月別アーカイブ: 2019年6月

JFEスチール 中国の模倣品販売業者を摘発、処分下る

JFEスチールは5月30日、中国で同社の耐摩耗鋼板「EVERHARD」の模倣品を、同社製品と偽って販売していた業者を天津市北辰区市場監督管理局に行政摘発請求していた件で、請求通り認められたと発表した。4月19日に模倣品販売の禁止と罰金の支払いを命じる行政処罰決定書が発行され、処分が下されたという。

東大 文房具の「のり」使い「造血幹細胞」大量培養に成功

東京大学医科学研究所のグループはこのほど、血液の細胞の元になる「造血幹細胞」を、文房具の「のり」の成分、ポリビニルアルコールを使って培養し、1カ月で200倍から900倍に増やすことに、マウスの実験で初めて成功したと発表した。今後ヒトの造血幹細胞でも培養に成功すれば、白血病の治療などに応用できる可能性があるとして関係者の注目を集めている。造血幹細胞は赤血球や白血球などの元になっていて、骨髄にあるため白血病の治療で行われる骨髄移植には欠かせない細胞だが、人工的に増やすことはほとんどできなかった。

トヨタ ミャンマーで21年2月からハイラックス生産、新工場建設発表

トヨタ自動車は5月30日、ミャンマーで初めてとなる車両生産会社、Toyota Myanmar Co.,Ltd(以下、TMY)を設立し、2021年2月からハイラックスを現地生産する。6月にTMYを設立し、新工場をヤンゴン近郊のティラワ経済特区に建設する。投資額は約5,260万米ドルを見込んでいる。新規雇用は約130人を予定。2021年の稼働当初はSKD(セミノックダウン)方式でハイラックスを年間能力約2,500台を生産する予定。

ニッコンHD タイ子会社がラヨーン営業倉庫を増築、需要増に応える

ニッコンホールディングス(本社:東京都中央区)は5月28日、タイの連結子会社、NIPPON KONPO(THAILAND)CO.,LTD.が2013年5月に竣工したラヨーン営業所倉庫の増築工事を2019年5月に完工したと発表した。RC柱鉄骨造平屋建ての倉庫面積は、今回の増築に伴い4156.13㎡増えて計4万2176.13㎡となった。同倉庫の近在には日系メーカーが多く入居する工業団地があり、保管能力増強により顧客ニーズの増加に応え、さらなる業容拡大を目指す。

三菱重工G キャセイパシフィック航空の貨物機エンジンで保守・整備契約

三菱重工グループの三菱重工航空エンジン(略称:MHIAEL、本社:愛知県小牧市)は5月29日、香港のキャセイパシフィック航空が運航する貨物機B747-400ERFに搭載されるPW4000エンジンの修理・整備(MRO:Maintenance、Repair and Overhaul)を受託する契約を締結したと発表した。これにより、MHIAELは今後5年間にわたって、キャセイパシフィックのエンジンを修理・整備し、同社の運航をサポートすることになる。キャセイパシフィックは香港国際空港を本拠地(ハブ空港)として、100機を超える旅客機や貨物機を世界100都市に就航させている、航空会社の格付けでも国際的に評価の高い有力”フラッグキャリア”。

阪急阪神エクスプレス タイで集配送の新事業会社設立

阪急阪神エクスプレス(本社:大阪市北区)は5月29日、タイ現地法人、阪急阪神エクスプレス(タイランド)が、合弁先のTrans Air Cargo Co.,Ltd.(トランスエアーカーゴ)および、タイ国内の陸送会社、Logistics One Co.,Ltd.(ロジスティクスワン)との共同出資により国内運送会社「HOT Logistics Co.,Ltd.(ホットロジスティクス)」を設立し、6月1日から営業を開始すると発表した。新会社はタイ法人のロジスティクスセンター(所在地:サムットプラカーン県)隣接地に本社を置き、輸送ネットワークを充実させるとともに、物流業務の効率化を図っていく。新会社の資本金は500万タイバーツで、出資比率は阪急阪神エクスプレス(タイランド)40%、トランスエアーカーゴおよびロジスティクスワンが各30%。

大和物流 ベトナム・ホーチミン市に駐在員事務所開設

大和ハウスグループの大和物流(本社:大阪市北区)は5月29日、ベトナム・ホーチミン市に駐在員事務所を開設したと発表した。今後、コア事業の建築建材や電気設備等の分野で取引のある国内企業をメインターゲットとし、周辺国を含めたASEANでの物流事業への参入を図るとともに、新領域の物流への挑戦も視野に入れ、早期の現地法人化を目指す。

日本 ラオスの若手行政官の人材育成に3億円の無償資金協力

日本政府は、ラオス政府の将来を担う若手行政官の人材育成に3億800万円を限度とする無償資金協力する。東京で5月30日、日本の安倍晋三、ラオスのトンルン・シースリット両首相の立ち会いのもと、この交換公文の署名が行われた。これは、ラオスの若手行政官が日本の大学院で学位(修士・博士)を取得することを支援するもの。今回の資金協力により最大22名の行政管日本の大学院に留学できることになる。

日立と日立物流がタイで輸送車両シェアリングサービス開始

日立製作所のASEAN地域の統括会社Hitachi Asia(Thailand)Co.,Ltd.(以下、日立アジア(タイランド)社)と、日立物流のタイの子会社Hitachi Transport System Vantec(Thailand),Ltd.(以下、日立物流(タイランド)社)は5月29日、6月からタイで輸送車両シェアリングサービスの提供を開始すると発表した。このサービスは、荷主からの輸送依頼に対応して、複数の輸配送事業者の中から最適な車両を手配し、コスト低減や納期短縮を支援するもの。2023年度までにトラック2万1,000台での利用および年間売上80億円を目指す。両社は2019年1月から3月にかけて、ユニ・チャームの輸出入コンテナ輸送業務にこのサービスを適用して効果検証を行い、4月から先行的にサービスを提供している。

みらいコンサル 中国・深圳に日本企業向けシェアスペースプレオープン

みらいコンサルティング(本社:東京都中央区)は5月30日、中国・深圳市の深圳湾創業広場(ソフトウェアパーク)内では初めてとなる、進出や連携を模索する日本企業向けシェアスペース「深圳未来創新服務中心」(MIRAI Innovation Center Shenzhen/MICS)をプレオープンした。グランドオープンは7月上旬を予定。MICSの利用料金は定額利用で月額10万円(税別)。