大466兆ルピア(約3.6兆円)と見込まれている。
記者会見したバンバン国家開発企画庁長官によると、ジャカルタにはインドネシア銀行や投資調整庁を残し、経済の中心地ととしての機能を維持する方針。

奈良・談山神社で春の「蹴まり祭」

奈良・談山神社で春の「蹴まり祭」

奈良県桜井市の談山神社で4月29日、古代の装束を身に着けて鞠(まり)を蹴り合う「蹴まり祭」が行われた。烏帽子(えぼし)や袴(はかま)装束の「蹴鞠保存会」のメンバー8人が輪になり、さながらサッカーのリフティング並みに、「アリ」「ヤ」「オウ」など独特の声をあげながら、右足の甲だけを使ってまりを蹴りあげるのが作法。訪れた人たちは周囲を遠巻きにして、高く蹴りあげられるまりを見ながら時々、歓声をあげていた。
蹴まり祭は、談山神社に祀られている藤原鎌足(当時は中臣鎌足)が蹴まりを通じて中大兄皇子と出会い、当時の政治を意のままにしていた蘇我氏(蝦夷・入鹿の親子)打倒に向けた、「大化の改新」の計画を練ったという故事にちなみ、毎年春と秋に行われている。

壬生狂言「炮烙割」に歓声 春の公演始まる

壬生狂言「炮烙割」に歓声 春の公演始まる

京都市中京区の壬生寺で4月29日、国の重要無形民俗文化財に指定されている「壬生狂言」の春の公演が始まった。5月5日まで。
今回の公演では最初に人気の演目「炮烙割」が行われた。「悪さをはたらくと、報いを受ける」という教えを伝える演目で、約1,000枚の皿が割られるクライマックスのシーンでは、皿の割れる大きな音が会場に響き渡り、詰め掛けた観客から大きな拍手が起こっていた。
壬生狂言は、壬生寺の僧侶が仏教の教えを分かりやすく伝えようと、約700年前の鎌倉時代に始めたとされ、面をつけた演者たちが太鼓や笛の音色に合わせて身振り手振りだけで演じるのが特徴。