ブタの心臓移植受けた世界初の米男性が死亡

米メリーランド大学メディカルセンターは3月9日、1月に世界で初めて豚の心臓の移植を受けた男性が死亡したと発表した。死亡したのはデービッド・ベネット氏(57)で、術後、懸念された拒否反応などはみられずリハビリを進めていたが、数日前に病状が急変したという。
同氏は移植手術前、人間の心臓移植に不適格と判断され、人工心肺装置を着けた状態だった。他に治療の選択肢がなかったことから、米食品医薬品局(FDA)が研究段階にあるブタの心臓移植を緊急承認した。移植には人体で拒否反応が起きないよう、遺伝子操作されたブタの心臓が使われていた。