月別アーカイブ: 2019年9月

千代田化工 インドネシアDSLNG社向けにAIプロダクト導入で増産達成

千代田化工建設(本社:横浜市西区)は9月11日、ドンギ・スノロLNG社(本社:インドネシア・ジャカルタ、以下、DSLNG社)が、中スラウェシ州で保有し稼働中のLNGプラント向けに、生産効率の向上によるLNG増産支援を目的としたAI(人工知能)を導入し、業務提携先のグリッド社と共同で効果検証していたが、7月末までにLNGの増産を確認したと発表した。今回同プラントに導入された「LNG Plant AI Optimizer」は、プラント設備の改造を伴うことなく、安全にLNGを増産することによりプラントの経済性を向上させる画期的なプロダクトを立証した。

ベクトル ベトナムで第二の拠点 ハノイオフィス新設

総合PR会社のベクトル(本社:東京都港区)は9月10日、ベトナムの現地法人Vector Group Company Limited(以下、ベクトルベトナム)がハノイに、ホーチミン市に続くベトナム2番目の事業拠点となるハノイ事務所を開設し、9月より活動を開始したと発表した。ベクトルグループはアジアNo.1のPRグループを目指しており、今回のハノイオフィス開設によって、現地で事業展開している日系企業への従来のサービスに加え、優秀な現地ITエンジニアを雇用し、高度なITサービスを日本や現地向けに開発していく。

ヤマト王権トップ?の木棺初公開、桜井茶臼山古墳

古墳時代の初期ヤマト王権のトップの大王の墓の可能性が指摘されている奈良県桜井市の大型前方後円墳、桜井茶臼山(ちゃうすやま)古墳(3世紀末~4世紀初め、国史跡)から出土した木棺が、保存処理を終え、奈良県立橿原考古学研究所(橿原市)で初公開されている。公開は10月31日まで。                                                                         この木棺はコウヤマキ製で長さ4.89m、幅75cm、厚さ27cm。残っているのは底の部分。同研究所が2009年の発掘調査で竪穴式石室から取り出したもの。2015年から木棺の保存処理を進め、薬剤の溶液に2年間浸けて木材を補強。乾燥後に約1年かけて状態を観察してきた。同時期の大型の前方後円墳の多くは宮内庁の管理する陵墓や陵墓参考地に指定され、原則非公開とされている。

帝人 タイのコンパウンド工場とテクニカルセンターが稼働

帝人は9月10日、ASEAN地域における樹脂製品への多様なニーズに応えるため、テイジン・コーポレーション(タイランド)社の敷地内にアセアンコンパウンド工場およびテクニカルセンターを新設し、稼働を開始したと発表した。今回の新設により、日本および中国とのアジア3極体制を構築し、今後、各拠点の相互連携を促進することで、自動車やエレクトロニクス分野を中心とした多様なグローバル需要に対応していく。

旭化成ホームズ「RE100」加盟、太陽光などで脱炭素社会目指す

旭化成ホームズ(本社:東京都千代田区)は9月10日、「RE100」に加盟したと発表した。RE100は、The Climate Groupが運営する国際的なイニシアチブで、事業活動で消費する電力を100%再生可能エネルギーで調達することを目標とする企業の連合体。 同社は戸建住宅「へーベルハウス」および賃貸住宅「へーベルメゾン」への太陽光発電設備設置を積極的に推進。これまでに搭載した太陽光発電設備の総量は約360MW以上。その年間発電量はやく360GWhに達している。一方、同社が2018年度に事業活動で消費した電力は約33GWh。今後は独自の電力供給サービス「へーベル電気」によって固定価格買取期間を終えた太陽光発電設備の余剰電力を買取り、同社で活用する。これにより2038年までに事業活動で使用する電力を、100%再生可能エネルギーで調達することを目指す。

