月別アーカイブ: 2019年9月

東京都9/1から受動喫煙防止条例で対策強化,都内幼稚園・小中学校では喫煙禁止

東京都下で9月1日から、都の条例に基づき受動喫煙の防止対策が強化された。都内の幼稚園や小中学校などでは屋外であっても喫煙場所を設けることができなくなったほか、飲食店では店内が禁煙化、喫煙場所があるかなどを店頭に表示することが求められる。都の受動喫煙防止条例は東京オリンピック・パラリンピックを前にした2020年4月1日にはさらに規制が強化される。

アサヒ飲料・NEC”まちを見守る自販機”9月より設置へ、 22年末までに60台設置

アサヒ飲料(本社:東京都墨田区)とNEC(本社:東京都港区)は8月30日、地域の防犯・安全に貢献するため共同開発したクラウド型カメラ付き自動販売機、通称”まちを見守る自販機”を9月より展開すると発表した。第一弾として9月2日より神奈川県横須賀市のどぶ板通り商店街に1台設置する。アサヒ飲料はこの自販機を2020年末までに60台設置を目指し、地域の防犯・安全に貢献することで、自動販売機の価値向上に取り組む。

和歌山にすい臓がん治療拠点 地域の医療機関と連携

和歌山県立医科大学附属病院は、9月から新たに「膵がんセンター」を設置し、地域の医療機関と連携して早期発見などに取り組むことになった。すい臓がんは早期発見や治療が難しく進行が早いとされているがんで、国の2017年の調査では和歌山県内のすい臓がんの死亡率は全国でワースト3位となっている。

東芝エネルギーS ベトナム・バンフォン1石炭火力発電所向けEPC契約を受注

東芝エネルギーシステムズ(本社:川崎市幸区)は8月29日、住友商事が出資するベトナム法人Van Phong Power Company Limited(以下、VPCL)から、IHI、台湾の大手エンジニアリング会社CTCI Corporation、韓国の斗山重工業とのコンソーシアムとしてバンフォン1石炭火力発電所のEPC契約を受注し、このほど着工したと発表した。 東芝エネルギーシステムズは蒸気タービンおよび発電機などの設計・製造・供給・据付工事・試運転を担当し、2023年内の商業運転開始を目指す。同発電所は発電容量1,320MW[(660MW×2基)で、同社は25年間にわたりベトナム国営電力公社に売電する。

愛媛大が世界初 ヒトのたんぱく質のほぼすべての人工合成に成功

愛媛大学は8月29日、ヒトの生命活動に関わる主なたんぱく質のほぼすべて2万4,000種類余りを人工的に合成することに世界で初めて成功したと発表した。病気の予防や新たな治療薬の開発などに応用が期待できると期待されている。この研究を担ったのは同大学の「プロテオサイエンスセンター」で、小麦の胚芽と呼ばれる部分から作った特殊な反応液を使用した。

塩野義製薬 抗インフルウイルス薬「ゾフルーザ(R)」の台湾の製造販売承認取得

塩野義製薬(本社:大阪市中央区)は8月29日、台湾食品薬物管理局(以下、TFDA)に新薬承認申請していた「ゾフルーザ(R)」(日本における製品名)について、8月28日付で「成人および12歳以上の小児の急性A型、B型インフルエンザウイルス感染症を適応症」として承認を取得したと発表した。ゾフルーザは、既存の薬剤とは異なる作用機序であるキャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害作用で、インフルエンザウイルスの増殖を抑制する。承認取得後、台湾では塩野義製薬の台湾子会社、台湾塩野義製薬股●有限公司が販売する。

キューピー 介護食「やさしい献立」シリーズから 施設・病院向け冷凍食品

キューピー(本社:東京都渋谷区)は8月29日、介護食「やさしい献立」シリーズから、施設・病院向けの5つの冷凍食品を9月10日から全国で新発売すると発表した。今回ラインアップされた、やわらかおかずの和・洋・中の5品は「麻婆豆腐」「ビーフシチュー」「けんちん汁」「クリームシチュー」「大根のかにあんかけ」。食塩相当量は100g当たり1g以下に抑えている。加熱すると固く食べにくい肉は、独自の技術で柔らかく仕立てている。近年は人手不足で介護施設や病院の食事関連の負担が深刻化しているが、新商品はスチームコンベクション加熱や湯せんで温めるだけのオペレーションで手間がかからないという。

JR東日本 ミャンマー国鉄から研修生受入れ、ベトナムに続き第二弾

JR東日本(本社:東京都渋谷区)は8月28日、国際協力機構(JICA)が窓口となり、ミャンマー国鉄より3名の研修生を受入れ、研修を行と発表した。今回の研修ではJR東日本で初めて、駅および線路のメンテナンス職場でOJT形式の研修を行う。国際的な鉄道人材の育成を通じて、日本とミャンマーとの友好関係を構築するとともに、今後も実習分野や受入れ対象国を拡大しながら、アジア地域の持続的な経済発展に貢献していく。JR東日本グループは2019年4月より、ベトナムから11名の実習生を技能実習制度により受入れ、大宮総合車両センターで車両メンテナンス業務の実習を行っており、今回はその第二弾。研修実施期間は9月17日~12月16日の3カ月間。

4社が廃プラスチックのガス化ケミカルリサイクルで協業の検討開始

日揮(本社:横浜市西区)、荏原環境プラント(本社:東京都大田区)、宇部興産(本社:山口県宇部市)、昭和電工(本社:東京都港区)は8月28日、秘密保持契約を締結のうえ、EUP(Ebara Ube Process)を活用した廃プラスチックのガス化処理設備の設計・調達・建設(EPC)に関わる協業の検討を開始したと発表した。                                                 海洋プラスチック問題に代表される通り、廃プラスチックのリサイクルの推進は世界的な課題となっている。日本におけるプラスチックのリサイクル率は86%だが、そのうち資源循環されているプラスチックの割合は13.5%にとどまり、日本のみならず各国内での資源循環システム確立が急務となっている。

自動運転バスで国内初の営業運行,相鉄バス・群馬大が実証実験

相鉄グループの相鉄バス(横浜市)と群馬大学は8月28日、自動運転の路線バスに一般客を乗せて運行する実証実験を9~10月に同市で実施すると発表した。大型バス(定員77人)を使った営業運航で、自動運転の実験は国内初。群馬大学次世代モビリティ社会実装研究センターで開発された自動運転技術を、相鉄バスの路線バスに導入。ハンドル、アクセル、ブレーキは自動だが、運転手が責任を持つ「レベル2」に相当する技術となる。9月14日~10月14日、横浜市旭区で開かれるイベント「里山ガーデンフェスタ2019秋」の会場と、よこはま動物園ズーラシアの約900mの区間で、同バスを1日16往復運行する。