特殊詐欺「受け子・出し子」も54.9%が実刑 21年版犯罪白書

2021年版犯罪白書によると、現金やキャッシュカードを受け取る「受け子」や「出し子」として特殊詐欺に関わり、詐欺罪などで有罪判決を受けた被告のうち、過半数の54.9%が実刑判決を受けていたことが分かった。犯罪組織で末端にすぎない役割でも、裁判所が厳罰を科している傾向が見て取れる。犯行を主導する指示役の実刑の割合は84.2%、同かけ子は83.6%、犯行を補助する準備役は64.5%に上る。
特殊詐欺は「オレオレ詐欺」や架空料金請求詐欺など、被害者に対面することなく電話などで信じ込ませ、不特定多数から現金などをだまし取る犯罪の総称。