大阪大 唾液使い5分でウイルスの有無確認 新検査法

大阪大学の研究グループは6月26日、唾液を使って新型コロナウイルスの有無を5分間で確かめることができる新たな検査方法を開発したと発表した。
新たな検査方法は「ナノポア」と呼ばれる非常に小さな穴が開いた薄い半導体を使用。穴の直径は1万分の3ミリほどで、ウイルスが通り抜けることができるサイズ。この半導体に電圧をかけてウイルスが含まれる液体を浸すと、ウイルスが穴を通過する際に電流の波形がわずかに変化する。変化した波形を、あらかじめ調べておいた新型コロナウイルスが通過したときの波形と比べることで判断する仕組み。
この方法を使って唾液でテストしたところ、5分間の計測で90%の感度で判定できたという。従来のPCR検査よりも短時間で、抗原検査よりも高い精度で検査できる新たな方法になるとし、今後実用化を目指すとしている。ただ、変異ウイルスの種類を特定することはできないという。