江戸時代の反射望遠鏡 鏡の制度は現代レベル

国立天文台などによると、今からおよそ180年前の江戸時代、天保年間に製作された反射望遠鏡の鏡の精度を調べたところ、現代の市販の鏡とほぼ同レベルでつくられていたことを示すデータが得られた。この望遠鏡は江戸時代後期に日本で反射望遠鏡を完成させて天体観測を行った国友一貫斎がつくった1台で、天保7(1836)年と記されている。計測した国立天文台では「計測機器のない時代にこれだけ精度の高い鏡を製作できるのは非常に驚き」と指摘している。この望遠鏡は滋賀県長浜市が所蔵。