三菱ケミカル インドネシアでポリエステルフィルムの生産設備増強

三菱ケミカル(本社:東京都千代田区)は9月10日、100%子会社のPT.MC PET Film Indonesia(所在地:インドネシア・ジャカルタ、以下、MFI)で、ポリエステルフィルムの生産能力を増強、年間2万5,000トン規模の製造ラインを新設すると発表した。投資額は約1億3,000万米ドルで、2021年末の完成を予定。ポリエステルフィルム市場はディスプレイ等に使用される光学用途分やほか、積層セラミックコンデンサをはじめとする電子部品の急増に伴い、それらの製造工程向け需要が著しく伸びている。

シベリア抑留者「舞鶴引き揚げの日」特別展

戦後シベリア抑留からの最初の引き揚げ船が京都府舞鶴港に入港した日にちなんだ、10月7日の「舞鶴引き上げの日」を知ってもらおうと、舞鶴市で特別展が開かれている。会場の舞鶴市役所では、抑留と引き揚げの歴史が写真や絵を交えたパネルで紹介され、雪の降り積もった極寒のシベリアで、日本人が重い丸太をひく様子や、配給の食料を囲む様子などが披露されている。また、日本に戻ってきた人たちが船から降りる際に使った桟橋の模型も、当時撮影された写真とともに展示されている。この特別展は10月7日まで開かれている。舞鶴市は昨年、シベリア抑留と引き揚げの歴史を次の世代に継承しようと、条例で10月7日を「舞鶴引き揚げの日」と制定した。

「人手不足」倒産1~8月で262件、まだ月平均で最多の可能性

東京商工リサーチのまとめによると、日本の「人手不足」関連倒産は2019年1~8月累計で262件(前年同期272件)で、前年同期を3.6%下回った。これで、7月、8月と2カ月連続で前年同月を下回り、増勢には歯止めがかかったとも受け取れる。ただ、1~8月の月間平均件数は32.7件のペースで今後、人手不足倒産が発生した場合、年間(1~12月)で過去最多を記録した2018年の387件を上回る可能性も残している。人手不足は体力の乏しい中小企業にも多く、辛うじて持ちこたえてきた企業が急遽、ギブアップするケースも考えられ、年間の動向にはまだ目が離せない。                                              8月の人手不足関連倒産は34件(前年同月比24.4%減、前年同月45件)と2カ月連続で前年同を下回った。内訳は「後継者難」が19件(前年同月26件)で最多。次いで「求人難」が9件(同13件)、「従業員退職」が4件(同3件)。産業別では最多が建設業の9件(同12件)、次いで卸売業7件(同4件)、サービス業ほか6件(同13件)、運輸業5件(同2件)、小売業3件(同2件)などとなっている。

大西 マレーシアに旗艦店「KURASi Malaysia」9/21オープン

大西(本社:大阪市中央区)は9月6日、コイケ(本社:東京都品川区)および、そのマレーシア現地法人、KOIKE Malaysia SDN.BHD(本社:マレーシアセランゴール州ポートクラン市、以下、KOIKE(M))との間で合弁会社、OK KURASI(M)Sdn Bhdを設立、9月21日に日本規格の衣料品・服飾雑貨を販売する旗艦店「KURASi Malaysia」をクアラルンプールにオープンすると発表した。同店舗はQuill City Mall内で、売場面積は約360坪。婦人服を中心に紳士服、子供服、雑貨も展開する。

タイカ カンボジアで飲食事業に参入、「丸亀製麺」FC店オープン

衝撃吸収・振動防止素材、介護・福祉用品の製造販売などを手掛けるタイカ(本社:東京都港区)は9月6日、トリドールホールディングス(所在地:東京都渋谷区)傘下のToridoll(Cambodia)Company Limitedとフランチャイズ契約を締結し、飲食事業に参入すると発表した。これに基づき同日、同社のFC店としてカンボジアのプノンペン市に「MARUGAME UDONトゥールトンポン店」をグランドオープンした。