JICA スリランカの海上事故対応能力強化を支援

国際協力機構(JICA)は5月4日、スリランカ・コロンボで同国政府との間で技術協力プロジェクト「海洋災害対策および海洋環境保全に係る油防除対応能力向上プロジェクト」に関する討議議事録に署名した。
スリランカはアジアと中東・欧州を結ぶ海上の大動脈(シーレーン)に位置し、原油等の主要輸送ルートとなっている。海洋事故発生時には、燃料等の油の流出による環境・経済への影響が想定され、迅速に対応することが求められる。しかし、スリランカ沿岸警備庁は油防除技術を継続的・自立的に教育する組織体制が整っていない。
こうした状況を踏まえ今回、海上保安庁の支援の下、教官育成および継続的・自立的な教育体制の確立を通じたスリランカ沿岸警備庁の油流出事故対応能力向上をめざすもの。実施予定期間は3年間。