関電旧経営幹部ら9人を不起訴 大阪地検特捜部 金品受領問題

大阪地検特捜部は11月9日、関西電力の八木誠前会長(72)や岩根茂樹前社長(68)ら旧経営幹部ら9人が福井県高浜町の森山栄治元助役から多額の金品を受け取っていた問題などで、特別背任などの疑いで刑事告発されていた問題で、いずれも不起訴にした。
元助役の関連企業に工事費を水増しして発注し、会社に損害を与えたなどとして、市民団体が特別背任や収賄の疑いがあるとして刑事告発していたが、特捜部の調べでは損害を与えた事実は確認できなかったという。森山元助役は一昨年、問題が発覚した時点ですでに亡くなっており、特捜部は直接事情を聴くことができなかった。