関西の21年コロナ関連倒産累計261社 9カ月余で ペース加速

帝国データバンクのまとめによると、新型コロナウイルスの影響で、2021年に入って倒産した関西の企業が10月7日時点で261社に上ったことが分かった。これは破産や民事再生などの法的手続きを取って倒産した企業と、事業を停止して法的整理の準備に入った企業を合わせたもの。
2020年の関西企業のコロナ関連の倒産は、3月から12月までの10カ月間で141社だったが、2021年は9カ月余りで261社に上っている。これまでは政府の支援策などで抑えられてきたが、出口が見えない中、緊急事態宣言などで事実上営業活動ができない状態が長く続いたことで、事業継続を断念するケースは少なくなく、徐々に倒産ペースが加速している。
府県別では大阪が149社で最も多く、次いで兵庫が61社、京都が26社、和歌山が9社、奈良と滋賀がそれぞれ8社となっている。業界別では飲食店が58社と最も多く、次いで建設が30社、アパレル・雑貨が25社などと続いている。