G7サミット 開始以来初めて「首脳宣言」採択見送り

フランス南西部のビアリッツで開かれたG7サミット(主要7カ国首脳会議)は8月26日夜、閉幕したが、1975年フランスのランブイエで開かれた第1回サミット以来、初めて包括的な「首脳宣言」の採択が見送られた。自由貿易や地球温暖化対策の対応で、意見の隔たりが大きく、調整が困難と判断された。この結果、世界経済の成長や戦後の国際秩序の維持などを主導してきたG7各国の影響力の低下も懸念される事態となった。