NEDO「人工光合成」研究に300億円支援 脱炭素へ開発加速

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2月18日、太陽光を使い水と二酸化炭素(CO2)からプラスチック原料などをつくる「人工光合成」の研究開発に300億円を支援すると発表した。三菱ケミカルやトヨタ自動車、東京大学などが研究に参画する。石油を使わない製造技術の開発支援を通じ、脱炭素への取り組みを加速する。NEDOの支援は総額2兆円を投じるグリーンイノベーション基金事業の一環。
同プロジェクトでは、人工光合成の大規模実証実験を2030年に実施する予定。まず水素製造コストで石油由来の方法と同程度に下げる。同技術は石油に頼らず化学原料をつくることができ、脱炭素の切り札といわれる。産官学で研究開発を加速する。