唐招提寺御影堂で落慶法要 保存修理事業が完了

世界遺産、奈良市の唐招提寺で6月5日、重要文化財・御影堂(みえいどう)の落慶法要が行われ、関係者ら約20人がおよそ6年にわたった保存修理事業の完了を祝った。6日、7日には国宝・鑑真和上坐像の開帳と併せて、日本画家、東山魁夷が手掛けた襖(ふすま)絵などの特別拝観が予定されている。
御影堂は中国・唐代、日本に戒律を伝えるため、艱難辛苦を乗り越えて来日した高僧、鑑真の国宝像を安置するお堂だが、建具の不具合や雨漏りなど老朽化が進んだため、2016年から調査・修理が行われていた。御影堂での鑑真像の開帳は7年ぶり。今回は事前予約した約500人が拝観する。